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株が上がる要因(2014年07月26日)

未来の予測は誰にも分かりません。良く質問をされます。みんな願いは同じで、買ったら直ぐに株価が2倍、3倍に跳ね上がる株を探します。しかし、そんなものが事前に分かるなら苦労はしませんね。株が上がる時は、様々な要因が重なるのです。そりゃ、強力な仕掛け人が存在しないと、なかなか相場になりませんが、仮に強烈な仕掛け人が居ても…その株価を支える一般的な概念が、定着しなければ、折角、上げた株価も絵に描いた餅です。

カタルが現役の頃、歩合外務員の加藤さんが中心となり「誠備」と言う投資グループを作り市場を賑わしました。その象徴的な銘柄が「宮地鉄工」と言う過小資本株でした。株価を上げることは…資金力さえあれば、誰にでも出来ます。問題は、高くなった株価で、一般の人が、高値で株を買ってくれるかどうかなのですね。一般的な概念ではPERやPBRと言う業績や財務内容を示す指標が基準になっています。この市場平均を逸脱するためには、その理由が明確でないと…株価は正当化されません。

つまり「見えない未来の利益」が、実際に生まれるかどうか? 
今日では、インターネットは一般化されましたが、近年での最大の成長株は、やはりヤフーでしょう。公募は70万円でしたが、上場初日は200万円だったと思います。実はカタル君、この初日に自分で買い注文を入れたのですが…あまりの高値寄りで、お金が足りずに…途中で諦めた経過があります。1997年秋は、超貧乏人でした。何しろ年収は120万円だったのです。年収ですよ。月収ではありません。今も貧乏人ですが…。1997年に上場してから株式分割を何度かしており、2013年10月の時点まで、最初の1株を売らずに保持していたら、持ち株数は81万9200株になっています。株価が400円としても最初の70万か200万が、3億2768万円に化けますね。007がヤフーのように…ならないかな? 密かな願望です。

ヤフーは実際に利益が、毎年、膨らんでいます。でも宮地鉄工は駄目だったのですね。今では宮地エンジニアリングと社名を変えて上場は維持されていますが…仕手筋が関与した銘柄は、途中で消える会社も多いですね。あるいは万年低位株になっています。蛇の目ミシンなどは…好環境だと思うのですが、やはり駄目ですね。経営内部に、何らかの欠陥があるから、仕手筋に狙われたのでしょう。噂では経理部長が仕手グループに抱え込まれていたと言う話でしたね。大概は、やくざのような手口です。酒に、博打に、女が絡み、お金を渡されます。大概、会社役員も株価が上がる過程で、自社株を売っているものです。

僕は今でも不思議なのですが…蛇の目は含み資産がありましたから分かりますが、兼松日産などは…何もないですね。何故、親会社の兼松は、兼松日産株を売らなかったのでしょう。カタルが兼松の社長なら、当時の馬鹿高値の兼松日産株を売り、別の会社を興し商売を移行させますね。その方が兼松自身も良かった筈です。その数年後に、兼松は金融支援を仰ぐのですから…面白いものです。

余談が続きますが…、僕がダヴィンチに注目したのはMBOを仕掛けたテーオーシーに対し、不動産価値だけでも、もっと高いと…逆TOBを掛けた事件があったのですね。金子さんの考え方は、筋が通っていました。五反田駅前の流通ビルは、当時、もっと価値があったのでしょう。それ以来、ダヴィンチに注目していましたが…。結局、金子さんは、政策に潰されました。ケネディクスは、ある意味で復讐戦でもあります。理不尽な日本村論理を、証明する筈です。

グローバル論理は、正当性ですね。公明正大なルールを元に成り立っています。米国は移民国家なので、どうしても標準的な倫理観を大切に守らないと社会のルールが目茶目茶になり、国家の存在感が消えます。だから長く、世界のポリスマンとして、人権問題などに神経質すぎるくらいに関与してきたのです。でも最近は力が劣化しているので、シリア、ウクライナ、ガザ、イラクなど…紛争が多発しています。

