未来かたるが語る

来週の展望

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底固め(2005年04月23日)

日米共に新しい動きの気配が見えますね。円ドルキャリー取引の解消からか?為替相場は円高に回帰したように見えます。この事は20日の「今日の市況」にも述べています。賢い人なら、為替で儲けを出せたわけですね。「今日の市況」には重要なポイントをさりげなく盛り込んであるつもりです。だから、詳しく解説されてないから、分からない人にはその意味が理解されないわけですね。

新聞記事も同じです。何気ない記事が相場に重要な意味を与えているものなのです。因みに、今日の日経新聞で、かたるの一番の関心ごとはアメリカ議会の記事ですかね。「中国への制裁」を考えるアメリカの環境記事です。隠された事象の読み方が投資の成果になって反映されるわけですが、人間は弱いもので目先に動きばかりに心を奪われます。

この年になって思うのは、もっと「素敵な生き方」があるんじゃないのか?と感じるのです。
ただ、儲ければ良いのか?
その為に、何をしても良いのか?

株屋の世界に何年もいると色んな人と会いますから、色んな人生を見る機会も多いのです。株で失敗し自殺した人、破産した人、離婚した人など様々な人生があるのですね。逆に、株式投資の中で学ぶ事も多いのです。やはり、お金が掛かっている為に真剣になって考えますからね。

何故、素敵な生き方を考えるのか?
お金持ちの人を見ていると、つまらなそうなのです。モチベーション(やる気)の高い人はそう見つかるものでありません。多くの人は挫折や困難を克服できずに沈むのです。そのような試練を乗り越えて、更にモチベーションを維持し続けるのは大変な事ですね。

僕らの仲間の外務員はみんな嘗て一流だったのです。各証券会社で第一線級の資質を持っていたのです。大手証券では支店長クラスのバリバリの営業マンだったり、中小証券では役員まで行ったけれど、株が好きでこの世界に入ったり…そりゃ、そうでしょう。完全歩合給の世界に飛び込んで成果を挙げられる人は、相当な精神力なのでしょう。

そのような世界へ飛び込む勇気を持ったエリートも、長い時間、自己管理が出来る人はいません。みんなプロなのですが、高いモチベーションを維持するというのはできなのです。だからこそ、常に燃える人は凄い事なのですね。若い頃はがむしゃらでも、許せるが…年を重ねればロマンがなくては意義がない。でも夢では生活は出来ないから、このバランス感覚が必要なのでしょうね。

過小資本銘柄の株価の乱舞などみると、人間の浅ましさを省みるようで悲しいですね。何故、兜町はもっと変化しないのでしょうか?

証券会社の経営者も二代目、三代目が多く、現場の苦労を知らない馬鹿が多いから、役人と手を組んだ仕組み社会になっていくのでしょう。辛うじて、時々、良心が働くのか修正されるのですが、簡単な事なのに、目先の自己利益が犠牲にされる行為へは抵抗があるのでしょう。ロマンが溢れる世界に変えて行きたいものですね。利益だけでは高いモチベーションは維持できないのです。

来週の相場は、今日、予定されている日中首脳会談の行方、アメリカ株の動向などに左右されますが、日経新聞がソフトタッチからスタグフレーションに変化したように…また、ユニデンの操業停止記事などみると、かなりの部分が消化済みなのでしょう。企業業績の改善は株価を支え、底堅い展開となるのでしょうね。ここで注目されるのは、今期は減損会計処理が実行される数字だという事です。この意味を噛み締めて投資をするべきなのでしょう。「雨降って、地固まる」新たな旅立ちの機会と捉えたい…

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これは私自身の考え方です。投資にあたっては自己責任にてお願いします。

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