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もう直ぐ、終盤。(2005年01月22日)
市場が調整入りした最大の懸念とはなんだろう?
主にアメリカ市場の二つの赤字とイラクの選挙動向かな?アメリカ市場はITバブル後の金融政策が巧みに運営され、日本を反面教師としたせいか今のところ上手く推移している。下のグラフはSP500種の動きを示したチャートです。NY市場の僅かな銘柄の指数が持て囃され、ハイテク株の多いナスダックが注目されますが、アメリカ市場の株を一番良く示しているのはSP500種なのでしょう。幅広い業種を網羅しておりアメリカ経済の動きを表しているのでしょう。
良く似ていますね。みずほのチャートに似ています。日本の市場には余り大きな問題が内包しているとは思えず、おそらくはテクニカル的な調整とアメリカ経済の不安心理の影響があるのでしょう。
みずほは先の高値を抜いていませんね。SP500もナスダックも高値を抜いての調整ですが…日本の投資家の姿勢が分かります。
信託銀行経由の売りが多く、年金の解約による売りなのでしょう。その為に、なかなか全体ムードが盛り上がらない。外人の買いが少し途絶えると外人が売ってきたと脅える市場。おかしいですね。
日本の現実を東京で見ていると分かります。若い世代が果敢に現体制に挑戦しているのです。孫さんは代表的な例でしょうね。日本の政・官・民の癒着構造がインターネットなどにより明らかになるにつれ、世間が日本の矛盾を奇異に思い始めているのです。私自身、長い間知りませんでした。しかしこの権力の温床は現実に存在します。当事者はこれが当たり前だと思っているのでしょう。しかし西武の転落を見ればわが国の構造問題が融解しているのがわかるでしょう。
役人は必死になって自分達の立場を守ろうとしていますが、個人の自由を束縛するのは無理でしょう。一昨年の4月に大銀行がつぶれる騒ぎになり、そこからの復活は過去との決別からスタートしたのでしょう。この流れは始まったばかりですが、だんだん輪が広がります。私は何度も同じような事を繰り返し述べています。その流れが正しい流れでゆっくりなのですが進んでいるから、本筋だから何度も同じような事を言っているのです。所詮、銘柄などなんでも良いのですが、筋を知らない人がたくさん居る。時代の流れを見ない人がたくさん居ますね。株は儲かれば良い。確かにそうかもしれませんが、市場の流れには道筋があるのです。その流れに逆らっては儲ける事はできないのでしょう。
みずほは明治時代から100年以上にかけて培ってきた財産をこの15年の悪政により失いました。そのみずほが政・官・民の癒着を断ち切って新しいスタートに踏み切り、まだ僅か1年と数ヶ月です。5年程度の息の長い相場がスタートしているのでしょう。最近の経済統計はようやく民間の金融機関が自らの不良債権処理を終えて、公的資金返済に取り組み始め、少しずつ、前向きな行動に踏み切った所を表しています。日本経済が産声を上げ始めた瞬間と言って過言ではありません。だから外人投資家が凄い勢いで日本の株式を買っているのです。
実力主義でない日本の仕組み経済は、その本当の流れを感じない、偽のファンドマネージャー達がウジャウジャいます。経営者も同じですね。何しろ三重野元日銀総裁、速水前日銀総裁など実力のない人間を、国幹のポストに据える国ですからね。既に立ち上がり始めた相場ですので、心配はないのですが、株式の場合は揺れますからね。私は、一昨年の上昇相場の調整が昨年の10月に終わったと思っています。
いよいよ、第二波動がスタートしたのでしょう。その狼煙が昨年末の上昇です。
この狼煙の調整はそう長くはありません。おそらく来週の末か再来週辺りから、鮮明な動きを感じることが出来るようになると思っています。やはり相場の中心は、みずほなどの銀行株でしょう。UFJのM&A問題は歴史的な重要な出来事で注目されますね。三井住友が対抗する動きは、もうないのでしょうか?もう一波乱あったほうが、歴史的な匂いがしますがね。三菱が発表する統合比率如何なのでしょう。ここはじっくりと銀行を拾うのが筋なのでしょう。
何故か?金融相場からどの景気もスタートするのですね。お金が動くから景気が良くなるのです。お金が動かない景気回復などありえないのですね。こんな事は常識です。多くのネット・トレイダーの皆さん、急がば回れという言葉もあります。何故、儲からないか?自分の投資行動を振り返って御覧なさい。一年間で30%の投資効率を上げればそれで良いのです。この数字を10年、20年繰り返す事ができれば、素晴らしいお金持ちの投資家になれますね。48万円のみずほを買って63万円で売れば、今年は既にそれで良いのです。信用取引など使わなくても、そう難しい目標でもないでしょう。
来週は、何処で買い増しをするか?そんな相場環境なのでしょう。