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イールドスプレッド(2005年05月14日)

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上のチャートを見ると強弱感が対立している様子が窺えます。既にかなり長くなってきているこのボックス圏の動きは、どんな形をこれから形成するのでしょうか?
5月期は決算発表が相次ぎ、連日、新聞紙上で企業の決算数字が報じられています。鉄鋼株などに代表されるように非常に堅調な決算が相次いでいます。史上最高決算を報じている企業も少なくないですね。

最近イールドスプレッドと言う指標が日経新聞に登場していませんね。指標国債などの基準金利から株式の益利回りを引いたものを用いるのですが、要するに、お金を借りて株を買って儲かるかどうか? 言うような意味合いの指標だと考えてもらって良いでしょう。そのスプレッドは小さくなるほど株式が割安になるのです。

イールドスプレッドは=長期国債10年もの新発国債の利回りは1.28%です。一方、益利回りは前期基準で4.07%、今期予想では5.21%と今日の日経新聞では書かれていますね。1.28-4.07=-2.79%ですね。一方、予想水準では-3.93%となります。過去のどの水準より低い事が長期の資料を用いれば分かると思います。日経新聞さん、お願いですから資料を取り上げてくださいね。

こんな馬鹿な現象が長く続く事はないのです。金利裁定が働かない市場と言うのは異常な現象なのですね。だって黙っていても儲かる儲け口があるのに、誰も行動を起こさないなんて…ナンセンスですね。残念ながら私には力がありません。しかし日本生命や東京海上ではなかったミレアHDにはありますね。厚生年金を運用している担当者は何をしているのでしょう? 世の中、アホと馬鹿が支配しているのでしょうか?

情けないぐらいに、清貧思想がはびこり、萎縮した環境になってしまったものです。証券会社の役員もだらしがないですね。自己で元本保証の投信をいくらでも開発できる株価水準でしょう。かたるがその立場ならいくらでも売り込みますね。日本で駄目ならオイルマネーがあります。今の証券界の役員で、直接、アラブの王様に会った人が何人居るのでしょう。だから20才や30才の若造に馬鹿にされるのです。良い仕事をしなくてはなりませんね。仕事とはこうやって実績を作るのだと模範を示さなくてはなりません。口だけでなくて…有言実行、率先垂範の精神は何処に消えたのでしょう。

私が目黒監査官のUFJ政策を批判した原因はこういう形で現れてくるのです。竹中政策は必要だったかどうか? 彼は90年代半ば頃、遅くても97年、98年に登場すべきだったのですね。そうすればもっと早く立ち上がっていたのに…まぁ、どっちにしても行く道は一つですから過去の批判をしても始まりませんが、馬鹿みたいな水準でゴロゴロ安値になっていますね。日本人と言う人種は自分でものを考えないのですね。私の言っている意味は何れ明らかになります。

今、最終校正になっている「かたるの本」はそのエキスが詰まっているといっても過言ではないでしょう。公文方式の塾ではありませんが、同じような考えが繰り返し登場するようです。でも、この意味をよく理解すればお金持ちになれるでしょうね。私は浦上さんの理論を繰り返し、繰り返し東西線のあの満員列車の中で、毎日、テープを聞きました。なんども聞いて、ようやく少し会得できたのです。皆様にも少しで良いから分かってもらいたいものですね。

今日はイールドスプレッド、イールドレシオでも同じことですが、如何に株価と金利の差が開いているか分かってもらえれば良いのです。今の日本株は非常に安いのです。だからチャートだけ見るとボックスを下に放れそうに見える人がいるかもしれませんが、業績動向を考えれば、その考えは間違いだという事がわかるでしょう。水が高い所から低い所に流れるように、お金は金利の低い所から高い所に流れるものなのです。

これは私自身の考え方です。投資にあたっては自己責任にてお願いします。

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