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レポートの方向性(2014年09月13日)
IRNETは、株屋の見方を述べているつもりです。そりゃ、銘柄紹介もたまにしますが、基本的に銘柄など…何でも同じですね。人間は常に、「あたらしもの」好きで、隣の芝生が良く見えますが、バフェットや森泰吉郎の姿をみれば…目先でお金は残せません。分かるかな? 仕手筋が、栄えた例はないのです。いつも、ひと時の華にすぎないのです。景気循環は、基本的に決まっているのですね。何故なら、人間の欲の推移なのです。カタルは日経新聞を題材に、原稿を良く書きますが、記事の見方が大切なのですね。何気ない記事をどう感じるか…その記事から、時代背景を読むわけです。世の中の動きを知る方法は、たくさんありますが、自分で色んな工場に行ったり、世界中の国を、回るのは限界があります。
ジョージ・ソロス・ファンドの相棒だったジム・ロジャーズは、日本好きで、何度か日本に来日しています。彼は世界中を、自分の目で確かめ、バイクで回りましたね。その中で新興国の発展を的確に捉え、オルタナティブ投資と言う、「もの」への投資の道の先駆者でした。金価格が上昇する前から、金への投資を薦め、自身も金鉱株投資などを含め、資源株に投資しました。金融デリバティブは、基本的に金利裁定取引です。低い金利を借りて、リスクを取って、高い投資に賭けるわけですね。まぁ、株式の信用取引も、この仕組みです。30%の担保を元に、3倍以上に投資できるわけですね。
不動産投資も、同じです。ケネディクスのレバレッジの現状は…どの程度でしょう。早い話、皆さんが利用する住宅ローンも、同じ仕組みです。日本はすこし異常ですが、通常は頭金が30%程度、後は借り入れで…住宅を買いますね。これも金融デリバティブの一環と言えます。金融商品の組み合わせは、無限大に膨らみます。保険も確率論ですね。今は世界中で、時代変遷期の過渡期なのですね。大きく時代が変わろうとしています。SFの世界に向け、急速に変化するわけですね。
昔、産業革命の頃、蒸気機関が発明され、一気に時代が変化しました。馬車から汽車に…凸版印刷の発明により、聖書が一般化され、宗教改革が起ったと言われます。時代は人間の考え方を、倫理観も含め、大きく変えるのですね。昨日はIPS細胞の話題がニュースになっていましたが…一つの細胞から、あらゆる臓器が出来ると…脳があれば、後はサイボーグは違うか…基本的に体は、ロボットでも良い訳ですね。生きるとは…何か? なにか…基本的な倫理も大きく変化しそうです。
この金融レバレッジ機能を、利用すれば良いと思うのです。ソフトバンクは、この金融の仕組みを最大限に利用しています。彼はある意味で恵まれていますね。丁度、飛躍期の…資金がもっとも必要な時に、野村から優秀な人材を招き入れ、金融レバレッジを最大限に活用しました。ボーダーフォン(日本)を、通常は買収できませんね。あの時、米国金融は金融デリバティブの最盛期でした。彼らのリスク対応力が一番高い時に、野村からの人材を活用して、外資からの借り入れで買収できたのですね。運と言う得体のしれないものの、巡り合わせは、不思議ですね。野村は、丁度、氏家体制に変化し、仕事の出来る人間は、みんなヘキヘキしていたので飛び出たのですね。その人材を活用しました。彼の長所は人の使い方が、非常にうまい事です。なかなか真似が出来るものではありませんね。
新興国もそうなのですね。鄧小平は、ある意味で時代を良く捉えていました。周恩来が毛沢東政権の中で、彼を庇護した背景がある訳です。中国の躍進の原動力は、周恩来と鄧小平でしょう。今の日本は、丁度、毛沢東が権力闘争の為に躍起になっていた文化大革命期〈失われた時代〉を抜けた位置に、いると考えています。この後、政策の選択にもよりますが、基本的に、長い上昇期に突入します。その為の調整期だったのですね。失われた時代は…。この25年の低迷期は、次のステップアップの為に必要な作業だったのです。
農業改革を含め、日本は今、これから飛躍期に突入します。農業就業者平均年齢をみれば待ったなしの改革が迫っていますね。この事から見て、クボタや井関農機を含めた…農業ロボット関連、農業産業などの分野は、成長産業ですね。ハイテク農業管理は、世界でオランダが先頭を走っています。日本の農機具メーカーは、正しい変身できるのか…。あるいは別の業種が参入するか分かりませんが…未来は、非常に明るいことは事実です。
