今日の市況(2007年10月05日)
かたる:今日は忙しいので簡単にします。
NY市場は雇用統計待ちで模様眺めです。どちらの数字が出ても判断が難しいですね。数字の統計が多ければ、景気動向はいいので利下げが遠のくし、逆に大きく減れば利下げ期待は膨らみますが景気の悪化が心配されます。故に程よい数字が良いのでしょう。10万人ぐらいかな?
NY市場は既に新高値圏なので問題はないのです。問題は日本市場です。今日は新興株の雄であるヤフーが本年の高値更新です。ようやく待ちに待った新興株の相場になってきました。楽天も戻り高値を更新しています。他の新興株も真空地帯ですが、戻っていますね。しかし主導は個人投資家が中心に為か、少し市況が緩むと、途端に売り物が集まり下げてきますが、既に時間調整を経ているので強気に対処するのが正解でしょう。
しかし人間心理は逆なのですね。悪夢のような9月の下げ相場の印象を引きずっており、買えないのですね。買えないどころか、損をしても売る心理にガラリと市場環境は変っています。不思議なものです。先日までは下げたので買っていたのですよ。この心理が大きく変えたのが9月の下げです。あの恐怖が甦ってくるのですね。株は難しいですね。お客様に買いを薦めても、誰も買わないでしょう。投資心理とはこんなものです。
それでは何故、新興株は上がるのか?
売り物を買っている投資家が居るわけで、おそらく外人投資家でしょうね。ヤフーの買い方を見ているとそう感じます。チャートを見ると分かるのです。今回の9月が底値ではないのですね。8月に底入れした後、意外に粘り越しだったのです。故に早めに上がってきたのでしょう。
どうでしょう?
多くの株はヤフーのような動きではなく、下のベンチャーリンクのような動きなのです。ヤフーの新高値は意味があります。新興市場の底入れを示唆するからです。これで多くの新興株式は業績が上向くなら買いになります。今までは増額修正をしても売られることが多かったのですが、今回の下げで新興市場の下げは基本的に終了しましたね。
相場の流れはBRICs銘柄と新興株の綱引き状態なのでしょう。その中でハイテクの出番があるかどうか…しかしどちらも現状では、大きく買われる要素は薄いと考えられます。やはり業績を背景に株価は形成されていますから、まともな株が大きく買われる相場は、来ないのでしょう。せいぜい、これから2割とか3割とかの水準でしょう。既に新興株の多くは5割程度、値上がりしました。ここよりガンガンと更に上がれという方が、無理と言う相談です。あくめでも株価を決めるのは業績です。BRICs銘柄も既に好業績を株価に織り込んでいますから、市況が強くなっても大きく上がりません。それでは、何が物色の華になるのか? さて、休みに考えて見ましょうか…
投稿者 kataru : 2007年10月05日 16:51