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起爆剤(2005年08月13日)

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いつかはやって来る大相場が、現実の流れになって訪れています。
何故、この時期なのか?…多くの市場関係者が解散総選挙のタイミングに相場が動いていることを不思議がっているのでしょう。ベルリンの壁崩壊のショックから、市場経済化への転換が遅れていたドイツの株価も、同じ政変を切っ掛けに急騰路線に転換したといわれています。日本はドイツの仕組みを真似て社会が構築されており、同じように敗戦国で…何やら、多くの共通点がありますね。

私はかねてから、アメリカの市場経済コントロール力を考えています。
原油価格の高騰もイラク戦争の戦費回収の布石だと考えており、高止まり状態が続くと考えています。だから商社の株価は、かなり高値を目指しているのだろう。…と推測している根拠の一つでもあります。世界で一番、成功した社会主義国家は日本だといわれています。中国でもロシアでもなく、日本なのです。

ところが共産主義精神に染まった日本人は、自分の国が民主主義国家だと勘違いしている現実があります。今日の日経新聞には三菱東京とUFJの統合の話しが載っていますね。「官」の力が「民」の意思を圧迫している。わが国の公的部門の支出は多く、他の国と比較してみれば分かります。世界がグローバル化に変身しているのに、日本だけが抵抗しているのです。だから株価が15年間も低迷し続けたのです。官の力は何も公務員だけでなく、第三セクターなどを加えると大変な勢力図です。郵政民営化の賛否を巡り総選挙になりましたが、中央と地方が分裂をする共産国家の末路が見え隠れもします。

官の権力を支えているのが予算権です。その資金を支えている根本が郵政資金なのです。330兆円のお金を自由にコントロールできる権力の姿を思い浮かべて下さい。国債を大量発行し日銀に買わせる。大義名分は金利上昇を抑えることだそうです。しかし、本音は批判なく円滑な発行をしたいのですね。みずほのように、まもなく公的資金返済を終える銀行が現れます。常識的に考えれば金利が上昇し、それに見合うインフレが生じるのでしょう。いよいよ、株を売り切った機関投資家様のお出まし相場が開始されます。売買主体が変れば物色銘柄も変化する。

相場のイメージが沸いて来ましたでしょうか?
私はアメリカが日本の市場経済化を支援していると思っています。だから小泉は支えられている。竹中を通じて日本が悪く言えば、コントロールされているのです。そのような目で見るとライブドアのフジテレビ買収事件の構図が理解できるでしょう。資金源は世界をコントロールする市場経済資金です。物を売って儲ける商売の額は知れています。マスコミは貿易不均等を叫んでいますが、円の推移を見ればハッキリします。1$=360円が今では110円です。ドルの覇権をアメリカは維持しますね。ユーロの転落演出も何やら裏を感じます。

僕らはコントロールされたお釈迦様の手のひらで踊らされているのです。郵政民営化を焦点にする選挙結果も大きな流れの中のほんの1コマなのです。重要な事は既に大量の株式を外人投資家が買っているという事実です。この玉は簡単に市場で捌ける量ではありません。野村が双日の株式を捌く構図と似ていますね。株価を上げて、それらしい演出をして大衆から資金を巻き上げる。悪く言えば、こう表現しても良いのではないかと考えています。

どっちにしてもやって来る。大相場が…
だから、どんな高値を買っても恐くない。金利が上昇し、共産化に洗脳された日本の馬鹿機関投資家が高値で株式を肩代わりしてくれるのです。外人が売っても、売っても上がる株式相場がやってくるのです。郵政民営化はそんな起爆剤に過ぎないのでしょう。

これは私自身の考え方です。投資にあたっては自己責任にてお願いします。

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