先ずは信用創造なのですね。だから三菱UFJは、時代観から見て、成長できる環境下にあります。短期金利ですがマイナス圏なのですね。少し話題は外れますが、この現象の解説も必要です。週末に掛けて円安が進行していますが、これは安倍さんと黒田さんの会談が切っ掛けになり、追加緩和観測で生まれたのですが…。その前に、日銀はマイナス金利の実現と言う仕掛けを実施しているから、市場は反応したわけです。下準備があったからですね。政策と市場の信頼感と言うのは、日々の積み重ねで生まれます。突然、言葉だけでリップ・サービスしても駄目なのですね。
既に何度も述べていますが…、異次元緩和は、ルビコン川を渡った「賭け」なのです。もう引返す事が、出来ないのですね。片道切符なのですよ。あるのは、超インフレのガラガラポンのリスクです。戦後の混乱期のような預金封鎖も、最後にはありえます。だって国の借金は、民間の預金で埋まりますからね。強制的に預金封鎖のような処置を取っても良いのですね。でもその前に…正常化路線に向け勝負を始めたのです。だから行く道は、既に決まっているのですよ。プライマリー・バランスが、容易に実現できるほど、税収を上げる仕組みを、構築せねばなりません。デフレの環境下では、絶対にそんな事は不可能です。だからインフレの道を選択し、問題はアクセルの踏み方ですね。
まだ早いけれど、オリックスは、良い買い物をしたのです。中小企業の親分を傘下に収めたのですね。カタルが、何故、マーチの生産移転の時期を、何度も書いているか?2009年1月の発表です。設備投資の回収が…間もなく終わりますね。通常は10年と言いたいですが、やはり7年でしょう。来年辺りから、新しい変化も、生まれるでしょう。日経新聞から沢山の貴重なヒントが得られます。ジム・ロジャーズの様に、自分の足で回り確かめるのが一番ですが…、僕らは新聞やテレビ、雑誌などを通じて、世の中の進化度合いを観て置けばいいのですね。ファナックは、世界でも指折りの時価総額まで行くのでしょう。小型モーターの日本電産は…マブチは、きっと順調な成長を辿るのでしょうね。大型は日立ですが、やはり永守氏は優秀ですね。
企業は人なり…、今日は金融デリバティブの考え方、時代の変遷を見極める大切さを語りました。皆さんには難しいかな? 証券マンはプロですから、新聞や雑誌に目を通し、出来れば、自分で感じた感想とチャートを添えて…、日記を付けることを薦めます。カタルが、何故、無料でホームページを公開しているか? 既に10年以上、あれは98年だったかな…、だから15年以上になりますね。毎日続けているか…。一つの検証作業の過程を公開しています。JVCケンウッドだって、一度は注目したのです。007は良い会社ですね。東芝が参入し、シャープが新しいタイプのディスプレーを開発しましたね。
先日、世界の天才、イーロン・マスク氏のテスラの高級車を観ましたか? あの大型画面のIVIは、必ず世界の主流になりますね。その時に、007は村田と組んで参加しており、もう参加が決まっているのでしょう。QBは実用化されていますからね。軽いSQLの活用も広がりそうです。何れ大人気になるでしょう。車は情報を集める機能もありますね。同時に、その膨大な情報を、ふるいにかけなくてはなりません。全部のデータをクラウド上に、あげる訳ではないのです。
彼は面白いですね。スペースXって…、上場されているのでしょうか? お金持ちは買って置く必要がありますね。未来のマイクロソフトやアップルに見えます。もう国が主導して開発をする時代では、ないですね。どうも…日本は、官の力が強すぎます。何でも自分達でコントロールしようとしますね。だから活性化が失われるのです。小泉・竹中改革で役割を終えたはずの産業再生機構などが…どんどん形を変えて存続しますね。米国は、役割が終ったら解散され、人員は民間で活躍しますね。そうして必要になると…また民間から召集されます。やはり労働改革が、日本でも必要なのですね。さて今日は「与太」を集めましたが…、要望があれば、皆さんの希望に沿った書き方もしますよ。
おそらく皆さんは、チャート論などの市場動向の方が、人気は高いのでしょうが…、そんなものは、次元は低く、カタルの好みではありません。皆さんは仕手筋やヘッジファンドのやり方を知らないから、興味を覚えるのでしょう。でも彼らも相場を綺麗に造ることは出来ないのです。綺麗な相場になるのは、時代背景と恵まれた時間推移が必要なのですね。それに市場環境が、マッチしないとなりません。大型株の相場の時に小型仕手株を仕掛けても、無駄ですね。分かるかな? 時代が銘柄を選別するのですね。でも明日は、皆さんが興味を持つ方向で、原稿を書きますか…。それでは、また明日。