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2007年11月30日
11月30日
かたる:アメリカ株は3日間連続の続伸、FRBによる追加利下げ観測により、株価は上げたといいます。市場では0.25%は当たり前で…、0.5%の可能性も指摘され始めました。減収・減益決算を発表したシアーズ・ホールディングスが下げているといいます。株価をみると来年の消費は確実に…、このクリスマスも期待できないようですね。アメリカは市場主義の国だから、11日に開くFOMCでは確実に利下げは実行されるのでしょう。日本とは大違いですね。
時代や:しかし今日は株価が上がったね。お化粧説もあったようだけれどお見事だよ。かたるは「嫌いだ」って、言っていた新日鐵を買っていたものね。600円割れから、なんと、今日は673円まであったからね。
かたる:今日は利食いさせていただきました。ありがとう。でもやはり新日鐵は嫌いだね。広範囲にBRICs銘柄が反発していたけれど、何処まで戻るかどうか…。売買代金も3兆円を越え、流石に、「本命はBRICs株だ」という主張の相場だったね。
トロ:早くも新興株は下げていたね。
かたる:まぁ、結構、上げたからね。利食い調整は仕方ないよ。また買うチャンスがやってくるよ。
トロ:おいおい、どっちが本命か、分からないよ。
かたる:決まっているよ。新日鐵にしても、重工にしても高値は900円台だったから…新日鐵は600円割れを、重工は500円割れを演じているんだよ。多少の戻りはあるね。しかし何処まで持つかな? ここで休んでいる新興株の押し目に、歩があるのは明らかだね。
あるいはソニーなどの3丁目銘柄だね。今日の日経新聞だったか、金融新聞だったか…。中国がらみの材料が載っていたね。こんな事は常識的なんだけれど…。それより相場の行方に大きな影響を与えそうなのが、12月12日、13日に開かれる第3回米中戦略経済対話の行方だね。「元」の動きが注目されるね。アメリカはEUと共同歩調をとるとか…この動きは注目に値するね。
多くの人は個別銘柄の動きを気にするけれど、そんなことはたいした問題ではないね。全体の流れを見極めるのが、非常に大切なんだね。ようやく株が上がったけれど、こんな事は前から分かっていた事だよ。ビスタニュースで述べていたように、信用の評価損率や騰落レシオからみて、反発が当然予想されていたからね。IRNETでも指摘していたように、50万円割れのみずほや、600円割れの新日鐵が戻るのは、誰にでも簡単に分かる相場観だね。
しかし問題は、僕が昨年から間違ったように、大きな相場の流れを読み間違うと、大変な損失を被るわけだね。僕は最初、景気の回復から消費が回復するという読みだった。ある程度、アジアの隆盛も考えていたから、商社を2005年に力を入れて買っていた。読みがずれたんだね。1年、違っていた。消費が盛り返しダイエーも…って、考えていた時期もあったんだね。しかし現実は、国内景気は盛り上がらず、BRICs相手の輸出企業だけが好業績だったね。このような読み違いはライブドアの国策逮捕の読み違いから、全ての間違いが来ていたんだね。
ブログを読み返せば分かるね。あの時の僕は、政策批判をしている。しかしやはり国策に逆らっても無駄な事だね。小泉政権から安倍政権へ移ったけれど、揺り戻し政策が続いているわけだから…。しかし一部で、このままでは…駄目だという勢力が、改革を実行しているね。長くなるので、この辺でやめるが…。故に、第3回米中戦略経済対話のような重要なキーワードは、確り抑えておかないとならないよ。
時代や:ようやく、講釈が終わったか…。ところで、流れは再びBRICsに戻るのかね?それとも新興株なの? 今日の動きなどを見ると、BRICsが続くようにも見えるけれど…。
かたる:お前はそれでも証券マンなの? 結論は決まっているよ。ただ残念ながら、現状では新興株相場も大きくならないだろう。大きな相場になる為には、「ネット通販で経産省やヤフー『アジア共通』検討」と報道された、先日の日経新聞の記事が、具体的に動き出すことが重要な鍵となるんだね。
トロ:アメリカの利下げにより、サブプライム問題も一巡し、BRICsの経済成長は落ちないから、また、もとの流れに戻るんじゃないの?
かたる:それなら、ここまで株は下がらない。残念でした。仮にトロの考えが正しいとしても、来年の春から夏を過ぎないと分からないんだよ。だから、安易に考えないほうが良いよ。イギリスのノーザン・ロックに、バリバ・ショック、そうして今回はシティーだよ。欧米の銀行は、かなり傷んでいるね。今日はBRICsの株は戻ったけれど…どこまで続くか…
流れを読むのは難しいね。底値から1割の戻りは、誰でも読める。普通は3割程度の戻りはあるものだね。FRBが11日に利下げを実施し金融が落ちつけば、しばらくは3割程度を目処に、戻り相場が続くだろう。しかし本命の長らく相場がなかった新興株は、新高値を目指す動きになるから、BRICsが戻り新興株が押しているこのような局面は絶好の買い場なんだね。
トロ:どうかな? 直ぐに買い物が切れるグループだよ。
かたる:何度も言っているが、20%増益を期待できるのは、ネット関連をはじめとする新興株だよ。
神主さん:そういえば、香港のA君はアリババが再び来月新高値を付けるって、言っていたね。米国でもグーグルの株価は堅調だね。アマゾンもすごいよ。他の業界に比べるとやはり確りしているね。
かたる:うん、日本のヤフーも業績面の不安は皆無だから、押したから買って置けば、何度も、何度も儲けるチャンスが来るんだね。僕はこの相場が来春まで続くと思っているよ。果たしてどうなるか…? 少し株が下がると、不安になる人が多いからね。株は安い時に買って高い時に売るんだね。少し気になるグループの儲け話を、週末のビスタニュースで考えてみようと思います。ひょっとすると…楽しみだね。このアイディアは…
2007年11月29日
11月29日
かたる:NY市場は今年二番目の大幅高で、しかも2日間連続の大幅高になったね。さすが市場主義の国のアメリカです。株が安くなれば消費に影響を及ぼすので、FRB副議長のコーン氏は利下げの可能性を示唆したとか…。株が下がっても関係ないという日本の政策当局とは、戦略的に違うのですね。日本は世界競争に負けるわけですね。国家の首脳が民間企業の製品を売り込みに行く国が世界では一般的ですね。資源もそうです。中国などは国家ぐるみで資源の利権を集めているのに…日本は民間任せです。さて、そんな日本国もようやく株が反発しました。
まだ信用の評価損率が19%を越え、8月の20.81%から改善されていませんから、市場参加者の心理は非常に暗いものがあります。しかしネット関連の新興株を中心に上げ続けており、年齢の若い新世代は強気になりつつあります。何れ市場全体の空気も大きく変わるでしょう。僕は基本的にガンガンの強気です。しかし昨日の「今日の市況」で書いたシティーグループへのアブダビ投資庁(ADIA)の出資は11%ですからね。この意味は非常に重要なキーワードなのでしょう。よく考えないとなりません。
トロ:かなり痛んでいるんじゃないの? まぁ、利下げ観測で株価が大幅高するのかな? 基本的にカラ売りの買戻しなのだろう。AIG52%、アルコア39%、シティー37%、デュポン23%、J&J22%,ウォルマート16%、AT&T15%、P&G10%などが、先月比のカラ売り増加銘柄だね。
神主さん:これで年末年始高に向かうかね?
かたる:日本は外人頼みだからね。今週に入ってヘッジファンドと思われる換金売りは一巡したようだね。彼らは売るとなったら、株価を気にせずに売るからね。大型株もガンガン株価が下がったけれど…日本人は買ってないね。基本的に戻りの相場に入ったのだろうね。力があるなら直ぐに売らずに、年末まで待ったほうが良いだろうね。普通はこれだけやられると、市場心理が変わり戻りを売りたくなるが、違うんだろうね。基本的には、これだけ下げた最初の戻りは売りたくなるけれど、買いを優先させたほうが良いケースが多いと思うね。僕は8月17日に続き11月22日が二番底になったと思うよ。
時代や:何処まで、戻ると思うの?
かたる:さぁ、分からないよ。しかし13週線が16200円だから、一旦はそのラインが目標になるのだろうね。
時代や:今日は15513円だから…、たったの700円しかないよ。
かたる:だから…とりあえずの目標株価だよ。僕は基本的に、日本株は来年の春、または夏までボックスの相場だと思うよ。14500円から18000円の往来相場。アメリカの景気動向や、中国の経済政策を見極めて新しいステージに向かうのだろう。現時点ではどのような相場展開になるか分からないね。
時代や:かたるは新興株派だよね。
かたる:そうだよ。ヤフーや楽天を買っているからね。当分、売ったり買ったりを、繰り返すのだろう。大きくなる銘柄は、そうあるもんじゃないよ。1割、2割の値幅で売り買いを何度も繰り返す事になるだろう。株には値動きは激しくなるゾーンと、揉み合うゾーンがあるよ。基本的にタイミングを見計らって、激しく動き時にアクションを起こすんだね。どっちに向かう分からない最初の波動を抑えられれば上等だね。
神主さん:対面営業では、なかなか手数料が抜けない相場が続くのかな?
