今日の市況(2007年04月23日)

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かたる：今日も時間がありません。ごめんね。今日はＮＹ高を受け高く始まりましたが、結局、リード銘柄が現れず、方向感の定まらない様子でした。重工、日立など新高値を取りましたが、一段高にならずに利食い売りに押されている感じです。理由は個人投資家が総ヤラレの状態なのでしょう。もう一つが外人売りと思われます。欧州系の外国人は利食いを先行させているといいます。来期の業績数字の伸びは、落ちるのではないかと言う懸念が生じているためですね。

しかしアメリカ経済は順調なので仮に落ち込んでも、大きな落ち込みにならずに持ち上がるシナリオが有力なのですが…。それを確かめるために決算数字を見たいのでしょう。しかし多くの企業は自社の業績の読みを慎重に見ているので、予想数字は悪いでしょうね。その時に株は下がると言う読みが、新高値を切るという読みより勝っているのでしょう。仮に落ち込んでも日経平均株価では１０００円程度なのでしょう。下値は下げても１６５３２円の先日の下値を下回らないと思うけれど…これが弱気な見方。

一方、強気は新高値を目指すと言うものもあります。前期の数字が大幅な増額になり、新興株式の決算不安も消え、株価は上がると言う見方です。今日は辛うじてプラス圏でしたが足を引っ張ったのは、加ト吉などの粉飾がらみの決算なのでしょう。日本人は過剰反応するからね。この循環取引疑惑がどのようなものか、僕は良く知りませんが、商社の取引ではよくある慣習だと言う話を聞いたことがあります。最近、会計士の行動をめぐり、金融庁などが厳しくなっているので過剰に反応する時期なのかもしれません。

新興株式が弱いのも、そういう懸念なのでしょう。しかし楽天のように既に決算が終了しているものもあるので、大きな事態にはならないと思います。新興株の信認は５月に終わると読んでいるのは、その点に根拠があります。昨年以来、新興株の中間決算をめぐり、意見対立が厳しかったですからね。何か出るとすれば、既にこの時期だから、出ても不思議ではありません。おそらく何も大きなのは、出ないでしょうね。

市場の不安感を払拭するにはリーダーが出てこないと駄目ですが、今の大型株に求めても力強さが出るかどうか？僕はむしろ流れが変わる可能性も視野に入れていますが、日立建機のように強い銘柄もあるからね。アメリカ景気よりアジアの需要に支えられている感じです。今日の話題は欧州系の株式の売り伝票が多いと言うぐらいでしょうか？でもあまり気にするほどでもと考えています。

新興株の下げが止まらずに弱き心理が台頭していますが、いよいよ下げの速度が速くなりチャンスが近づいた印象です。時間を掛けじっくりと拾えば良いとおもいます。なぜならば新興株の業績は良いものが多いですから…最後は数字が株価を決めます。最終利益より営業利益に注目しましょう。

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投稿者 kataru : 2007年04月23日 19:23