天命を待つ…(2005年07月02日)
上記のグラフは製造業の日銀短観です。
若干、予想より良かったとされています。一万社あまりによるアンケート方式の日銀短観は景況感を的確に表していると言われています。人間の感覚は数字以上に微細な変化を捉えるものです。熟練工が自分のカンだけで芸術的な領域の精密さを成し遂げる日本人の感覚はきっと素晴らしいのでしょう。
このグラフを見て、何か感じないでしょうか?
96年、00年の二つの山を今回は上回っていますね。株式チャートでも前の二つの山を上回る上昇は力強い本格的な上昇になる事が多いのです。かたるの独自チャートもこの方式を用いています。二つの壁を乗り越えると、買い転換となるのです。チャートは一つの方向性です。株式と言うのはやはり保守的なのです。会社が赤字から黒字転換するときは、努力度合いが強く環境に恵まれれば、過去最高利益を普通は更新するものです。それほど赤字と言うのは大きな試練なのですね。
かたるが、何故、双日に惚れているかといえば、先ず、UFJ政策のように強引なやり方で倒産の淵に追い込まれたからです。社員はリストラされ、賃金カットを余儀なくされ、年金、時価会計など様々な試練を受けたからです。あとは周りの環境です。商社の各社を見れば分かるように、商社にとっては、今の世界経済は新興国の立ち上がりを交えた世界的な好環境ですよね。こんな事は100年に一度、起こるかどうかの劇的な環境ですよね。
頑張る本人が居て、環境が整っている。尚且つ、数字にあうのです。
日本は未曾有の大不況から自立し始めている。僕らはこんな素晴らしいチャンスの中で生きているのですね。だから30歳そこそこの若者が世の覇者になっているのです。孫正義みたいな人物が多く誕生するのです。まるで明治維新のような按配ですね。時代を感じる人、感じない人の差は大きいのです。
人生は短いのです。一所懸命に生きていれば、あっという間に終わるでしょう。そうです。地球の歴史を思って下さい。何十億年前から誕生した歴史の中で自分の人生を考えてみれば、線香花火より短い人生ですよ。だからこそ、一所懸命に生きるのです。惚れて、惚れて、惚れ抜いて、溺れるほど買ってみて、やられてしまったなら、それも人生ですね。自分の可能性に全てを賭けて生きてみる馬鹿さ加減も、時には必要になるのではないでしょうか?
西村さんは総会で「商社は信用が命です。だから債権放棄をお願いしなかった。」と、述べたそうです。好きですね。この生き方が…苛められ、孤軍奮闘で成し遂げた努力が生きない時代なら、そんな時代は悪夢です。何れ、こう着状態を抜け出すでしょう。どちらに転びのか分かりませんが、神は、正しい裁定を下すことでしょう。
尚、今晩、遅くに「かたるクラブを」書く予定です。