かたる:そうでもないね。ネット株は結構日計り組みが多いせいか、株価が乱高下するよ。高い時に売り安い時に買えば良いね。10月11日につけた17488円に近付けば株価の動きは重くなるだろうね。逆に15300円以下の時はビックチャンスだね。
トロ:どうかな? お前も冒頭で警告しているように、シティーの11%の金利は、異常だね。まるでジャンク債だよ。それだけ内容が痛んでいるんじゃないの? お前が話題にしていたカントリーワイドは、政府系の融資を急増させ、問題化になりそうな雲行きらしいね。まだ安心はできないよ。
かたる:僕は銀行株がガンガン上がるとは思ってないが、このセクターが落ち着くのは、市場の絶対条件だね。おそらく銀行株もボックスの動きだろう。
時代や:一体、何を買えば良いのさ。
かたる:なんでも当面は儲かるよ。乖離率の高い銘柄は値戻しをするだろう。でも本命は新興株だよ。新高値を更新している銘柄が多いね。その押し目買いが、当面は有効なんだろうね。BRICs銘柄も戻るけれど、深い追いは現時点では危険だと思うよ。どの程度まで戻るか…。しかし戻ってボックスになり、来春、来夏を迎え経済情勢が大丈夫なら、再びBRICs銘柄を買いなおす動きになるかもしれない。だから、僕はやらないけれど、そんなに落胆をすることもないね。さて、今日はこの辺で…個別株の解説はまたね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年11月28日
11月28日
かたる:NY市場はアブダビ投資庁(ADIA)のシティーへの投資ニュースを受け反発していたね。このシティーの株価は安かったけれど…何でもこの投資は金利が11%も掛かるとか…。この事実はかなり深刻なんだろうね。イギリスの銀行ノーザン・ロックと共に…。僕はこの話しを聞いて、昔、同じような例を思い出したね。あの時はサウジの王様だったけれど…投資は見事に大成功した投資したんだね。
最近の株式市場は乱高下が続いており、強弱観が対立している様子が分かりますね。好業績のために、持ち高の整理が遅れているのでしょう。銀行株の動きを見ると分かりますね。僕は、みずほの株価は、ほぼ底入れをしたかも知れないが、まだ直ぐにドンドン上がることはないと考えています。上がっても大きな上値は望めずに…、基本的に、おそらくボックス相場だと思うね。丁度、ソニーのように…
そのソニーはすごいね。日本人と言う国民は情けないというか…、主体性がないというか…、日本には1500兆円もあるんだよ。僅かな金額の投資なのに…ドバイのインターナショナルキャピタル(DIC)などと言う、ファンドが買っただけで日本は大騒ぎしている。日経新聞と言うのは、いくら金を貰っているのか知らないが…(冗談だからね。)戦略的に報道をする新聞だね。僕はこの報道で利食いが出来て大助かりで…批判するどころか感謝しているが…
時代や:あれ? もう売っちゃったの?
かたる:もともと、ソニーは多く買ってないからね。(高値の買いのソニーはあるよ。まだ買値になってない。)本命は新興株だから…。ヤフーをはじめ、今日、人気になってきた楽天、更に…
そうだ。時々、MBOを発表したサイバードの問い合わせを頂いているが…よく読んでもらうと分かりますが…基本的に同じ業種のINDEX-4835に入れ替えています。サイバードは諦めたんだね。今度は上場廃止になるから、売らなくてはならない。日興証券に口座を作れば6万円で買い取ってくれるが…その後が恐いからね。証券マンはセールスをするから…「新しい投資信託が出来ました」って、色々、買わされるから…。だから基本的に市場で売るしかありません。サイバードを売ってインデックスに変えます。何故なら、過去の動きは同じような動きを辿っており、およそ2倍の株を買えるからね。
2006年の2月から15万円台からサイバードを買い始めたんだね。だから買い増しをしてなければ、かなりの損ですね。インデックスを、少しお金をたして2倍の株数にして買って置けば、その内、戻ることもあるでしょう。10株の人は20株を…そうすれば、8万円ほどにインデックスの株価が上がると、元に戻る計算になるからね。インデックスは現在の予想では941円の一株利益だから、PER50倍で47050円が妥当株価だね。売上が1300億円もある会社で…まともな経営なら営業利益は、最低でも130億円、実効税率を45%とすれば、最終利益は71.5億円になり、発行済み株式総数の213万2442株で割ると、一株あたり3352円ほどの利益が上がっている会社だね。故にPER50倍なら16万7649円になる。
トロ:おいおい、また勝手な予想をしているね。まともな経営じゃないから、株価が下がっているんだろう。勝手に利益が出ると間違った方向に誘導しているよ。現状の会社の予想は2億円だよ。それもリストラをして、これから赤字を減らす予想の上の話だよ。現状は大赤字の会社じゃないか…黒字になるかどうか分からないのに…。よく言うよ。
かたる:その通りだね。本当は他の夢を語りたいところだったが…やめたんだよ。ワザワザ控えめに…売上高営業利益率を10%にしたんだよ。モバイル・コンテンツは成長業種だよ。普通はDeNA―2432のように、売上も利益も急成長する環境下にあるんだね。PER100倍も夢じゃないよ。ワザワザ、控えめにチャイナ・モバイルの話もしないで、いい会社だといっているのに…
時代や:なになに…そのチャイナ・モバイルって…、中国のNTTドコモのような会社だよね。その会社と繋がりがあるの?
かたる:昨日の日経新聞にネット・インデックスが中国網通に開発ソフトの支援の話が載っているよ。INDEXの子会社のINDEC・CHINAは中国でコンツンツの配信をするんだね。なんとユーザー数が3億人を越えるんだよ。普通の相場なら、数日間ストップ高なのに…やはり株はタイミングと業績だね。昔はヤフーや楽天と並んで人気株だったインデックスはモバイル・コンテンツの王者さ。
トロ:うん、それは確かだけれど、夢で飯は食えないよ。ダイエーの例もあるからね。いくらスーパーの王様でも落ちぶれれば…。双日だって昔の額面に戻すと、株価は40円じゃないか…ハハハ…その内、幻想男と呼ばれるよ。
かたる:まぁ、メールでも問い合わせがあるから…あえて言及したわけです。サイバードを売って、インデックスに変えています。インデックスは信用の期日を迎えており、株価が弱いように感じるけれど、まもなく売り物が切れる筈だね。そう読んでいます。切り替えるのが嫌なら12月10日過ぎに市場で売れば良いね。まだ、ひょっとすると、6万円ではなく、上値で買いたいという人が、出てくるかもしれないからね。僕の試算では8万円程度が妥当なんだが…ゴメン。
神主さん:本当に最近、かたるは当たっているね。相場が言うとおりになっているじゃないの。驚くのは新興株だけでなく、ソニーや加ト吉など…。昨日はDeNAもピッタリだったね。
かたる:そりゃ嫌いなBRICs相場が終わったからね。証券マンとしては「他人のふんどし」で相撲をとるような銘柄はあまり好きではないね。
時代や:どういう事なの?
かたる:だって、中国などのBRICs国の需要のお陰で努力もしない会社が、外部環境の変化だけで利益が上がるようになったんだよ。まぁ、運だね。ところが、例えば半導体のエルピーダなんか…、見ていると涙が出るくらいに努力し、競争に頑張っているね。日本の法律は半導体メーカーにとって過酷だよ。税制優遇もないし…。この環境下で世界競争に挑んでいる。僕はこんな努力をする会社を応援したいね。東芝もそうだし…。ところが偉そうに新日鐵は…、確かに努力をしてリストラをしたよ。研究開発もしたよ。技術力は上だけれど…やはり、株式持合をするような会社は嫌いだよ。でも今は買っているから一時的に応援しているね。買った理由はタイに新工場を作るって報道され、株価が適正株価になったから…リバウンド狙いだからね。
トロ:勝手な…やつだな。お前は…
かたる:まぁ、日本には必要な会社と、いらない会社があるんだろうね。きっと…。時代はグローバル化だから…日本は幸いに世界で一番安い通信料の国だから、この優位性を生かし、世界で覇権を握れるのがネット・ビジネスだよ。インデックスはその一例だよ。通産省はネット・ショッピングでアジアの覇権を握る為に動き出したね。物流網を整備し、中国でヤマト運輸が活躍し、ヤフーや楽天で買い物をした中国人が日本製品を手にするんだね。良いじゃん。夢があるし…ネットの世界なら覇権を握れるよ。この構想は実現できれば大きいよ。ビック・テーマだね。株式市場は、この構想を受けてヤフーや楽天などの株価を高くして応援しないと駄目だね。これが市場経済だよ。官僚の強引な作文じゃないよ。無駄な公共事業などやめて、こういうところに、国のお金をかけるべきだね。
渡海紀三朗文部科学相は27日の閣議後会見で、国としてiPS細胞研究の支援体制を整える考えを明らかにしたそうだけれど、5年でたった70億円。馬鹿じゃないの? 桁が違うよ。桁が…。1年で700億円なら分かるよ。これじゃ京大の山中教授は、海外に行っちゃうよ。彼に充分な給料と研究費を、好きなだけ与えれば良いよ。良い設備を作ってあげて…。日本は世界競争に勝てないわけだね。役人がしみったれている。守屋事務次官のようなケチな汚職は、制度の不備だね。可哀想に…。これじゃ、優秀なやつが誰も官僚にならなくなるよ。馬鹿が官僚になり国を導けば…日本は滅びるね。優秀なやつには給料をチャンと上げないと…
トロ:なんだか…今日はやけに長くないか?調子が出てきたの?