話しが飛ぶと…論点がぼけて分かり辛くなりますね。ダヴィンチの金子さんは筋を通した論理的な考え方をする人だったようです。残念ながらカタルは付き合いがなかったのですが…。彼はカタルの好きなタイプでした。多くの場合、おかしいと思っても、安いMBO価格で決着するものです。関係ない筈なのに…株式の価値に論理的な価格を用い、TOBを掛けたのです。本来は、三菱UFJも、自社株買いをすべき株価位置ですね。しかし自己資本比率問題が存在しているので、割安でも…なかなか実行されません。商社は最近、ようやく自社株買いを始めましたね。

ROE経営重視に、日本経済の舵を切らねばなりません。ハッキリ言って日経新聞社などの偽物報道の為に、日本の経営者は甘えているのです。もっと真剣に経営すべきですね。少し経営者が、その気になれば、日立のような企業は、どんどん増えますね。保身を図るべきではありません。この辺りは読者の皆さんには難しいかな? サラリーマン経営者は、保険をたくさん掛けるから、無駄が多いのですね。日立の冷蔵庫を褒めましたが、本来はスピンアウトすべきです。分社化して別会社にすべきですね。

此処まで書いて…今日は与太が多いですね。焦点がぼけています。理由は黒田が投げ、イチローが逆転の3ランホームランを打ったからでしょう。気になって、気になって…1回にいきなり3ランを浴びて、今日も可哀そうに…と同情していたのです。でも良かったです。今日は、いつも冴えないイチローが久々にチームに貢献しましたね。

本来なら書き直すべきでしょうが…参考になりますかね。実は昨日も少し触れましたが…株価が上がるのは、複数の要因が重なる場合ですね。偶然、材料が生まれる場合がほとんどですが…下地があるのです。熊谷組もカタルはPFIで注目していましたが、業績の好転が期待され、株価位置も良く、狙う筋も存在していました。三菱化工機もそうですね。石油プラントの話は、何れ登場します。今回は水素ステーションです…がね。このように複数の条件が重なり、出来れば多くの仕掛け筋が、関与すると相場も大きくなりますね。金曜日、アイフルの値動きをみていたら、後場の550円処で、仕掛け筋の動きが見られましたね。板をよく観察してないと分かりませんが…、このような動きを、皆がみているのです。

昔、カタルの先輩が「カタル君、見て居なよ。」と言い、200万株の売り物を買いに行ったことがあります。お客様に話しますね。でもお客様は、10万程度買っても…200万も売り物があるんじゃ…と、尻込みしますが…、先輩は「大丈夫です。10万、5万と買い続けていけば、直ぐに売り物は、消えます。」と言いながら、セールスをしていました。その通りでした。彼が10万買い、5万買い、3万買、10万買と、立て続けに注文を取り、場に流すと…あっという間に売り物が消え、一気に株価が棒立ちになりました。全国のみんなが、アイフルの550円の攻防を見ているのです。

躊躇している投資家も、その動きをみて、そろそろ打診買いを入れてみるか…と言う気持ちになるのですね。NY市場の株安の原因は、アマゾンとビザだそうですね。両者とも売り上げは好調でしたが、アマゾンは先行投資で、ビザは通期見通しを引き下げたとか…。つまり悪い要因ではないですね。皆さんは株価が下がったとガッカリするかもしれませんが、問題は中身です。アマゾンは先行投資が好きな会社ですね。月額1000円で、最新の本が読めるなら、だれでも会員になりますね。新刊全部が読めるなら安いですね。新刊でなくても1年程度たったら…著作権などと主張せずに、妥当な割安価格で提供すべきですね。日本の仕組みは何処かおかしいですね。もっとオープンな世界にしてグローバル論理を、世界に先駆け、最初に築いて欲しいものです。

株価が上がるには、様々な要因が重なり合って、株価が生まれるのでしょう。条件が重なり合わないと駄目なのですね。業績が良いのは、株高の最低条件でしかありません。通常、日経新聞のように大きなメディアが業績好調と書けば、条件は一般化します。見えない利益だから、相場にとって好材料なのです。徐々に、徐々に見えない利益が実現する過程を考えて欲しいのです。だから…もっとも大切な要素は「時代性」ですね。時代が業績を作るのです。今日も与太が多く長くなりました。また明日。