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今日の市況

今日の市況(2007年03月15日)

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かたる:今日は忙しいので簡単にします。NY市場は下げ後に切り返しました。よく下げの原因とされているのがサブプライムローンの焦げ付きの問題ですが、日経新聞に延滞率のグラフが出ていたように、あまり大きな問題ではないのでしょう。もう一つは米国の2月の小売売上高が0.1%増と市場予測を下回ったように、GDPの数字を下方修正する動きがあります。米国経済の減速説ですね。この動きを見ながら、円ドルキャリーの揺り戻しが発生していると言う見方です。

しかし多くの材料が表面化したときには、既に別な動きを示すのが市場経済です。景気減速なら利下げに行くでしょうし…金融新聞にあるように人件費の高騰からインフレ懸念が加速し利上げすると言う古い見方を田辺孝則氏はしていましたね。既に彼の見方は時代錯誤でしょう。グリーンスパンがあのような発言をしたと言う事は、景気減速がハッキリしており遅行指標の人件費の問題は考慮しなくても良いのだと僕はおもいます。

今回の原因はアジア発ではなく、米国発と考えると、大きなポジションを解消したヘッジファンドがいるという仮説も成り立ちます。最近の新日鉄の相場、昨日、今日と人気になっている三菱重工―7011三菱重工の引き金は原子力発電所の受注なのですが、奇妙な事に直ぐに利益に貢献するわけではありません。しかし新値まであと僅かに迫りました。

ビスタニュースで仮説を立てた相場の可能性があるのでしょうね。そうなると今の相場の動きが解説できます。コマツ―6301は2000円台へ、日立建機―6305は3000円台へ跳ね上がりました。遅れている重工が4桁の乗っても、なんら不思議ではないでしょう。問題は業績ですが、このたび重工は1割程度の増額修正を発表しましたね。460億円ですが3兆円の売上で…重工の過去最高利益は1236億円です。約3倍程度ゆとりがあります。一株利益が45円程度まで…

2005年にコマツ日立建機が大きく上がりましたが、重工は遅れて少し上がりました。その理由は負の清算が終ってなかったのでしょう。しかし「アジアの隆盛」と言う環境下にあり、膨らむ好調さは利益が隠しきれなくなってきたのでしょう。故に増額修正を余儀なくされた。僕にはそう見えますね。新日鉄が駄目で、重工なら良いのは理由があります。先ずは「利益の質」の問題です。三菱グループも効率化に拍車をかける必要があります。僕は三村が嫌いですから…彼が社長を辞めれば、新日鉄に乗れていたかもしれませんが…言い訳かな?

この点は最近手掛けなくなった双日土橋と一緒の評価です。しかし自分の思うように株価は動きません。いろんな事を言う人は居ますが、アメリカ株の調整は当たり前です。しかし大きくは崩れないのでしょう。市場主義の国ですからね。日本は相場が若いし…相場環境のスケールが違いますね。しばらくは重工に注目してみたいですね。そうして日立、金融新聞の解説も面白かったです。出来高急増リストを見ると原子力の木村化工機-6278などが大幅高しています。珍しく東京産業―8070西華産業―8061などが5日の出来高乖離率4009、2014、1732と膨らんでいますね。この点から見ると個別材料株の相場が視野に入っているかも…明日以降の相場は、その点も注目すべきかもしれません。

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投稿者 kataru : 2007年03月15日 16:01