かたる:本当だ。相場の話をあまりしてないが…買い場です。頑張ろうね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年11月27日
11月27日
かたる:今日は遅くなったので簡単にします。
最近のかたる君、結構、読みが当たっているようです。ビスタニュースを御覧の皆さんはお分かり頂けると思います。今日の日経新聞は、いろんな面で「意味のある報道」が幾つかありました。新聞ぐらい買って読むと良いでしょうね。日経新聞に金融新聞、日経産業に日経流通、日刊工業など…証券マンなら当たり前ですが、あまり読まない証券マンも多いようです。最近は相場の転機で色んなヒントが読み取れます。
今日も、昼にアブダビ投資庁がシティーグループに、75億ドルの出資をするとの報道が伝わり、後場から大幅高の後、もみ合いましたね。このような乱高下の現象は、天井圏や底値圏に表面化する現象です。つまり読みどおり、日経平均株価は年末年始に向かい反騰すると読んでいます。基本的にBRICsは戻り相場、ソニーなどのハイテクは、ひょっとすると…の可能性はあります。本命は新興株です。ヤフーの動きを見ればわかりますね。今日は楽天も物色されています。
日経新聞は面白いもので、新興株に最近は好意的な記事が多いですね。今日の日経をよく読み返してください。今日は高値圏の株を買いに行きました。僕は高PERの高値圏の株を買ったことはないのですが、日経産業新聞の記事に驚かされた為です。相場になる為にはオーソドックスな銘柄のほかに、スター銘柄が必要なのですが、モバイル・コンテンツがらみの報道がありました。おそらく近々新高値を更新すると思っています。私はモバイル・コンテンツが有望だと、予てから思っていました。
さて気付かなかった人も多いでしょうが、今日は重要な報道がありました。クレディアの報道です。約5千件と報道されています。この記事と金融新聞の記事を合わせると、ある構想が浮かんできます。此方も面白いでしょう。かたる好みの博打投資です。博打は10倍になる可能性を秘めています。しかし、かたる銘柄の投資は2006年、年初から外れ続けています。理由は政策の読みを間違えた為です。まさか、あの時点で安倍政権が崩れ、福田さんがなるなんて思いませんでしたが、きっと政策担当者にはその構想があったのでしょう。しかしこの構想は必ず行き詰ります。
社会主義の考えがグローバル化で通用するのかどうか…きっと、再び揺り戻しがくるのでしょう。揺り戻しの揺り戻しで、完全に日本は立ち直るシナリオです。来年後半から再来年まで掛かるでしょうが…。日本株は大きな成長に向かう可能性がありますね。詳しく書く時間がありませんが、需給ギャップのグラフが載っています。このグラフの意味は、大きいですね。今日はヒントのさわりだけ書きました。モバイル・コンテンツの話はSNSで少し書きます。今日はここまでです。おやすみなさい。強気で対処だよ。今日は嫌いな新日鐵も買っています。果たしてどうなるかな?
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年11月26日
11月26日
かたる:アメリカでは感謝祭を終え、クリスマス商戦に突入との事。数量は伸びているが金額は減っていると言います。ただ事前の予想より、それほど落ち込まないのでは…との観測もあるとか言います。乱高下しているNY市場が高いこともあり、朝から落ち着いた値動きで、中国が日本株を買うとの観測見通しが伝わり、先物から日本株は上昇し高値圏で終りました。ソニーなどの値嵩の優良株が買われ、日経平均株価を押し上げたようです。売買代金上位では、売られ続けていた銀行株は一斉に反発していますね。
時代や:これで本当に、底値を付けたのかね?
かたる:僕は前から強気だよ。過去の統計を見れば、年末に掛け株価が高くなる傾向はあるからね。海外ファンドからのお化粧買いもあるのだろう。アルプスなどは、そのだ代表的な例かもしれないね。今日はソニーが強かったね。市場では「有機ELテレビ」を話題にしていたようだけれど、僕は「フェリカ」の技術が世界に発信される現実が大きいと思うね。お財布携帯は日本のお家芸だから…
神主さん:かたるは前からソニーに注目しているね。クリスマス商戦に、中国のお正月か…だから国内の松下ではなく、世界のソニーなんだね。
かたる:うん。でも松下も良いけれどね。
トロ:今日は、ずいぶん、まともな話をしているね。ボロ株はやめたのかい?
かたる:まさか…ネット関連の新興株が市場の本流だと思うよ。今日はヤフーが賑わっていたね。この動きは他へ波及すると思うね。このような全面高になると、ヤフーの存在がかすれてしまうけれど、新高値を狙える位置に、株価はいるんだよ。銀行にしてもBRICs銘柄にしても、所詮は戻り相場だよ。ここを基点に新高値を狙える銘柄じゃないよ。相場のリーダーは新高値を追えなくちゃ駄目だからね。
時代や:アメリカは大丈夫なのかね? 結構、弱い展開に見えるけれど…
かたる:心配ないよ。株が下がれば金利を下げて、チャンと対応するのが米国だよ。ところが日本は、株が下げてきても景気は良いと御託を並べて、金利を上げようとする国だからね。やはり異常だよ。消費税を上げる論争やテロに絡む給油問題ばかりがクローズアップされ、肝心の国富を増やす政策が欠けているんだから…。一体、誰がお金を稼ぐのかね? 日本と言う国は本当に…、マスコミをはじめ、馬鹿な国だね。情けないよ。
時代や:ガンガンの強気なのに、日本の政策批判などおかしいね。
かたる:うん、そうだね。目先は…たぶん来年の2月頃まで…、強気なんだね。その後は再び売られるだろうね。中には今月付けた新安値を、来年早々に割り込む銘柄も出てくるだろう。しかし現状はガンガンの強気だよ。僕の嫌いな新日鐵も…上値は大きくないが、上がっているね。
トロ:どうかな? わしは過剰に警戒しすぎだと思うね。サブプライム問題も峠を越えつつあるんじゃないの? ピークは来年の1-3月だと言うけれど…。まだ結果は分からないが、クリスマス商戦もあまり落ち込まずに…アジア経済の好調が世界景気を支えているように思うよ。だから好業績のBRICs関連は、不安感が生まれた今が絶好の買い場だよ。何しろ、どの銘柄もPER10倍程度なんだよ。3月にかけて配当取りの動きが出てきて、株価は高いと思うね。
かたる:どうかな? 僕は、ここから一旦、株価は上がり、ある程度のところで、また下がると思うね。来年の第一四半期、第二四半期が見通せる時にならないと、どっちにしても上昇波動にはならないと思っているよ。早くて来年の春だね。場合に寄れば、夏まで駄目だろうね。故に時代を背景にする新興株が、活躍するのだろうと考えているよ。
時代や:かたるは新興株の他に「3丁目相場」にも関心があるみたいだね。
かたる:うん。インドや中国の購買力はすごい勢いだろう。豊かな生活は物を買ってから味わえるんだろうね。むかし僕が小さい頃は、テレビがくると町内の人が集まってみんなでテレビを観たもんだよ。昭和30年代のことだけれど…。中国の一人あたりのGDPは2000ドルを越えたけれど、沿岸部と内陸部の格差はかなりあるというからね。来年は中国でも「労働契約法」が施行され、一人あたりのGDPの裾野が広がると思うよ。
来年の春から夏にかけ、一時的かもしれないが、どちらにしても消費は落ち込むだろうね。その落ち込みを確認してから、BRICs関連銘柄を買うのは分かるよ。しかしこれまでのBRICs関連銘柄とは物色の範囲が徐々に異なると思うね。既に社会基盤整備の勢いは落ち、消費の主体が変わるのだろうね。
神主さん:つまり道路や鉄道などの基礎的な社会基盤整備が、一巡するということ?
かたる:まぁ、一巡するというか、その成長力が落ちるのだろうね。株は面白いもので伸び率を非常に気にするね。成長するのは当たり前、しかし20%増益から15%に、僅かにダウンしただけでも売られ始めるからね。ただ株式教室でもBIRCs銘柄を研究したようにPER10倍を割る水準だから、株が下がるなんて心配する場面じゃないよ。新日鐵が900円台で活躍してPER16倍も買うようなアホな環境ではないからね。高値で株式持合いをやった責任を、経営者はどう取るのかね? 企業業績が減益になっているのと同じことだね。お金に色はないよ。特別損失でも損は損だから…
時代や:トロは、このまま株は上がり続ける派かな? 特にBRICs銘柄を中心に…。一方、かたるは新興株を中心に株は上がり続け、来年の2月には一旦下がるという見方だね。
かたる:うん。今週は株価の底入れを確認する重要な週になるね。そうして何が主役か、段々ハッキリしてくるよ。ヤフーが新高値を更新し、楽天も新値を更新すると思うね。
2007年11月22日
11月22日
かたる:NY市場のみならず、最近は中国の株も下がってきたね。此方は預金準備率の引き上げや、このあと予定されている金利の引き上げによる調整波動だというが…、日足をみると完全な調整局面に入っており、何処で反発するのか? まるで日本株のよう…だね。しかし、中国株は上がっての反動だけれど、日本株は上がってないからなぁ~。
時代や:今日も株を買ったの?
