未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2007年09月04日)

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かたる:アメリカ市場はお休みで、サブプライム問題で様子見のところで日本市場は活気がなくなってきた印象ですね。出来高や売買代金が今年最低かな? 待ったなしの信用期日売りに押され気味で…ファンダメンタルがどうのこうの…と言っても、何を言っても駄目な市場と言う印象ですね。

トロ:しかし過去日本市場の歴史の中で、これほどPERが低い水準まで株が売られたことがあったのかな?

神主さん:確かに…そう言われてみればそうだね。自社株買いが盛んになり以前の日本とは違うように感じるけれどね。

かたる:ブルドックは惜しかったね。まぁ、どっちにしても…何故、サラリーマン社長が経営権に拘るのか分からないね。従業員にしても給料が上がるなら良いと思うが…外国のファンドが経営者になると搾取されると思っているのかな?

通常は効率化が進み業績が上がれば、社員の給料も増えるよね。今の時代は買収劇が盛んに起こっているからね。研究開発費や時間の掛かる設備投資や新規事業などは毛嫌いされるかもしれないが…総体的に見ればM&Aが盛んに起こったほうが社会が効率的になると思うが…違うのかな?

時代や:そんな話より株は全然駄目だね。

かたる:そうかな? 確かに派手さはないが…日経新聞報道の影響もあり日立建機が脅威の4200円台だね。ビックリしたね。

時代や:だって…5080円まであったんだよ。何が脅威なの?

かたる:通常は公募価格4184円の公募価格を割れば、そこが壁になってそれ以上の株価を付けない例が多いけれど…なにしろ安定操作までした会社だからね。同じような現象が今年の春にもあったね。三菱商事が2758円(2/27~3/1)で株式の売出しをして株価が下がったんだね。僕はその操作期間に三菱商事の株を売ったのだけれど…その後の結果は御覧の通りになったんだね。その光景と何故か、ダブルのだけれど…

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時代や:しかし昨日だった? 中古市場の動きが鈍く転機になるかもとか…言ってなかった?

神主さん:三菱商事みたいにしばらく揉み合った後で新高値に躍り出るとでも言いたいの?

トロ:そりゃ、好業績の筆頭だからね。建設機械は…やはりコマツだろうが、同じことだからね。世界の資源価格は上がり続け、新鉱山開発ラッシュにあるね。世界中で開発ラッシュになっているし、中国の成長率を見てよ。社会資本整備投資が下火になる兆候なんて全然ないよ。今度は中国に続きインドだからね。かたるは資源などの価格に対し弱気すぎるよ。有限の資源なんだよ。

かたる:7月の建設機械の出荷金額は前年同期比20%増だからね。確かに勢いは止まってないよ。日経新聞の報道どおりだね。しかし、これまでになかった現象で中古市場の減速感が見られ始めたという報道を2件見たね。アメリカは既に統計からも減速しているね。日本市場なんだけれど、これまで中古価格が高かったのでレンタル会社が買い替えを急ぎ特需が生まれていたが、その需要がなくなるような報道を見たね。あとは欧州は好調を持続している。一番はアジアだね。特に中国だよ。ここの伸びは凄いらしいね。

トロ:そうそう、アメリカの落ち込みを補っても更に大幅な伸びなんだね。

かたる:デモね。株は過去でも現状の評価ではなく、将来だから…仮に需要が一巡したとしたら、各社が増産設備投資に走っているから、あっという間に、需給バランスが崩れるよ。故に株として考えると難しい局面だよ。そりゃ、当面は好業績だろうが…まぁ、市況価格に左右されるBRICs関連より良いが…似たようなものじゃないの。

時代や:やはりかたるは、最近、弱気だよね。

かたる:そんなことはないよ。大きく下がるとは思ってないよ。自社株買いは続いているし好業績で今期は増益体制だからね。

神主さん:やはりサブプライム問題が気になるの?

かたる:いいや…。既に大統領声明が出たのだから、対策が不十分だとか、効果はないだとか言われているが、この問題に対し大きな懸念はしてないよ。更に、今回の問題で一番心配していた中国に対する影響がないことは確認されたからね。しかし…

神主さん:じゃ、何が気になるのさ。

かたる:そうだ。今週号の週刊ダイヤモンドに「資源株投資入門」の特集記事が載っているよ。なかなか良い記事だったよ。しかしいくらなんでも…一つは資源の相場だね。いくらなんでも異常だよ。背景は分かるよ。中国の13億1400万人(2006年)、インドの10億2700万人(2001年)などの需要があるからね。

故に中国の7月の消費者物価の伸び率は5.6%増だったんだね。市況価格が製品に転嫁され2000ドルと言う低い一人あたりのGDPの中で物価上昇を消化できるかね? 3万ドルの先進国でも大変なのに…僕は常識で物事を考えるほうだから、不思議な違和感を覚えているの。

トロ:故に中国の急激な引き締め政策がやがて始まり世界の資源市況は下がるという読みかな? しかし7月は特別で、今年1~7月の平均では3.5%の伸びで許容範囲だよ。だいたい、相場に乗ってないから弱気な見方しかできないんだよ。それに新興株は下げ通しだからね。ただでさえ、弱気心理に心が向くね。

時代や:本当だよ。期待された楽天やヤフーは早くも失速気味だし…どうも何を見ても良くないね。

かたる:珍しく出来高急増銘柄の上位には少し変化があるね。物色意欲が芽生えつつあるんじゃないのかな?

時代や:最近はかたるはサッパリだからね。風呂上りみたいだよ。

かたる:既に多くを望んでは駄目な相場だからね。10倍になるような銘柄はなかなか見つからないよ。ここはじっくり大きく下がった新興株を狙うつもりだね。通常、人間の気持ちの維持は2年程度が限度だからね。嫌になって投げるのさ。ここからが正念場だよ。僕はそう考えているよ。昔、誠備銘柄の西華産業だったと思うが…空売りして大ヤラレしたんだね。そのお客様はしかし期日のたびに乗り換えて2年間。最後にそれまでの損失を一気に取り戻したんだね。株は忍耐でもあるかな?

トロ:新興株なんて恐くて…先日のニイウスなんか見て御覧よ。あの内容でいきなり債務超過だからね。ビックリするね。財務的な厚みがないからあっという間に内容が激変するからね。気をつけないと…

かたる:今はマイナス面ばかり目に付く場面だが…もう直ぐ、変化を迎えると思うね。それでは今日はこの辺で…頑張ろうね。

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投稿者 kataru : 2007年09月04日 17:49