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米国株安の背景(2014年12月13日)
今日は証券マン向けに「みずほ」株の売り方を書く予定でしたが、NY市場が大幅安し、動揺している人も居ると思うので、その方を優先させ解説したいと思います。今日もブルームバーグは「米国株、反落、ダウ平均は週間で2011年以来の大幅安」と報じています。一般的な表現として、ブルームバーグのコメントは「原油価格の急落で世界経済への不安が高まる中、世界の株式市場では今週、時価総額にして1兆ドル余りが吹き飛んだ。原油相場は3日続落。石油輸出国機構(OPEC)の主要生産国が米国産シェールオイルとの競争で、シェア防衛に動くとの観測が広がっている。国際エネルギー機関(IEA) は2015年の石油需要見通しを下方修正した。下方修正はここ5カ月で4回目。」となっていますね。他にVIX指数の上昇が指摘され、他のサイトではフィッチがフランス国債の格付けを引き下げたと報道されています。
先ずは、一般的なNY市場の株価チャートを見てください。基本的に下落スピードは速いですが、この辺りの下げは通常の下げ幅ですね。様々な懸念がある中で、常識的な現象でしょう。Aのポイントまで下押しても大丈夫ですが、仮にBのポイントを下回ると…、流石に、鷹揚には構えてられません。カタルが前回も気にしているG20の金融規制の動向ですね。JPモルガンは対策が必要のようです。三菱UFJは水面下で進んでいる内容なら大丈夫と言う事で、自社株買いを実施しており問題がありませんね。ポイントは何度も指摘していますが、此処なのですね。FRBが、近々金融規制案を発表するようですが、リーマンショックの時の経験を活かし、規制の網をかけようとしています。つまり流動性がなくなる訳です。折角、金融危機後、米国政府は信用補完を行い、経済を立て直すために中央銀行も、QE3まで追い込まれましたね。ようやく…米国景気は立ち直って来ました。
今度はこのQE3などからの依存脱却に向け、「出口戦略」に揺れている訳です。拡大し続けたCDSなどの金融デリバティブ技術の躍進が、新興国経済の成長を助けました。その役割を見直そうとしている訳です。原油価格の下落も、ある意味でその影響を受けているのですね。目先の現象を追うのではなく、確りとポイントと言うか…、原点を掴んでないと株式市場では儲けることは出来ませんね。ただしカタルの解釈が正しいとも限らないし、カタルも一般的な公開情報を元にして、相場を考え書いている訳です。サブプライムローンの時は、日経新聞には当初はCDSの存在などは書かれておらず、事故が起り、はじめて登場します。だから全然、知らなかったのです。CDSを売っている当事者、そうして全体を統括している役員だけが、現場を知っている訳です。その現場から報告が、政府筋に上がるは最後の時です。こんな常識に言及するのは、あまりに日本人の情報に対する準備と言うか、考え方が幼稚だから…わざわざ紙面を割かねばならないのです。皆さんも大人になって、考えてくださいね。
さて、基本は拡大した中央銀行などの流動性を、どうやって民間に移行さるか…。しかし拡大したくても、民間の金融機関は、規制で手足が縛られている訳です。G20の金融規制はそういう事ですね。ここでFRBなどが急いで正論をかざし、出口戦略を急ぐと…1937年の再来になるのです。日本のデフレから脱却が、先延びしたのも、日銀が正論を掲げ、事を急いだからです。
1937年問題は、カタルの宿題ですね。あの時の最後は、世界戦争に発展し、生産設備を破壊し、大規模な需要を生むためにガラガラポンと…再スタートしたのです。日本は戦争に負けたのですね。尖閣でも北方領土でも…沖縄の基地問題も含め、偉そうな口を聞けないのですよ。無条件降伏なのです。それを最近の日本人は偉そうに…。敗戦国の意味を分かっていませんね。だから数々の衝突が起き、ドイツと比較される訳ですね。石原などの作家崩れが…いろんな意見は、あると思います。でも先ずは、反省をしっかりして…それから立て直しなのでしょう。その反省が出来てないから、終戦記念日なのでしょう。敗戦記念日ではなく…。天皇家の動向をみれば…日本国民は、もっと真摯な態度になるべきだと思っています。