かたる:当たり前だよ。安い時に買わないでいつ買うの? 今日は、嫌いな新日鐵を含めBRICs銘柄も買ってみたね。しかし主力は新興株だね。日経新聞にヤフーのことが書かれており、久しぶりに高評価の書き方だったので、朝の安い所は買いだと思っていたよ。しかし、ストップ高まであるとは…上がるとは思っていたが…予想外だったね。
もう一つ予想外だったのは、加ト吉の報道だね。まさか今日の朝刊とは思わなかった。昨日、加ト吉のことをこの欄で取り上げたが、買うチャンスがなかったね。一昨日、書くべきだったかな? JTが買い主体なのだが、他のグループが手を挙げても良いわけで…スティール・パートナーズが100億円ほど上乗せして800円にしたとしても、JTは更に上を買うんじゃないのかな? …と思っているね。昨日の日清食品とのPSR比較は、仮に敵対的な買いとなると、かなり高くなるということを言いたかったわけで…ヨコレイなどは売上が1159億円もあるのに、時価総額はなんと一株純資産額(1066円)を下回る445億円しかないんだね。株価は849円だよ。配当もしておりPER22倍、配当利回りは2.1%だという。割安だね。こんな株は市場にゴロゴロしているよ。僕には、よく理解できない。何故、機関投資家は株を買わないのだろうか?
トロ:そんな小さな会社は投資の対象にならないよ。しかしお前の読みは見事だったね。JTは今日、加ト吉のTOB価格を710円と発表したようだね。それで昨日、買ったの?
かたる:うん。少しだけれど…本当は10万株単位で勝負が出来るかと思っていたが…、何しろ今年は大ヤラレしており、お客様の信頼が今一だからね。仕方ない。それでも数万株を買ったから、1万株で100万円の儲けは久しぶりだね。でも僕のお客さんが、あの安値を買わなければ、絶対に買っておらず、お客様に感謝しなくてはならないね。今日は飛島も上がっており、此方も儲かったね。
時代や:それもお客様の買いかい?
かたる:うん。たいしたものだね。
時代や:そういえば、サイバードが決算を発表していたね。
かたる:うん、回復が鮮明になってきたようだね。此方は12月の初旬まで待ち、対抗馬が現れなければ売りだね。仕方がない。しかし僕はINDEX―4835への入れ替えを提唱しているよ。もともとモバイルコンテンツ業界は追い風だよ。この業界の株は新興株の中でも注目されると思っているよ。他にも類似の企業は数多いね。DeNAの変化率が良いが、業界トップはインデックスだね。このインデックスは信用の期日を迎えており、今日は安かったね。
トロ:本当に好きだね。お前はそんなボロ株が…
かたる:しばらくは仕方ないでしょうね。ヤフーが果たして、54500円の壁を破り、59000円の年初来高値を更新できるかどうか? 来週は楽しみだね。既に業績面の不安はないと言ってあるね。それにしても、僕が言っても株はあがらないが、日経新聞が書くと株は上がるのだから、やはり新聞の力は大きいね。
時代や:最近、かたるの読みは、当たり始めてきたね。
かたる:エッヘン。当たり前だよ。ようやく直ぐ終る相場が終わり、本線に流れが戻ってきたからね。やり易いよ。お客様に嘘を言わずに済むからね。直ぐ終るようなBRICs銘柄を薦めることは出来なかったからね。しょうがなく、1年以上も死んでいた。
トロ:ふん。よく言うよ。外れたくせに…丸紅なんか、年初からみると、結構上がったよ。直ぐ終ると言っても、1年も流れが続いたよ。この局面は好業績銘柄が絶好の買い場じゃないの? おそらく、年末年始はかなり戻るし、中国株の調整が済めば、再びBRICs関連が上がるんじゃないの?
かたる:そりゃ、意見が分かれる所だね。まぁ、先の話はどうでも良いよ。さて時間がないから、今日はこの辺でお終いにするけれど…。相場の中心は新興株だよ。しかしBRICs株も、戻しの相場に入るだろう。アメリカ株はGSがクレディー・スイスの投資判断を、シティーに続き引き下げたとか…おそらく買いの準備に入っている可能性もあるね。レーティングなど、その裏の動きを読む必要もあるのだろう。
さて3連休はのんびりしたいね。明日のコラム、株式教室、コラムか…それにビスタニュースの原稿も書かなくちゃ…儲かる相場展開になってきたね。さぁ、損をした分を、なんとか取り戻さないと…僕も早く引退したいからね。辞める時はお客様に儲けていただきたいから…頑張るぞ!
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年11月21日
11月21日
かたる:NY市場は高かったのに…、日本株は買戻しだけの上げで…その反動か? 再び、買い手不在の様子。自主的な判断が出来ない日本国民の選択は「金魚の糞」。誰かについて行くだけの人生か? 考えてみるに昼飯を一人で食べるサラリーマンが何人居るのだろう? みんな、仲間と連れ立って食べに行く。好みも違うだろうに、「じゃ、俺も同じものを…」って注文をする。画一化教育が浸透している日本国民は、従順なロボットになっている。見るテレビ番組も同じ…
それにひきかえ、教育システムが違うアメリカは、チャンスと見れば手を挙げる人がいる。狙い目にきているサブプライムローンを素にしたCDOは、つい先日まで98ぐらいだったAAAものが、なんと80前後だというから驚きだね。昨日は米連邦住宅貸付公社のフレディマックの株価が急落したと言います。7-9月期の最終損失が20億2900万ドルだそうです。ローンの引き当てなどの与信費用が、前年同期比11倍の12億4800万ドルにのぼったと言います。株価は前日比10.76ドル安の26.74ドルだと言います。この株価を観て驚いたことがあります。事前に悪い決算が予想されているのに、何故、発表後に、こんなに大幅安になるのでしょう?
時代や:よく、かたるは6ヵ月後の業績を株価は読んでいるというが…本当かね?
かたる:そうだね。材料出つくしの言葉の意味だね。やはり僕はシステマティックリスクにより、株価決定要因の条件が大きく変わるのだろうね。通常は黒字で配当をしている会社はPBR1倍を割り込むことは考えられないのに、最近の市場では続出しているね。
トロ:本当によく下がるね。ヘッジファンドの解約売りの山は越えたようだけれど、今日は先物から安かったようだね。個別株にも売り仕掛けが見られたよ。
神主さん:失われた90年代に、時代は逆戻りかね? 福田内閣に対する評判は悪いね。
かたる:そりゃ、与謝野さんに、額賀さんだものね。デフレ政策の提唱者だからね。このような低迷相場になるような政策を採用しているからね。株が高くなりインフレになると困るのは給料の引き上げが遅い公務員様だから…。デフレであるうちは可処分所得が増えるのは役人様だからね。名目ではなく実質の世界の人間が、政策の主導権を握っているから大変だね。
時代や:ちょっと、待った。政策論議を抜きにして、相場の話を…。果たして、まだまだ底値は続くの?
かたる:僕は底入れ宣言をしたかったのに…たぶん底値だと思うね。ここに来て株価が乱高下しているね。このような兆候は、天井圏や底値圏に、株価の振れが大きく現れるんだね。昨日は大幅安のあとに、プラス圏まで切り返すし…、今日も大幅安になっているね。振幅が大きくなっているよ。僕はアノマリーを信じて、ここは積極的に買うよ。ただ、今日は下げているが、昨日の下値を下回っている株は、少ないんじゃないのかな?
トロ:こんな弱気市場で、何を買うんだい?
かたる:実はIRNETのSNSでは、皆さんのコメントが日記形式になって書かれているね。その発言の中に意外に儲け話が多くあるんだね。例えば、昨日はこんな日記を書いた人がいます。「大型提携や買収 TOB(あおぞら、加ト吉、新生)のニュースは日本の会社が割安との判定からだろう。」
いい見方だね。この人のセンスは素晴らしいね。
同じように、先日は「ドワンゴ」と言う銘柄を僕は知らなかったのに、ニコニコ動画の存在を教えてくれる人がいたりして…、多くのヒントが満載されている感じです。洗練された情報が増えれば、有意義な情報サイトが生まれるね。自分が集めている情報の範囲は狭いからね。
この「加ト吉」-2873だけれど、僕のお客様が、あの安値の時に「買ってくれ」と言ってきたんだね。僕はあまり乗り気ではなかったけれど、注文を受けた。そうしたら、昨日だったかな? JTがTOBをかけると報道されたね。ビックリしたね。なんでも以前から、予想されていたことらしいのだけれど…お客様に聞かれたので、一応、調べてみた。
純資産が第一四半期段階で943億67百万円あり、発行株式総数が1億6417万2987株だから、一株あたりの純資産額は574円80銭だね。問題は第一四半期の売上689億93百万円の4倍が年間売り上げだと仮定すると、2759億72百万円の売上を誇る会社だからね。第一四半期の営業利益は18億64百万円だね。経常利益は28億85百万円で、純利益が13億69百万円だね。この4倍で54億76百万円だから、PER10倍で時価総額が547億6千万円か…。これに純資産を加えると1491億27百万円で一株の価値は1100円になるね。しかし日経報道は1000億円だから、この報道が真実だとすれば609円になるね。まぁ総資産が2306億71百万円の会社で黒字だし…1000億円なら、どう考えてもお買い得だね。僕はもう少し高いと思うね。財務的にみると、943億円から1491億円が予想の範囲と言う事になるね。
一方、テクニカル面では過去3ヶ月の平均株価は(8月20日から11月21日まで)536円93銭だね。この株価にプレミアムを加算すると10%なら590.62円、20%なら644.31円、30%なら698.00円、40%なら751.70円になるね。一般的に30%プレミアムが多いけれど…
問題は今回の不祥事をどう考えるか?
そこで僕は700円ぐらいが妥当かな?と客観的に考えたんだね。日清食品は食品の中でも、かなり割高な水準なんだね。考え方にもよるが、スティールパートナーズが株集めをしているからそうなるのだろう。売上が4000億円ほどしかないのに、なんと時価総額は5098億円(株価は4000円)にもなっている。つまりPSRが1.27倍だよ。
仮にこのPSRで同等に評価すれば、売上が2759億円だから時価総額は1.27倍で3503億円になり株価は2134円になるね。そう考えると僕の考える700円はお買い得価格に見えるよね。つまり市場で株を買い集めるのは大変なんだね。果たして27日以降に発表されてTOB価格はいくらになるのでしょう?
