未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2007年09月10日)

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かたる:アメリカでは8月の非農業部門雇用者数は前月比4000人減。市場予想(11万2000人増)に反して、2003年8月以来4年ぶりに前月比で減少したそうです。更に米抵当銀行協会(MBA)が6日発表した4―6月期の住宅ローンの差し押さえ率は0.65%と過去最高水準に上昇。前日発表の7月の仮契約住宅販売指数が大きく低下したことと併せ、住宅ローン事業を取り巻く環境の厳しさが意識され売りが膨らんだといいます。

一方、国内では内閣府が発表した4―6月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.3%減となり、8月13日に発表した速報値(0.1%増)から下方修正され年率換算でも1.2%減と、速報値(0.5%増)から下方修正をしました。名目GDPの改定値は前期比0.2%減(速報値は0.3%増)、年率では0.7%減(同1.1%増)だったそうです。民間設備投資が前期比1.2%減(速報値は1.2%増)が主因といわれています。

神主さん:それにしてもよく下げるね。NY株より日本株の方が、下げがきついのはどうしてかね? サブプライムの問題だけではないね。政治の不安もあるのかね?

かたる:テロ対策特別措置法の延長問題に関して、安倍首相は補給活動が継続不可能になった場合は「当然、職責にしがみつくことはない」と述べ、継続ができなくなった場合には内閣総辞職すると受け取れる意思を表明したという報道もあったね。折角の内閣は翼をもがれている印象だね。

トロ:もがれる? なくなるという意味か…へんな言葉。
まぁ、サブプライム問題は住宅が担保なので米国のGDPの規模や住宅ローンの規模からしても小さい問題だという話があるからね。はやり好業績の株を狙うのが良いのじゃないの。ダイキンなんかは、上場来の最高値だもんね。

時代や:エアコンなら富士通ゼネラルも可能性がある?

トロ:貧困の発想だね。何でも業界トップが良いよ。グローバル化に対応できる会社でないと将来性はないよ。

神主さん:サブプライム問題から世界の流動性が減り、世界景気に暗雲がたちこめるとか…アメリカの景気は悪いようだね。つまりアメリカはサブプライムから景気が悪化し、金利引き下げるから、日米の金利差が縮小して円高になるんだね。

トロ:どうかな? 景気が悪化するという考え方は当たっているかどうか…基本的には原油価格や金の価格が上がっているように、未だに資源需要は続いているよ。景気悪化よりインフレ警戒?を優先させるかもしれないね。

かたる:アメリカ景気にスタグフレーション懸念が生まれてきたのかな?

時代や:なんだっけ、そのスタグフレーションって?

かたる:インフレ(物価水準の上昇)と景気後退が同時に発生したことを指すんだね。これは性質が悪いね。僕は物価の上昇など無視して、景気対策を優先させるべきだと思うね。

トロ:つまり利下げだね。アメリカでは0.25%の引き下げ予想が一般的だね。なかには0.5%の引き下げも予想されているが…

時代や:先日は公定歩合を0.5%下げたんだね。今度はFF金利? この違いは何?

かたる:公定歩合は中央銀行が市中銀行に貸し出す金利、FF金利は一般的な貸出金利だね。つまり多くの経済活動に関わる金利はFF金利だね。この金利を下げればサブプライム問題も軽減されるね。何故なら、サブプライム問題は低金利から高金利に移ったために金利負担が増え払えなくなった住宅ローン返済者の話だから…金利が下がれば延滞率は減るよ。

神主さん:あまりアメリカの規模から考えると影響は少ないといわれているのに…どうして尾を引くのかね?

かたる:RMBS(住宅担保証券)を素に、CDO(債務担保証券)に加工し、CPなどに混ぜて売ったものだから、実態の把握に時間が掛かるのだろうね。しかしアメリカの住宅価格動向は上昇から下降に移ったといっても、前年度比マイナスになったかどうか…つまり、まだ大きく住宅価格は下げてないから、素を安く買えば儲かるね。そう深刻な問題でもない。

神主さん:それでは、何故、尾を引くの?

かたる:たぶん、僕がビスタニュースの原稿に書いた懸念があるのだろうね。

時代や:多くの読者はビスタを読んでないから、理由が分からないよ。

かたる:僕だって推測さ。株は将来のことを予想するわけだから、実現するかどうか、分からないからね。でも色んな数字からみるとありえるね。例えばヒントとして日本のGDPに対する輸出比率は16%程度だけれど…中国は…この数字は輸出額だけだから、実際は貿易収支を基準に考えるべきかな? まぁ、株の場合は、どの程度、先を読み、どの程度、株価にその現象(予測)を織り込むかを見極めるものだからね。難しいよ。

時代や:最近、かたるは弱気で、トロは、結構、強気だよね。

トロ:損をしている奴は弱気になるよ。当たり前だね。世界景気の成長の源泉はBRICsの成長にあるよ。人口の多いアジアの経済圏の拡大が世界の企業収益を支えるんだよ。故にBRICs関連は復活するさ。好業績だからね。確かに市況ものをPER20倍程度まで買ったアルキャンの例はいくらM&Aでも行き過ぎかもしれないが…PER15倍程度ならこれからインドもあるし…評価できるよ。故にサブプライム問題で下げたところの好業績のグローバル企業は絶好の買い場だよ。こんな所で弱気になる必要はないよ。

時代や:かたるは北京オリンピックで需要が一巡する見方なの?

かたる:まぁ、それもあるが…もっとも問題なのは、急ぎすぎた市場化の反動があると思うんだね。

時代や:サッパリ分からないよ。何よ、反動って…。

かたる:例えば、公害とか…環境問題とか…日本も水俣病など四日市公害訴訟など、たくさんの問題が高度成長期にあったね。これは自然の摂理だよ。振り子は必ず揺り戻しがあるよ。

神主さん:楽天が、この下げの中で高かったね。

かたる:うん、ヤフーも通常の下げだね。上がった割りに、下がらない。僕はやはり新興株の時間調整は終わりを感じるね。いろんな面でその現象は見られるよ。今日の下げは、そのことを確信させる下げだったかもしれないね。果たして僕の予想は当たるかどうか…

トロ:ふん。ハズレ屋の予想なんて、迷惑なだけだね。

かたる:僕は株屋だからね。自分の意見を信じるよ。自分が立てた相場シナリオは、それなりの背景があり理由があるからね。後は日本国の政治が確り機能してくれれば良いな。頑張って欲しいものだね。どんどん下がるシナリオは、今のところ希薄だね。市場に力はないが…徐々に、新しい力が生まれると思うけれど…楽しみな週だね。

時代や:下げが楽しみなの?

かたる:まさか…。自分の相場シナリオが確認される週に、今週は成る可能性があるんだね。だから楽しみなのさ。さぁ、体力勝負の展開だけれど…互いに頑張ろうね。

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投稿者 kataru : 2007年09月10日 19:39