今回のバブルの清算からのデフレ現象が長引くのも…過去の分析が、いい加減なのですね。反省をしようとしないから…なかなか立ち直れないのです。東電の原発の処理を見てみれば分かりますね。いい加減な政府ですね。足きりですよ。本来なら原子力委員会など…許認可を与えた責任が、ある筈です。経産省の役人が、逮捕されたのでしょうか? 菅直人は官僚の甘言に惑わされ、いい加減な処理をするから…、最終的に電力料金は上がり、国民は疲弊するのですね。どんどん…と、大衆迎合のメディアが幅を利かせ、日本をどんどん悪くしています。良く関係者は、自分の行いを考えた方が良いですよ。かたるも偉そうに言えませんが…、希望に燃え上京し、歩合と言う過酷な条件下でセールスをして、株を見つめると…様々な選択のミスが重なり、株価が下げてきました。カタルが上京して以来、初めてのチャンスなのですね。まさに正念場、デフレ脱却は道半ばで、自民党を圧勝させ、一気に「流動性の罠」から、脱出をしなくてはなりません。デフレ脱却なのです。
今日の日経新聞一面は、輸出株を売り内需株を外人は買っていると…報道されていますが、一方では、日経平均株価の上昇に比較し、不動産株や銀行株は上昇率が劣っているとも、報道されています。何故、ケネディクスが選挙期間中に下げたのか? 背景を考えれば…直ぐに、理由が分かりますね。この解説は、明日のみずほのセールスに関係しますが…今日は、さわりに留めます。NY市場の下落に動揺しているようじゃ…困った国民です。こうやって市場の均衡点を探るのですよ。「原油安」が、株安の原因になる訳がありません。常識で考えなさい。原油は、全ての産業のコストですよ、そのコストが軽減されれば、利益率は上がりますから、むしろ株価が上がって当然ですね。しかし、どうしてNY市場は下げたのか?
おそらく米国のシェールガスと言う、他国にない有利性が消えるのですね。日本の方が原油安は米国より有利ですが…、先進国全般にとって…産油国以外、製造業にとっては、みんな原油安は、プラスなのですよ。一部、シャールガスの生産設備の会社など…あるいは日本の商社の様に、高値でシェエールガスの鉱区を買って投資した所などが、目先はマイナスです。しかし全体では、圧倒的にプラス要因が大きいですね。だから米国も消費動向が好調なのですね。カタルは金融規制が水面下で進んでいるから、市場の乱高下が拡大していると思っています。それとインターネット時代になり、「ナッツ・リターン」のようなたわいもない事件が、大きく取り扱われるように…世界の情報の流れは速くなったので、一気に広がるのですね。乱高下するから、確りした…元を掴んでいれば、大儲けできるチャンスですね。
昔なら…情報を手に出来ない一般の人間も、インターネットで調べれば…あらゆる情報が手に出来ます。英語が出来なくても翻訳ソフトがあるし…。英語と言う教育の価値も下がっていますね。大切なのはそんな事ではなく、人間としての行動指針を決める道徳観ですね。だからカタルは知りませんが…昔の「修身」のような基礎教育が大切なのだろうと考えています。最近、お茶の水の藤原正彦先生は、メディアに出て来ませんね。彼は英語などより、国語を勉強させろと述べていました。
カタルの読者は、長い購読を頂いているようです。コアの読者層は…みんな高学歴のようですね。昔、お客様募集をかけたら…、大学教授から医者などの高学歴の人が並んでいました。金持ちは、皆、よく勉強をします。情報にお金と時間をかけるのですね。証券マンなら自分で新聞を、全部取ればいいのです。でも読むのが大変ですが…。雑誌もそうですね。最近は、現役を離れたので…多くを観る必要はありませんが…。カタルは人に左右されず、自分で考え、投資して成功や失敗をします。そうして、その原因を考えますね。
今回、カタルは「1300兆円の逆襲」を述べています。失われた時代が長く続いたのは…この事が主な原因で、ようやく安倍政権下で「デフレ脱却」が軌道に乗るのですよね。昨日は、失敗したと思いました。知らなかったのです。ビーロットの株価が入らないとは…。カタルが書いた原稿が、その一翼を担っている可能性は、否定できませんからね。でも往々にして、新規上場の時は、背伸びをして目一杯の利益計上をします。ケネディクスとは違いますよ。今日、エナリスが、日経に報じられていましたね。同じとは…言いませんが、同じような背景があるのですよ。だから新規上場株は、気を付けねばなりませんよ。
明日は、みずほの原稿を書く予定ですが…、今日の日経新聞を、よく読んで置くと良いですね。明日は是非、投票に行ってくださいね。出来れば自民党を応援して、一気にデフレ脱却を実現させ、ケネディクスの株価を4ケタの乗せましょう。それでは、また明日。