トロ:おいおい、日経新聞の記事が観測記事で会社の発表じゃないよ。…と言うことは、TOBが取り止めになり、ご破算になったら、株価は再び300円台へのリスクがあるよ。上場廃止になるかもしれないし…
かたる:そうだね。株に絶対はない。日経新聞はよく嘘の報道をするからね。まぁ、うそと言うか、一応、裏づけはあるのだろうが…。しかし結果的には、これまでに誤報に泣かされたことは、数多いからね。
神主さん:まぁ、特殊な要因による相場より、全体はどうなると思っているの?
かたる:僕は既に、株価は底値圏になると思うよ。市場心理を暗くした銀行株の決算は一巡し、銀行株は底値固めに入ったように感じるね。僕の嫌いな新日鐵はタイの高炉建設は大きく評価できるよ。しかし割高だけれど…。ようやくグローバル戦略が活発になっている感じだね。商船三井は先日の安値(8/17)を下回っていないし、三菱商事、住友鉱山もそうだよね。僕は上値を買う気になれないが、大きく下値を更新するような業績推移ではないね。しばらくの間は、たぶん横ばいだよ。仮に新安値を更新するにしても、来春以降だろう。
神主さん:なるほど、BRICs銘柄は好業績だから、株価は大きく下がらないと考えているんだね。
時代や:サブプライム問題は?
かたる:アメリカ株が崩れてないのに…何故、気にするの? 確かに、ドイツなどは気になるが…今の所、大きく報道されてないね。この時期に大丈夫なんだから、僕は株が上がる番になったと思うよ。
神主さん:主役は?
かたる:新興株に決まっているよ。今日はヤフーもインデックスも強かったね。引けに押されたけれど…
トロ:また新興株か…ボロ株は危ないよ。
かたる:不透明な外部依存度の高い会社を選択できないよ。なら内需の好業績株だよね。時代背景があるネット関連を中心とした新興株が主役になるよ。このグループは既に、株価は9月に底を打ち、上げ波動になっているね。今回はその上げ波動の初押しだよ。流動性が少なくてもやれるからね。それにアメリカでは、クレディースイスがグーグルの目標株価を800ドルから900ドルに引き上げたよ。現在は648ドルだけれど…。僕はインデックスの決算説明会を聴いたけれど好印象を持ったね。モバイル・コンテンツのやはり王者だね。さぁ、明日も買うぞ…
時代や:なにか、いつも強気のかたるに戻ってきたね。どうなっているのかな…?
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年11月20日
11月20日
かたる:今日は遅くなったので簡単にします。
NY市場は再びサブプライム問題で、下落していると言います。何でもGSがシティー株を、売り推奨したと言います。まぁ、基本的に売り推奨して株価が下がるようでは、市況は弱いのでしょうね。驚いた事に人気株だった新日鐵が600円の大台を割りました。まぁ、僕にとっては当たり前の現象で、まだ高いと思っています。先日の日経新聞ではアナリストの予想株価が940円とか…1ヶ月ほど前だったか? 書いてありましたね。多くの人が話題にするレーティングと言う奴です。
皆さんも気にしますからね。私は他人の評価などあまり気になりませんが、良くGSが引き上げたとか…クレディースイスが引き下げたとか話題になりますからね。一体、940円の高評価をしたアナリストは、その後どうしたのでしょうかね? 私は前からPER16倍は異常に高いと世界の鉄鋼株の比較を用いて解説していましたが…、残念ながら私の予想が覆り、確かに株価は964円まで行きましたから…まんざらアナリストの予想が外れているといえるかどうか…
今日の新日鐵の動きは化け線になるのか?(酒田五法では「化け線は一本と知れ」との諺があります。いやこの形は化け線とは少し違うかな?)それとも反発するのか? 分かりませんが、今日はなんとか上げましたね。僕は戻すと思っています。たぶん700円前後まで…そんなもんだと考えています。今日の出来高は多く、投げが出たのでしょう。久しぶりに3兆円の売買代金を越えました。基本的に、このような下げの局面はテクニカル指標に頼るしか仕方ありません。私は今日をもって、底入れ宣言をしたいぐらいです。
ただしBRICs関連銘柄は、株価が戻ればカラ売り対象です。ほどほどの戻りで売るのが正解だと思います。仮に好業績を維持して株価が上がるとすれば、来年の春以降の経済情勢を見ないとわかりませんね。どっちにしても、下げるか、横ばいの筈です。代わって期待している新興株は悪くて横ばい、上手く行けば上げていくでしょう。しばらくは大きな相場を目指すのは難しい情勢です。大相場があるとすれば「3丁目相場」がスタートすれば…、日経平均株価の2万円もあるでしょうが…、私にはかなり先にストーリーに思えます。でも侮れませんね。松下は良い動きです。
アメリカ株は基本的に現時点では心配ないと考えています。たぶん年内にもう一度、利下げをするのでしょう。もともとサブプライム問題は、金利が引きあがるから問題の商品なのです。早いかもしれません。チャンスですね。売れないサブプライム関連商品やアメリカの投資銀行の株は狙い目かもしれませんね。中国の工商銀行などは南アフリカの銀行の株式を買ったとか…金融新聞に書いてありましたね。日本の「りそな」などの倒産銀行を提供すれば良いと思いますが…こんなことを書くと、怒られるかな?
PBR1倍割れの黒字で配当利回りが1%以上の株はゴロゴロしています。何故、こういう水準まで株価を経営者は放置するのでしょうか? 経営責任ですね。ブルドックはこのようなケースで、株価安を放置していたから狙われたわけです。あれは経営責任ですね。それなのに、赤字でも責任を取らない経営者の姿に、日本の問題点がありますね。あのようなケースを社会が放置するから、このような下げになるのです。新日鐵が持ち合い株活動をするから、このような安値まで株価が売られるのですね。今日の日本の株安は、サブプライム問題の影響より本質的な問題によるものでしょう。悲しい現実です。
既にグローバル競争時代。ようやく嫌いな新日鐵もタイに高炉を新設するとか…報道されています。株式持合などにお金を使わずに、自社株買いやグローバルな視野にたった投資をすべきでしょう。目先の株価の動きより、このような考え方は非常に重要です。中国の「労働契約法」の施行により、オリンパスがベトナムに工場を分散し、ミスミだったかな?中国の人員カットに動いている。その動きが何処まで広がり、アメリカの消費動向などを見定める時間が必要なのですね。だから新興株なのです。分かるかな? 僕はそう考えています。今日はここまでです。買い場は続くよ。頑張ろうね。
2007年11月19日
11月19日
かたる:今日も日本株は下げましたね。政策不信による下げなのでしょうね。日興証券株のシティー株への転換を考えれば、日本企業の時価総額の低下は避けねばならなのでしょう。果たして政策当局に、この認識があるのでしょうか? アメリカ株は既に時価総額が2000兆円を越えたのに、日本は低下する一方です。GDPを増やすという発想がないのだから困った連中が上に立つ事になりましたね。国民の生命と資産を守れない政府か…このような環境下で株式投資をして儲けるのが僕等の使命です。
世界中が右肩上がりの成長路線を歩んでいるのに、日本は財政再建だそうです。つまり増税ですよ。デフレ政策を堅持しているわけですね。名目が実質を大きく下回っているのに…日銀総裁の福井さんは「インフレは起こさない」と資産インフレを警戒し、2005年末より金融庁は不動産融資に慎重姿勢を示すのですから…。先日、シンプレクスの話をしました。ゴールドマン・サックスが収益還元法で計算し、株価を高く評価してくれたと…
同じことが言えますね。
日本株の配当利回りが国債金利を上回る。配当性向が20%とすればイールドスプレッドの概念では5倍の価値があります。つまり国債金利が1.5%なら株は7.5%に相当する株価水準だということなのでしょう。外債投資をするより、債券を買うより、株式を買うべきなのでしょう。しかし株価は下げ続ける。お金は正直なのでしょうか? 悪政を連発する政府に対し、NOとの意思表示をしているのでしょう。
まぁ、株式取引を禁止されている役人には、この痛みは分からないのでしょう。彼らにとって、株式は俗物世界のものなのです。金融の世界で負け続ける意味を、良く知ったほうが良いのでしょうが、彼らにお金の魅力を述べても無駄なことです。無駄な公共事業の見直しをせずに、ただ闇雲に予算を消化するだけの連中ですから…
時代や:今日は、おかしなスタートだね。
日本株は、また下げちゃったね。折角、追証の連鎖が止まったかに思えたが…大丈夫なんだろうね。かたるは強気をぶっているが…
かたる:基本的に今の株価水準で株を買えば、儲かると思うよ。僕は大嫌いな新日鐵でさえ、この水準なら、多少の利食いが出来ると思うよ。まぁ、同じように下げているなら、いくぶん銀行の方がマシだと思うけれど…
時代や:でも、かたるは銀行も、カラ売りの対象にしてなかった?
