未来かたるが語る

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収益還元法価格の株式(2005年06月04日)

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上のグラフはこれまでに何度か取り上げた、イールド・スプレッドと株式の益利回りの予想値と前期の値です。収益還元法で土地価格が底を打ったように、株式も同じなのです。益利回りとは、株式の1株当たり税引利益÷株価なのですがこれでは分かり辛いですかね。(左の目盛りが益利回りと予想値の値、右はイールド・スプレッドの値)投資金額が株価ですね。そのお金を使って企業が経済活動を行って稼いだ利益が税引きの最終利益です。つまり、投資したお金が何%に回ったか? を示すのが株式の益利回りと考えて良いのでしょう。

長期金利からこの益利回りを引いたものがイールド・スプレッドです。つまり調達金利を引いて株式投資をしたら何%儲かるかを示した数字です。プラス状態になるまで、株式投資の方が債券投資より有利だと言うことです。お金も製品と同じです。製品を作るためには原材料費が掛かります。お金がなければお金を借りて投資するのです。この調達金利を日銀が公定歩合の上下によって操作しているのです。今は経済活動が鈍い為に、この調達金利が非常に低いのです。今日の日経新聞では、大手銀行の不動産融資が急増していると報道されていますね。当たり前ですね。だって儲かるのですもの。値上がりを狙ったバブルではなく、あくまでも収益の還元を見込んだ数字の上で融資が増えているのです。

先週来、株価が安くなったときにから、何度か登場している益利回りと金利の関係を確り理解していただけましたか? かたるが双日に拘る理由は収益力に比べ株価の時価総額が非常に低いからです。採算に合わなければ、なにも野村證券が600億円も投資をしませんね。彼らはプロ集団です。UBSのような小さな儲けを狙って行動を起こしますか? 自分の目で計算してみないから、株価が安くなってくると不安になり売る結果になるのですね。「かたるクラブ」には解説してありますね。

値動きだけで投資をするのも否定はしませんが、株価の構成には論理的な裏付けがあるのです。なんども、なんども恐縮な話しですが、日経新聞やアナリストがなかなかこの論点を市場に発信しないから、一般的な解釈にならないのです。実はリートですが、数年前にかたるは何度か薦めましたね。覚えておられる方がいますか? 残念ながら、リートは既に峠を越えつつあります。あまり妙味のある商品とはいえませんね。やはり株式でしょう。くどいようですが、益利回りとイールド・スプレッドの関係を感じていただければ、「かたるの本」で語っている株高のシナリオの一端が理解できるでしょう。嬉しいですね。こんなメールを頂きました。

「未来かたる 様
はじめまして、、、かな?いつも「今日の市況」を楽しみにしています。貴殿との出会いは、すでに6-7年前でしょうか。もっと前からだったのでしょうか。「トヨカネツ」、「日揮」、「富士銀行」と毎日、今の「双日」のようにHPに連呼されていたころからです。当時私の使える資金が200万円ほどのとき、それこそ清水の舞台から飛び降りる気持ちで800円の冨士銀行を買い、しばらくして、統合発表で1300円で売ったのが、忘れられません。50万円の利益はそれまでの株人生で最高の利益でした。その後の数年でそれらの利益も全てなくし、貴殿のHPが移転したのを機に株はやめておりましたが、再度、最近戻ってきました。といっても、サラリーマンが本業です。

5月31日から昨日6月2日まで、地元(岐阜県の田舎町)の書店数件を回りましたが、貴殿の「200年までは、、」は店頭にはおいてありませんでした。いよいよ本日、1時間かけて名古屋まで出向き、ようやく手に入れることができました。大きな書店でしたが、新刊コーナーで平積の「2007年までは」は残り3冊となっていました。他の人の機会を奪ってはいけませんので1冊だけの購入にしました。 今日から読み始めますが、楽しみです。
今後とも、ご活躍期待しております。」

kataru_book.jpg随分昔からの読者の方ですね。嬉しい話です。どうもありがとう。ホームページもこのような感情のやり取りが存在し、「見えない糸」結び付いているのですね。まるで「電車男」のような世界ですね。このホームページから「かたるの本」をお申し込み頂いた方は昨日までで1482名の方です。 他にも、このように全国の書店でお買い上げいただいているわけですね。実はこのホームページから、それぞれの商品を買っていただくとアフィリエイト? と言う仕組みで購入代金の数%がもらえる仕組みなのです。あとで当社の色々な収入などを明らかにしますが、馬鹿に出来ない数字になってきましたね。このお金をどう使うかが問題ですね。この会社が黒字になると嬉しいですね。益々、サービスを向上できるようになります。「かたるクラブ」には、順番に「かたる銘柄」の論理的な背景などを書いて行きたいと思っています。ただ、銘柄を推奨しているわけじゃありません。この点を間違わないで下さいね。かたるがどのように株を選び、何故、買うのか? この考え方を皆さんの参考にして欲しいだけなのです。そうすれば、やがて皆さんは株式投資の素晴らしさを理解されると思います。株式投資は値動きだけではなく、論理的な裏づけが株価にあるんだと言う事をですね。 「電車男」はこちらから…

IRNETのページは証券市場の発展を望んでいるのです。皆さんの中で手伝いたいという方が居られるなら、是非一緒にやりましょうね。ただし無給なのです。ボランティアですからね。要するにただ働きなのです。だから、なかなか続きません。我こそ、読者に有意義な情報を与えられるという方は一緒にやりましょうね。別に株式情報でなくて構わないのです。IRNETの仲間は、皆、素敵な人達ですね。感謝する次第です。

そうそう、今日の市況で木曜日に書いた文は随分と恥ずかしい話しですね。確かにレールは敷くですね。引くじゃない。「ひ」と「し」の区別が付かないとは…トホホ…もう一つ「ワールドスワン」と書きましたが正確にはユンチアンさんの「ワイルドスワン」でしたね。(上・中・下の三部作)

これは私自身の考え方です。投資にあたっては自己責任にてお願いします。

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