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株式教室

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成長を支える文化(2014年08月23日)

今日は幸せについて考えようかと思います。株式教室の原点ですね。多くの人は豊かな希望にあふれた生活を送りたいと願っています。生活に満足感を抱きたいのですね。この幸福感は、人により様々です。そうして人生の歩むステップにより、抱く願望は変わります。青春時代の「恋」は、重要なキーワードになります。年を取り、老人になれば「健康」が重要な願望に変化します。人の願いは様々で…病気の人は先ずは健康ですね。これら人々の願いを、叶える事が出来る最良の仕組みを作るのが、政策です。この最良の仕組みを支えるものは、「文化」なのですね。

日本は限られた資源を中央に集め、トップダウン式の見せかけの成長を遂げてきました。東西冷戦の間隙を縫った、見せかけの仕組みが、高度成長を支えました。未だに過去の成長を懐かしむノスタルジーがあります。「3丁目の夕日」現象です。所謂、昭和30年代の世界への郷愁ですね。この当時は、社会基盤が確立されなかったために、限られた資金を官僚統制で縛り、公的資本形成で効率的な生産体制を築いたのです。安い労働力を支えたのが…村論理から発展した会社至上主義、会社の為に…自己を犠牲にして高度成長期の生産体制を支えました。その結果、家庭を顧みないサラリーマン戦士が増え、熟年離婚なども生まれた歪な世界です。自民党政権は「コメ」に代表されるように…身勝手な論理を主張してきました。この結果に振り回された農家の人は…食えない仕組みに苦しみます。正常な市場原理を歪めてきたのです。

ある意味で、日本の農業のあり方を考えると…日本の矛盾は、垣間、観れます。バブル崩壊は、偽物社会の崩壊ですね。終身雇用や年功序列など…の仕組みは、家畜扱いした幻想だったのでしょう。(最近まで…カタル自身もこの仕組みを美化していました。)だって、おかしいですものね。世界基準は、頑張った人が、正当な報酬を得られる仕組みですね。青色発光ダイオードを開発した中村修二さんは、裁判を通じて日本の労働環境の矛盾と闘いました。その彼は、結局、今は米国に移住し、カルフォニア大サンタバーバラ校の教授で、学生達に教えていると言います。組織の論理を守ってきた人間にとって、彼は異端児で、身勝手で我儘だ…とも映ります。カタルもどちらかと言えば…最初はこの立場でした。しかし今は…正当な評価を、日本社会は、認めて来なかったと思っています。

日本の一流選手が、みんな、大リーグを目指すのは、何故でしょう。アメリカが正当な評価をする国だからです。松井はワールドシリーズと言う大舞台で、MVPに輝きましたが…ヤンキースの契約更新が出来ませんでした。驚きましたね。日本なら間違いなく、契約は更新されていたでしょう。たとえ怪我があったとしても…。これは如何にも、米国らしい選択です。チャンスを与え、生かせなければ…過去の名声に関係なく市場原理が適用され、新陳代謝が行われます。

米国の成長を支えるのは、世界の若者が憧れる文化ですね。日本のような排他的な独自文化とは違います。移民国家らしい市場原理です。日本はどうでしょう。リクルートの江副さんとライブドアの堀江さんを、何故か、被ります。社会の仕組みを大きく変えようとすると、地検が動き葬り去られました。「国策捜査」という見方が、真実かどうかわかりませんが、ある一面を捉えています。日本の方向性を決める強権発動ですね。最高裁の判決も同じでしょう。

このような作為的な政策実行により、豊かな希望が溢れる社会形成が出来ているなら、文句は言いませんが…失われた時代を作った張本人達は、誤った方向性にあります。過去の成功体験の呪縛から、抜け出せない官僚たちのノスタルジーですね。勿論、政策官僚たちにも内部対立はありますが…。何れ、GDP世界一の座を米国から奪う中国ですが、このように考えると…全く怖くないですね。中国の成り立ちは、人間の本質を理解しておらず、作られた社会構成だからですね。日本がバブル崩壊から体制転換を迫られている様な過程を、何時か、味わうことになるでしょう。

成長を支えるのは、人々から湧き上がる知恵が源泉になっており、その知恵を生む原動力が文化なのでしょう。無限の成長を生む原動力である創造力や智恵は、豊かな文化が育むのです。

今、日本はようやく過去の呪縛から解放されつつあります。3丁目の夕日現象のノスタルジーからの脱皮ですね。TPP交渉は、ある意味で、重要なキーワードの一つですね。偽物社会への未練を捨てて、堂々と世界基準で戦えばいいのです。イールドスプレッドの概念は、裁定取引の事を示します。利回り裁定が…市場原理だからですね。割安の銘柄を買い、割高の銘柄を売る。このような裁定取引が活発化することにより、市場ルールが確立され、日本がグローバル論理に向かって歩む手助けをする事になります。日本空港ビルディングのような歪な論理を、市場が認めてはならないのです。ブルドックソースのような村論理を認めてはならないのです。

2006年1月に堀江さんは逮捕され、村論理を強要されました。百歩譲って、この行動を認めたとしましょう。それならIHI(石川島)やオリンパスも同様に、市場から追い出すべきですね。東電はどうなのですか? 債務超過に陥っている会社を、いつまでも特例で上場維持させておく矛盾が、未だに日本にはあります。だからカタルは、あの時に言ったのです。1兆円ほどの有限責任にして…あとは国家責任だと…。そうすれば電力料金は此処まで上がらずに…済んだはずですね。あの選択が、日本国の国力を弱めたのです。少し関係が定かではないですが…、ライブドアを買収したNHNは、LINEを成長させるわけです。2006年の国策捜査の選択は、正しかったのでしょうか?

最後に…、カタルはいつも、日本の最善策を前提に銘柄を選別しているつもりです。だからもし安倍政権の選択が違うものであるなら…当然、カタルの選択した銘柄も沈みますね。過去、全て、そうでした。いつも可能性のある中の選択から、最も大きなリターンが期待できる銘柄を選択しています。だから2倍、3倍は当たり前、5倍、10倍に成長できる可能性がある銘柄を、カタル銘柄に選定しています。その可能性が消えない限り…カタルは推奨を続けますね。2年や3年は当たり前、5年でも10年でも、推奨を続けるでしょう。三菱UFJなど、もう何年になるか…。でも考えてくださいね。7%の利回りで運用しても、10年で2倍未満(1.967)なのです。

先日は「我慢」の話をしました。今日は幸せから「文化」の話を取り上げました。