かたる:そうだね。先日まで売っていたよ。でも一度はリバウンドをすると思うよ。年末年始に株が下がる確率は非常に低いと思うよ。例年、年末年始は株が高いからね。このような統計上の現象(アノマリー)の存在や騰落レシオ、信用の評価損率など、テクニカルの様々な指標は、株価が底値圏を示唆しているからね。神様でない限り、いつ反発するか分からないよ。そう言うときは、過去の統計上の指標を信じるべきだと思うよ。
トロ:なんだか、サブプライムの問題は複雑で、日本の金融危機のように、これから事態が更に悪化しそうだね。そうなると、かたるが、以前、指摘していたアメリカ景気悪化→中国の輸出が低下→中国バブルの崩壊で→世界不況なんて図式が成り立つんじゃないの?
かたる:僕は現状ではソフトランディング派だよ。サブプライム問題は金利が低下すれば、改正金利が低く抑えられ延滞率が下がるし、住宅価格の下落も止まるね。そうなるとアメリカ景気の落ち込みはセーブされ、個人消費も大きく落ち込まないから、中国などへの影響も軽減されるよ。心配していた中国のバブル化も、当局の金融政策の強化や政策転換で過熱感が沈静化されるよ。
来年1月1日より、中国では「労働契約法」が施行され、終身雇用契約が義務化されるね。更に退職金などの負担が増えるから新規の投資が減るよ。既に日本企業の一部では撤退が始まり、ベトナムなどへ移転が進められているところもあるよ。こうなると心配されていた資源価格の高騰がセーブされ、インフレのなき経済成長が持続される可能性が出てくるね。まぁ、現段階ではどっちに転ぶか結果は分からない。いくら早くても、来年の春から夏にならないと、結果は分からないね。
神主さん:なるほど…ね。だから、かたるが前から言っている、大型株は駄目で、小さな資本で、成長を続ける新興株が主役と言う相場シナリオの選択になるんだね。
かたる:うん、今日も高い銘柄は新興株に多かったね。日ばかり狙いが多いのか、引けにかけ値段を消す銘柄が多かったけれど、20%前後の売上成長は続いて、業績への不安も少ないし、なんと言っても、2年近い整理を続けているのが大きな勝因になるのだろう。
トロ:勝因? おいおい、本格的に始まってもいない相場を…
かたる:勿論、新興株も不安がないとは言わないよ。そんなに株価が割安ではないからね。でも考えてほしい。ライブドア以降、公認会計士は過剰なくらい保守的な会計基準を採用させ、新興株は軒並み特別損失の計上を迫られたよ。ここにマジックがあると思うね。だって企業価値があるのに…、公認会計士は保身のために過剰な厳格姿勢で、減損会計を迫ったからね。分かるかな? 特別損失が大きい会社ほど、含み利益が生じている可能性が生まれているよ。ここに新興株マジックが存在する。
時代や:どういう事なの? 何が言いたいのか…サッパリだよ。
かたる:再建相場と同じ発想だよ。日揮、長谷工、レオパレス21など、兎に角、本来は力があるのに、過小評価された2003年に似ているよ。まぁ、何れ、この狙いが開花するだろう。
トロ:お前は…変らないね。会計士が減損を強いるのは、価値がないからだよ。
かたる:見解の相違だよ。いくら議論しても無駄だね。
例えばサラ金屋は「貸し倒れ引当金」や「過払い金引き当て金」などを積みましたが、実際に利用されなければ、再び利益になるよ。楽天では100億円と説明会で、解説していたね。現状は4億円だったかな?
時代や:何のことなの?
かたる:一度、楽天のホームページに飛んで、決算説明会のビデオを見てみればいいよ。そうすれば理解できるよ。新興株でヤフーが最初に新高値を更新し、次は楽天かもね。1月に付けた67500円が新値だね。果たしてどうなるのでしょう?
2007年11月16日
11月16日
かたる:アメリカでは失業保険申請件数が、予想より2万件多い33万9千件だったそうで住宅市場の低迷を「大恐慌」以来と嘆く声が多く、株価が下がったとか…。大恐慌が引き合いに出されるとは…市場心理がぶれている証拠だね。このような株安の時は、安全資産の価格である国債が上がる。グラフを見ても分かるように順調に金利が下がっている様子が伺えますね。
面白い記事を発見しました。金融株は総やられだと思ったのですが、歴代の財務長官を輩出しているゴールドマン・サックス(GS)の株価は、年初より高い位置にあると言います。一番、弱いのが先日サブプライム問題で引き金を引いたベア・スターンズ(BSC)です。下のチャートを参照。
時代や:日本の金融株はかなり下がっているのに、ずいぶん違うもんだね。GSはたいしたもんだね。
かたる:うん。やはり日本は金融庁の指導がうるさいからね。箸の上げ下ろしまで指導されるのだから…。逆らえばUFJのように潰されるから…これじゃ正常な経営判断が働かないね。何しろ官が支配している国だからね。その当事者は自分たちが間違っても責任を取らない。ここが問題なんだね。だったら、指導などやめて民間に任せれば良いのに…
最近は異常だよね。不二家から赤福まで…食品だけじゃないからね。なにか役人は勘違いしているんじゃないのかね? 小さな政府を求め、官から民への流れが完全に阻害されているよ。確かにPFIを使い刑務所など、移管されているのもあるが…。どうも日本は閉塞感に包まれているね。僕はマスコミの問題が大きいと思うね。ソフトバンク、ライブドアと、メディアの買収は時代の流れだと思うが…TBSも強権を発動したからね。
バックには総務省などの仕組み経済があるから地検が動くのだろうね。国家権力を利用し国を動かしている感じを抱くのは僕だけかな? まるで戦争の最中のイメージだよ。思想強要された内務省の特高警察が権力を握っているようだね。GDPが伸びているなら文句は言わないが…
トロ:7-9月期のGDP速報値は2.6%の伸びだったじゃないの。この水準ならマズマズだよ。
かたる:名目GDPが514兆円、実質GDPが557兆円の差が問題だよ。僕らは名目の世界で生きているんだよ。馬鹿じゃないの福井さんは…。金利を上げたいのは分かるけれど、兎に角、政策が後手、後手に回り、正常に機能してないね。この株安なのに、香西さんは証券優遇税制を廃止すると言う。呆れるね。日本が政策でもたつき「失われた時代」の間に、アメリカは経済成長を続け一人あたりのGDPで1万ドル以上の差をつけられた。以前は日本の株価がアメリカの10倍上にいたんだね。1989年、アメリカ株が2753ドルの時に、日本株は38915円だったんだよ。それが今ではNY株が13100ドルなのに、日本株は15100円だよ。馬鹿らしくなるよ。アメリカの時価総額は18兆7600億ドルに対し、日本は4兆8200億ドルしかないよ。日本は明らかに政策不況を起こしているよ。
トロ:順調に回復しているよ。名目の話題を持ち出すなんて…時代遅れじゃないの?
かたる:僕らは公務員じゃないよ。景気が悪くなれば給料が減るんだね。名目の世界で生きているんだから、実質GDPで誤魔化さないで欲しいね。官僚は頭が良いよ。自分達の都合の良いように統計数字を操作する。僕らの実感は国税庁の実態調査のイメージだからね。なんと景気は回復していると大田弘子氏は言うけれど…なら給与所得の税収が増えるはずだよね。ところが…毎年、僕らの給料は減り続けているんだね。
せめて僕らは頑張らないと、下のグラフは勤続年数別の給料所得だよ。自分が会社に何年勤め、いくら貰っているか? 全国平均と比べてみると良いね。僕は因みに22歳で勤めたとしたら、30年勤務している事になるから男だし、このグラフの最高の776万円以上なら平均並みなんだね。
時代や:給料所得者の話しだからね。やはり1000万円と言うのは、サラリーマンの憧れなんだね。
神主さん:今日は株がまた下げたけれど、来週以降、どう見ているの?
かたる:僕はガンガンの強気だね。来週は買い場になるね。
トロ:お前は今週もそう言ってなかった?
かたる:うん、基本的に11月が一番、暗いと思うよ。おそらく月末に接近すれば、株は上がり始めるよ。やはり今日も一部で賑わいを見せている新興株なんだろうね。以前、紹介したドワンゴは新高値だったね。既に売っちゃったけれど…。なんでも野村がレーティングを引き上げたとか聞いたよ。驚くね。彼らは高くなると注目するんだね。僕もずいぶん上げた所で、買ったのだけれど…恐くて、直ぐに売っちゃった。恐い株は良く上がるよ。今日も恐い株を買ってもらったよ。果たしてどうなるかな?
トロ:おいおい、また泣くなよ。内容のない新興株なんて、ジェットコースターのような動きをするのだから…
かたる:奈良美智さんみたいな話だね。実は今日お客様と話していたんだね。あの人の絵がこんな価格になるなんて…って。村上隆さんもそうだけれど…絵の世界もすごいね。株屋と同じで時代は変化しているんだね。だから新興株だと思うよ。誰もユー・チューブをグーグルが16億5千万ドルで買収するとは思わなかったよね。だから世の中、面白いよ。
時代や:聞いた事のない名前の画家だね。
かたる:結構、既に有名だよ。お前が知らないだけだよ。早くお金持ちになって絵を買いたいものだね。新興株を積極的に買おうね。まもなく調整が終了するよ。強気に対処だ!
株の売買で儲けるには、売買テクニックが重要なんだね。本当は解説したくないが…今週は銘柄の選択だけではなく、その辺の解説をビスタニュースで、もう少し具体的に解説をしようかな?
