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第二波動は何処まで…(2005年09月24日)
上の日経平均株価を見ますと、今年は前半が調整局面で5月半ばから上昇したことが分かりますが、実はこの上昇波動は、2003年5月からの本格的な第一波動の修正波である2004年4月の26日12195円から調整波動(2004.4~2005.5)を経ての上昇波動だと思われます。この考え方に立てば途中で多少の調整を経ても再び上昇し、更に上げ波動が続くものと思われます。
いずれかの時点で長くて4週間前後の調整が考えられますが、直ぐに反発の波動に入るのでしょう。前回の上昇波動は25週間でなんと47.8%ですが、今回は今のところ18週間21.9%です。前回並ならあと1ヶ月あまり続く事になります。(基点を二番底に置くか、一番底に置くかにより若干見方が違うが…)前回の52週間の上昇場面での調整波動期間の最大は5週間程度です。
来週から連休の谷間を越え、中間決算の売り物が消えますが、短期調整を覚悟して取り組まねばなりません。しかし最大4週間程度の下げで、大きな調整にはなりませんから押し目買いに歩があるのでしょう。今日の市況にも書きましたが、先駆した銘柄の循環買い物色で展開するのか? 一番手グループから二番手グループの選択になるのか? 選択はこの二点でしょう。主軸の考え方は「アジア地域の隆盛」を支える内需銘柄群と言うテーマでいいのでしょう。
勿論、資源関係も広い意味で含まれますが、このグループの深追いは禁物なのでしょう。既にアメリカ金利の引き上げは11回を数え、世界の流動性はかなり削られています。インド市場の混乱を考えると、一つの峠を越えているように感じます。東アジアの開発はどうなるのか非常に興味があります。北朝鮮を含めシベリア地域の開発はアジア地域の発展に繋がりますからね。ベトナム株など、次のターゲットになるのか?どうか…インドネシアの混乱の収拾過程がどう進むのか?幾つかの注意すべき現象はあります。
時代の流れを自分なりにもって、新聞を丹念に読む必要がありますね。アジア地域の出来事には注意を払う必要があります。なんと言っても一番の関心ごとは、中国の共産党による一党支配体制の崩壊でしょう。市場主義が進めば豊かになりますが、貧富の差が激しくなり、現在の経済体制の矛盾を抑えきれないでしょう。わが国の官僚社会主義のように、中国共産党が市場をコントロールできるのか? 混乱を生むのでしょうか? 一番の関心ごとですね。
さて秋にはプーチン大統領が来日予定です。極東開発の進展が望まれますが、北朝鮮の経済開発と、どのような進展を見せるのでしょう? 相場はその背景をどの程度の割合で組み込んでいるのでしょうか? 日本の活躍はアジア経済を取り込むグローバル化の発展なくしてはありえないでしょう。勿論、内需の新しい形が進展しています。効率化経済の波は避けられません。自民党の大勝により、言い訳が通じない状態になりました。官僚得意のごまかし削減で世論は納得するのか?この一年は本家本丸の官僚組織のリストラが焦点になるのでしょう。この動きも内需株に刺激を与えるでしょうね。切り口が多彩になり、面白い市場展開になりそうですね。