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買い捲る相場(2005年02月12日)

今日の新聞によると、アメリカの1月の財政収支は4ヶ月ぶりに、86億ドルの黒字転換していると報じられています。相場の低迷要因の双子の赤字の改善が確認されたいるわけで、この現実は大きなものなのでしょう。日本を含めアメリカ市場の低迷は世界の流動性を左右するので、市場主義の本場の改善は世界市場に対しリスク許容度を上げる事を意味しますからね。今後の動向も注目されるでしょう。

さて同時に起こっている北朝鮮の核保有宣言の地政学的なリスクを、どの程度、相場に反映させるかは難しい話です。しかし仮に北朝鮮がミサイルを発射しても今度は即座に打ち落とす態勢になるわけで、経済的な影響がどの程度のものか…最悪のケースを考えても大きな影響はないのではないかな?と考えているのですが、この問題は安易な気持ちで臨む訳には行きませんね。しかし現実の話として経済制裁が発令されドンドン追い込まれていく過程でこの問題を考慮すれば良いわけで、今の段階では頭の片隅に押し込めるぐらいで丁度良いのではないかなと楽観しています。

さて、どちらかと言えば、双子の赤字改善の現実の方が北朝鮮リスクより勝っていると思いますから外部要因は依然良好なのでしょう。2月に入り年金の売りが頭を抑えていましたが、外人投資家の買い需要のほうが多いようで鉄鋼株などは、昨年より、そんなに良い環境とは思いませんが確りしています。注目したいのは銀行株の再編の動きですね。UFJの統合比率がまもなく発表されると報道されていますが、わが国の体制が試される出来事です。三井住友と大和証券の統合の意義も大きいですね。垣根が撤廃されるのです。金融業界を取り巻く再編の可能性が広がります。派手さではライブドアのニッポン放送問題なのでしょうがフジテレビ側が一旦引いており、小康状態を保つのでしょう。

問題は第二幕の展開なのでしょう。堀江氏が勝つためには強力な助太刀が必要なのでしょう。背景には野村人脈が動いていると言う話もありますが、もう一つ輪を広げる必要を感じます。いっその事フジテレビの株も集めれば良いのです。しかしシナリオを描く人脈とスポンサーが存在するか?堀江氏がそこまで考えて動いているか難しいですね。わが国には色んな規制がありますからね。

世界の相場展開をみると、M&A元年とも言える大変革期が訪れているように感じられます。公正取引員会の役目など古いのかもしれません。国内のカルテルの監視などではなく、もっと違う形の国力を強める戦略が必要ですね。先日、住友生命が中国人民財産保険の子会社と合併会社を作ると報じられていました。この感じですね。日本企業は豊富なキャッシュを持って居るにも拘らず、清貧思想の為に借金の返済ばかりしています。もっと、投資を加速させるべきでしょう。一日も早く、キャッシュレス社会を築き移民を受け入れ、子育て支援をすべきなのでしょう。

株式市場は最も美味しい「ぶったくり相場」がまもなく終わります。不動産市場なども落ち着きを取り戻し、株式市場も早晩GDPの8割程度まで時価総額を増やすでしょう。今の相場を見ていると明らかに水準訂正相場ですね。遅れている株価を引き戻す相場です。まもなく、銀行の公的資金返済が終わります。そうなると金利が上昇し始めますね。この間に淘汰された業界は強くなっていくでしょうね。私は既に銀行株に対し大きな魅力を感じておりませんが、ここから買う機関投資家も増えるでしょう。今注目している業界もありますが、まだ発表する段階ではなさそうです。時間と共に双日への投資成功が明らかになるでしょう。明らかに何処かのファンドが買っています。まもなく売り物が切れることでしょう。この成功により再び資金が増えるので、次の候補を模索しており、次の展開を考えている次第です。

明治維新より場合のよると面白時代を生きているのですね。ライブドアの堀江さんとフジテレビの日枝さんは面白いね。官軍に押されている江戸幕府のサムライの印象です。いや黒船来航かな?兎も角、団塊の世代が定年で続々引退し、価値観が大きく変わっていくのです。私の少し下の世代がその先端勢力なのでしょう。30代の皆さんは実力の時代が来たと認識し、自己研鑽に勤めなくてはなりませんね。こう書くと、すぐに多くの人は資格試験などを思い浮かべるでしょうが、そんな事ではありません。本当の実力は自分に過大な課題を与え一所懸命に生きることです。堀江さんのように背伸びをして一所懸命になることですよ。恋愛でも仕事でも勉強でもスポーツでも全てに精一杯の生き方をすれば、だんだん他人より強くなれます。私など自殺する直前まで追い込まれましたからね。死ぬ気になれば恐いものはないのです。

さて、2月中旬を過ぎると多くの法人は決算対策を終えます。最大の売り勢力の年金売りも20日前後まででしょう。法人はお金が必要ありませんからね。減損会計処理する企業が多少益出しをするケースはあるでしょうが、大きな売り圧力にはならないでしょう。相場論を展開するなら、私には鉄鋼などより、やはり銀行に見えますね。このラインが2月、3月の主役に見えます。その後…今はやめておきましょう。丹念に責めれば良いのです。高くなれば売り、安くなれば買い、しかしポイントが来たら買い捲るのです。そんな相場がまもなくやってくるのでしょう。

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これは私自身の考え方です。投資にあたっては自己責任にてお願いします。

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