2007年11月15日
11月15日
かたる:概ねサブプライムローン関係のアメリカでの10-12月期の損失計上は峠を越えたようですね。問題はピークを迎える来年1月~3月とまだ明らかにされてない欧州分です。本家のアメリカでの峠は越え、年末・年始の相場に向かうのでしょうが、日本と同じく方向観が定まらない様子です。理由はアメリカ経済の状況と新興国の見通しが不透明だからでしょう。メリルリンチの調査では、日本株のアンダーウェート割合が47%となり4年半ぶりの不人気だそうです。2003年の6月以来だそうです。
時代や:折角、9日ぶりに反発した日本株は、また下げちゃったね。やはり買戻しだけじゃ…元気が出ない様子だね。新興株の動きも冴えないし…。昨日、ストップ高を演じた楽天などは一日天下だからね。BRICs関連も引けには株価を維持できなかったね。
神主さん:そうだね。日本もアメリカと同じで、方向性が見えないよ。好業績が来期も続く可能性は薄そうだし…。ひょっとすると、この第3四半期、第4四半期でピークなのかもしれないよ。
トロ:確かに…安いとは思うけれど、なかなか個別株の動きにならないね。売買代金トップのみずほは、引けに値段を崩しちゃったね。この所、銀行は終日、安いよね。
かたる:銀行は金融庁の指導で、収益チャンスを阻まれるからね。バブル崩壊による失われた時代の反省でインフレにもなってないのに、直ぐに指導が入る。しかしゴールドマン・サックスがシンププレクス・インベストメント・アドバイザー―8942を収益還元法により株価を時価の2.36倍と高く評価して買い取ることを決めたね。金融庁に聞かせてあげたいね。
更に建築基準改正法の影響もあるのだろう。業績不況で収益チャンスを潰している。
下のグラフは首都圏の新規住宅着工件数とマンションの契約率を表しているよ。9月はなんと72万戸だよ。マンションも契約も低くなり、好調の目安とされる70%を2ヶ月連続で下回り、在庫は一年前に比べ28%も増えていると言うよ。住宅も車も売れない。景気は低迷だね。辛うじて企業好業績が良いのはアジア中心の新興市場の需要による外需の影響だからね。
誰が考えても、アメリカ景気に陰りが見え始め、現時点ではソフトランディングできるかどうか分からないよ。まぁ、確認されるのは来年の春だろう。一方、中国では労働対価が上がり、輸出に頼る中国経済も懸念が見えるね。おまけにインフレ率が上がっており、固定資本形成の行方を左右する金利は上がる方向にあるよ。だからBRICs銘柄の特に市況関連は危ない銘柄なんだね。僕はビスタニュースで、何度も指摘しているよ。このIRNETでも言っているよ。
トロ:そうだな。その通り、去年から言っているんだから…
時代や:そう、そう。折角、商社を早めに狙っていたのに、双日は早めに諦めて、上がり始めの新日鐵を、ぼろ糞に批判していたね。その後、新日鐵はなんと500円から900円へ急騰したんだよ。その間、推奨していた新興株は下げる、下げる。半値は当たり前、1/3、1/4と財産をドンドン減らしたもんね。たいした眼力だよ。
かたる:言い訳はしないよ。確かに、そうだ。見込みは約1年も違ったからね。ただ読みの流れは合っているよ。
時代や:そう言うのは、合っているなんて言わないよ。見込みが外れているというんだよ。
神主さん:しかし、ここに来て、まだ早いのかもしれないが、新興株派が増えつつあるよ。ひょっとすると、これから新興株がまた活躍するのかもね。
かたる:当たり前だよ。その辺の考え方は、チャンと述べているよ。どうして新興株なのか…って。現在70歳代の人は、日本が今の中国のように高度成長した時代を体験してきたから、建設や鉄鋼などの株が好きだよね。そうして団塊の世代は、自分が中学生・高校生の時代に急速に発展したから、「3丁目の夕日」のような時代、昭和30年代に憧れを持っている。三種の神器と呼ばれる「テレビ」「洗濯機」「冷蔵庫」が家庭に入り込んだ時代なので電機株が好きだよね。東電通がソニーに変身する。松下が成長株の時代だからね。そうして、今はウインドウス95が生まれ、インターネットが普及した時代だから、若い世代は、ネット関連株が大好きだよ。おそらく、しばらくこの動きは続くのだろう。
時代や:しかし本当に新興株が復権するの?
トロ:収益が不安定なボロ株だよ。中身は全然ないよ。
かたる:そうかな? お前の基準が、何処にあるのか知らないが、成長性だけならネット株などの新興株だね。例えばモバイルコンテンツのDeNA―2432の売上は、前年同期比114%も伸び営業利益も159%も伸びだよ。更に売上高営業利益率も42%に上がっておりすごいね。ただ株価は既にPER70倍程度に評価されているが、この評価は妥当だろうね。
トロ:たかが63億円程度も小さな会社だよ。話にならないよ。僅かな売り買いで株価が大きく振れるんだからね。
かたる:確かに…そうだね。兆円単位の売上の会社とは違うからね。しかし相場の流れを考えれば、大型株を持ち上げられる環境ではないよ。やはり成長率を重視する夢を買う相場展開になるだろうね。幸い、ネットなどの新興株は公認会計士様のおかげで厳格な資産査定が実施されINDEX-4835のように大幅に減損会計を迫られたからね。保守的な会計だよ。現状が赤字なら、純資産価格でしか評価しないのだから…いくら将来性があると言っても認めてくれない。故にM&Aなどの買収戦略をとった会社は軒並み株価が大きく売られたね。これはある意味でチャンスだよ。
トロ:ボロ会社が、たまにお金を得る機会があり、高値の買い物をしただけだよ。なかなか収益が生まれない会社だから公認会計士が厳格な査定をしたの。馬鹿らしい。急回復などするものか。
かたる:どうかな?他にも倍増ペースで伸びているコンテンツ会社は見られるよ。売上が2倍以上、利益が2倍以上なら、PERは100倍以上だろうね。僕はそう判断しているね。注目される企業が来春に向け活躍するよ。まぁ、どっちが正しいか、時間が経過すれば分かるよ。それでは僕らは強気に対処だよ。ようやく、僕らの時代が、また、やってきたんだから…。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年11月14日
11月14日
かたる:今日は遅くなったので簡単にします。
アメリカ株はバンク・オブ・アメリカの30億ドルの損失見通しが想定内と言うことで株価は上がりました。更に前年同月比48%減の219億ドルに、住宅ローンの申し込みが減ったお馴染みのカントリーワイドは、朝は安かったけれど高くなりました。内容を見るとサブプライムローンは99%減り、変動金利も81%減りましたが、政府系の金融機関に転売可能な住宅ローンが72%増えたそうです。
更にGSがクレジット市場の評価損の計上は考えてないと発表し、サブプライムローン問題がクレジット市場へ広がる懸念が払拭され、ウォルマートの決算が市場予測を上回り、2008年1月の予想を上方修正したことがアメリカ株を大幅高にしたとの事です。さすがアメリカですね。市場主義の懸念をするより、日本市場の心配をしなくてはなりません。
その日本はようやく株が上がりました。はぁ~、ひどい下げだったですね。これで追証の連鎖が一旦断ち切れます。今日の金融新聞に日本の機関投資家のアホ振りを嘆く記事が載っています。その通りですね。僕らが入っている保険や年金の運用は、馬鹿でも運用が出来る集団運用体制なのです。本当に金融のセクターに、本当の実力者だけが残る仕組みに改善しないと、永久に日本は世界競争から負けますね。製造業はマズマズですが、金融は三等国以下です。まぁ、歩合セールスの僕のレポートを読んでいる人は、こんなもんかと思うでしょう。
僕が、相場が上手ければ、既に南の島で酒を食らっていますからね。こうやって働くことが、下手だと言う証明です。まぁ一応、何年も苦労していますから、ある程度の水準だとも思いますが、時々、相場を大きく読み違いますからね。さて相場は想定どおりの展開になっていると思います。さて今日はそろそろやめますね。重要な事をこれから書きます。
新日鐵 674-680-662-676
みずほ 550-556-535-550
三菱商事 3200-3240-3160-3210
ヤフー 46950-48700-46900-48000
楽天 50500-52400-49800-52400
ソフトバンク 2540-2640-2525-2640
さて、この意味が分かるでしょうか?
