今日の市況(2007年04月02日)

「出来高急増銘柄」「株式指標」はここをクリック。

かたる：バーナンキ発言で利下げが遠のいたと言われていたが、同時に彼は不透明感がやや増したと発言していたと言う。今日は日銀短観が発表されたが、ほぼ事前予想通りの結果で大手製造業の業況判断指数はプラス２３となっており、４四半期ぶりに悪化していると言う。

時代や：そのせいで今日は株が安かったね。かたるの予想では４月から新営業年度なので強含む動きになる筈じゃ、なかったの？

かたる：今でも、そう思っているよ。しかし短期的なチャート波動では、一度、底値の確認作業が必要なのかもしれないね。その為に、今日は一時１７０００円を割れたのかな？この作業が入り、二番底を確認できれば、今度はみんなの相場観が強くなるからね。前回の下げでは意見が割れていたからね。このまま下げると言う意見と、相場は新高値を目指すと言う意見と…。あれから株の環境はそう大きく変わってないからね。

時代や：イラン情勢は？　

かたる：ＷＴＩの原油価格は６５ドルだね。しかし今日は一般的に市況産業の株価は安かったね。重工の利益の質と新日鉄の比較を前から言っているね。まぁ、僕は新興株派だから、流れが変わって欲しいけれど…。しかし５月の三角合併を控えて、ビスタニュースで述べた仮説の可能性もあるよね。参考銘柄の動きを見てみると、意外に、この下げでも下がらないね。

新日鉄は疲れているから多少の休みは仕方ないよ。しかし重工は利益の質は良いからね。市況関連の利益はまゆつば物だが…重工は違うよ。もうすぐ、三菱キャピタルの株式売却問題も解決され報道されるかな？　日立も意外に強い相場だよね。むしろ先物からの下げがなければ、高かったかもしれない。

神主さん：最近、先物の裁定買い残の問題が話題にならないね。

かたる：金額的に少なくなっているからね。この下げは再び絶好の買い場になるかもしれないよ。

トロ：しかし、かたるはＭ＆Ａ銘柄には前から否定的だよね。

かたる：うん。あまりいいと思ってないよ。だって…株式投資の本来は、その会社が伸びるから、応援する訳だよね。そうして一緒に会社とともに、株主も儲けの恩恵を受けるのが本来の投資姿勢だよ。しかしＭ＆Ａの投資は会社が経営資源を充分に利用できてないから…、経営改善をすればもっと利益が上がるから、投資する訳だね。例えば週刊東洋経済の「大新東に仕掛けられたＴＯＢスキームの実相」によると、ファンドは出口戦略を模索していると言う記事が載っている。カレイドと言うファンドが、大新東を建て直し、シダックスに売却するのだけれど、どれほど儲かったのかな？　Ｍ＆Ａを発表した当初は、株価は上がるけれど、後はどうかな？　僕には夢のある投資に思えないね。

時代や：じゃ何故、日立を買っているの？

かたる：可能性を考えると、時価総額４兆円が妥当じゃないのかな？　会社の株価には、理論価格みたいなものがあるのだろう。極端に安ければ、ある程度、修正されるべきだね。

神主さん：かたるの意見を聞いていると、二番底を入れて株が再び上がるように思っているようだけれど、物色の対象は変わるの？

かたる：僕は前から言っているように新興株派だよ。その理由は、ビスタニュースの「時代の背景を考える」と言う３部作のレポートを読んでもらえるとわかるよ。しかし同時に新しい仮説を載せてあるが、その可能性もあるよね。そうなれば日本は変わらざる得ないよ。やはり日立が外資系の買収ファンドに買収されて、サッポロのようになれば、多くの企業経営者は真剣に営業するようになるだろうね。

トロ：…と言うことは、仮に株が上がるとすれば、既存の路線の流れが続き、新興株も徐々に上がると思っている訳なの？

かたる：うん、新興株は株価位置が低いから、スタートはボチボチなのだろうね。既に業績で買える株価位置に来ているから、いつ上がりだしても不思議ではないよ。今日のヤフーの動きなどは、そんな風にも感じられるかもしれないね。

一方、日立の板状況を見ると大型株に見えない板だよね。決算期末にまとまった売りが少しあったけれど、見事に消化しているね。ここで、もたつけば、もたつくほど先行きが楽しみになるかもしれないよ。まぁ、先のことは誰にも分からないけれど…

株式相場の基本的な考えは、ビスタニュースで読んで、僕のイメージをダブらせて欲しい。そうして、そのデッサンを素にして自分なりの相場の展開を読むと良いと思うよ。いろんな可能性はある訳だけれど、自分なりのデッサンがあるとないとでは、相場に取り組む姿勢が変わる。さて今日はこの辺で…チャートを見ると分かるけれど、基本的に前回の安値を下回らないと思うよ。さて、どうなりますか？…

「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2007年04月02日 18:03