解説はSNSで…今日は簡単ですが、この辺で…
2007年11月13日
11月13日
かたる:アメリカ株の下のSP500種のチャートを見ると、そんなに心配するような事はないと思うが…、負け組み日本人はどうも気になるらしいね。1400ポイント割れがあるかも知れないが、今のところ大きく下げるチャートには感じられないね。ところが、影響の少ない日本では、心配性なのかどうなのか知らないが、サブプライム、サブプライムと騒いで、なんと8日間連続の下げを演じてしまった。そうして騰落レシオは65でありあんす。へぇ~。絶好の買い場だと思っているが、追証が多発しているらしいね。
アメリカ株では注目されたヘッジファンドのブラック・ストーンが赤字決算を発表し、株価が下げたと言うが、新安値を大きく更新しているわけではない。ただ11月は決算月の為に、一部のファンドで解約依頼があるのだろう。ようやく、ここに来て、来年のアメリカ経済の不調説が一般的な解釈になってきた。ブラック・ストーンの株もカントリーワイドと共に注目しないとならないね。今日も僕は日本の新興株を買ったけれど、なかなか市場心理は好転しないようだね。
時代や:大丈夫? 市場ではまだまだサブプライムの損失があるような話をしているし…メリル並みに他社を査定すると、まだまだ損失を抱えていると言うからね。
かたる:僕は最初、サブプライム問題は、そんなに大きなマイナス要因ではないと考えたんだね。その理由は担保の住宅が売れるから、そうしてFRBが利下げをすれば、根本的な問題が解決するからだね。既にFRBは0.75%の引き下げをし、年末までに、更に0.25%の引き下げをするという予想が多いね。それにまだ隠された損失があるかも知れないが、これだけ心配されている所を見ると、実際に発表されたときは、材料の出尽くしになる可能性が高くなってきたね。具体的な対策も立てられているようだし…
トロ:ずいぶん、楽観的なんだね。日本の不良債権処理のように長引いて、アメリカ発の恐慌になるんじゃないの? そうなったら、株は大暴落だよ。
かたる:確かに…そうだね。「ドルの信認」と共に、心配な種はいくつかあるね。でもアメリカは日本の馬鹿な指導者と違うね。市場主義の国だよ。株の動きなんて関係ないと、利上げをしたり、税制を強化したりする国とは違うよ。日本の政策当局は株式市場の市場経済力を認めない計画経済派だから、「失われた時代」が生じて、時間の空白を生んだんだよ。今日はGDPが発表され、速報値で2.6%増だそうだけれど、名目と実質の差は50兆円ほどあるからね。これじゃ景気回復の実感はないね。
神主さん:外需に助けられたから、GDPは強かったんだね。しかし今は円高だから、これから輸出に影響が出るのでは…
かたる:僕は不思議でしょうがないね。自国の通貨が高くなる事を嫌がる国民が居るなんて…。だいたい、マスコミの報道の仕方がおかしいんだよ。自国の通貨が高くなれば競争力があるということだし、外国の品物が安く買えるよ。ガソリンなどの輸入品は安く買えるね。もっと、もっと高くなれば良いよ。1ドル=100円ぐらいまで…
トロ:そんな事になったら大変だよ。輸出企業の収益が悪化して…
かたる:既に日本の輸出企業は対応力が充分になるよ。なにも日本で増産しなくても海外の工業を強化して、逆輸入し利益をあげれば良いからね。日本企業はグローバル化の対応は充分だよ。
時代や:サブプライムからアメリカ経済の悪化を市場は織り込み始めたけれど…、かたるは何故11月の株安説だったの?
かたる:前からBRICs関連銘柄が、行き詰るのは分かりきっていたね。流動性が生んだ産物だから…そうして、何故、僕がブラック・ストーンの話題を、時々、持ち出すかといえば、ヘッジファンドの動向が分かるからね。今回の7-9月期は総収入5億2668万ドル、不動産部門が44%の減収でそうで、42%増と好調だった未公開株部門やオルタネティブ部門もマズマズだったが、不動産の落ち込みをカバーできずに、一株あたり0.44ドル(市場予測は0.30の黒字)の赤字となったとか…
トロ:かたるが、前から言っているアメリカ経済の悪化から、中国経済の減速のシナリオが現実になりそうだね。
かたる:中国では預金準備率が引き上げられ、インフレに対する対策が採られているが…10月の6.5%増となっていたね。なんと、庶民がもっとも影響を受ける食品は17.6%の上昇だそうだよ。僕の懸念が現実になるかもしれない。
時代や:懸念って?
かたる:それはビスタニュースで解説済みだよ。だから日本株の物色の方向性は絞られる。好業績の産業はネットなどの業種に絞られるね。現在は全体の調整もあり、ネット株は10月の上げ相場の調整を強いられているが、基本的に今回が初押しのタイミングになるね。この押し目を、如何に拾えるかが年末年始の成績を左右すると思うね。
トロ:どうかな? 確かに長い休養をしているから、多少は戻ったが、新しい相場が始めるほど、業績の回復が見られるのかな?
かたる:年率20%以上成長している会社はゴロゴロしているよ。この休んでいる間に、新興株を僅かでも良いから拾っておくべきだね。そうして、まもなく始まる年末年始の相場で儲けて、笑って新しい年を迎えるんだよ。目先の売り買いも否定はしないが、じっくり買い始めるのも良いと思うね。今日はこれから出かけるからこの辺で…またね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年11月12日
11月12日
かたる:アメリカ株が下げると日本株は下がるし、アメリカ株が上がっても日本株は下がる傾向が続いているね。はぁ~、今日はなんと7日間連続安でありあんす。とうとう、「みずほ」は、今日50万円の大台を一時割り込みました。昨年の4月の高値が103万円ですから、半値になったわけです。昨年の「みずほ」も、今年の「みずほ」も中身は変らないでしょう。株は不思議だね。
時代や:たしか…かたるは、銀行株を空売りしていたよね。もう買い戻したの?
かたる:とっくにね。10月に「みずほ」が70万円を越えた所で、カラ売りをしたけれど…直ぐに買い戻したね。だいたい、想定どおりの下げかな? 今日は新規に買おうと、お客様に薦めたけれど、断られたね。ここから下は余程のことがない限り、買い方針で大丈夫だと思うけれど…。何しろ政策当局が馬鹿だからね。町村官房長官は「証券優遇税制延長論に対し株が下げたからと言って延長は考えず原理原則を貫く」と…馬鹿な発言を先週していたからね。
神主さん:今日は「やめるというのが原則だが、株価の状況を見て決めないといけない」と延長に含みを持たせたと報道されていたね。
かたる:フン。馬鹿な政策当局が上に居るから、国民は疲弊していくばかりだね。僕は分からないんだね。昔、経団連の土光さんをNHKが報道していたよ。飯のおかずが「めざし」だったんだね。それをNHKは、清貧思想の鏡のように称えていたね。そうして、昨日、ヤクザマネーが証券界に流れていると番組で報道して、拝金主義批判でナレーションを結んでいた。
何故、わが国はお金を使うのが悪いことで、倹約が美徳だとか言われるのかな? 世界の文化遺産として残っているのは、みんなバブル期のものだね。イギリスのビクトリア王朝の時代に、産業革命が起こっているよ。フランスのマリー・アントワネットの贅の限りを尽くした文化が、どうして悪いのかな? お金を稼いで悪いと言う思想を吹き込んでいるマスコミはどうかしているね。
僕には役人が都合よく国民を欺いているように思うよ。守屋事務次官が何故、賄賂を要求するようになったの? 仮に事務次官の年収が3億円なら…セコイ要求はしないよね。2000万円ほどの給料じゃ、優秀な奴はなり手がいないね。大蔵事務次官なら5億ほどの給料をあげれば良い。そうすれば、世の中の仕組みが変ると思うよ。世界の水準に合わせようよ。株を官僚に奨励しようよ。株式取引禁止などと言う規則はおかしいね。インサイダー取引の法律があるのだから、職務上、知りえた情報を利用できないはずだね。法律を破るような、そんな馬鹿じゃないよね。
トロ:拝金主義の歩合外務員らしい発想だよ。無駄を省いて何が悪いの? 贅沢をしなくても暮らせるよ。
かたる:池田勇人の所得倍増論の何処が悪いんだよ。清貧思想なんか、糞食らえ!だ。やはり、いい物は良いよ。OLが高級バックのルイ・ヴィトンやエルメスを欲しがるのは、良い品物だからじゃないの? 車だって、みんな高級品をほしいと思っているはずだよ。それなら、先ず、政策を作る官僚の給料をあげないと、誤魔化しばかり増えるよ。天下りの問題も現役時代の給料が安いから、それを補う方法として誤魔化した仕組みを作ったんだよね。4年ぐらいで退職して退職金として誤魔化して、現役時代の不足分を補う仕組みだよね。最初から給料を上げればいいの。そうしたら、所得税の税負担を経験できるよ。へんな手当てを、みんなやめて簡素化した税制にして…消費税に一本化すれば良い。
道路財源を一般財源に回すことで、ガタガタ揉めているなんておかしいね。各省庁が独自に儲けた税制は、その省庁が使う特権があるなんていう縄張り争いもなくなるね。簡素化すれば良いよ。全ての税金を…自動車税やガソンリン税や所得税なども…。全部、消費税に置き換えれば良いよ。何故、こんな簡単なことが出来ないのかな? 消費税一本にして、キャッシュレス社会を構築すれば、税務署職員は要らなくなるし、その労働力を別な方向に向ければ良いね。その為に、先ず、高級官僚の給料を10倍にすれば良い。そうすれば政策は大きく変るだろうね。学校には二宮尊徳は居なくなるよ。
時代や:最近は、あの銅像はないらしいよ。なんでも、歩きながら本を読むと交通事故に遭うとかの理由で…
かたる:あぁ、そうなの。
時代や:まぁ、株が下がると政策批判だからね。ところで、どうなのかね? かなり広範囲に追証が発生しているみたいだけれど…
かたる:そうなの…、今回ばかりは僕には追証に縁がないね。BRICs銘柄をカラ売りしているほうだったから…、新興株は安値から上の株価位置だし…今日だって下げているが、銘柄によっては高いものもあったね。僕は昨年のイメージだと思うよ。
神主さん:昨年のイメージって?
かたる:ビスタニュースに書いたよ。新日鐵は前回の安値700円を割っているね。しかしヤフーや楽天などの新興株も下げているが、直近の安値を割ってないよ。つまり、これから相場があるのは、やはり新興株だね。ヤフーの新しく子会社になったオーバーチュアの2005年の売上は290億円、2006年が460億円、そうして今年は600億円だというからね。この10月―12月期の第三四半期から、連結にフル寄与するんだね。今の市場予測は20%程度しか読んでないけれど…もっと成長率が上がるかもしれないよ。
トロ:しかし…お前は小さな会社ばかり薦めるね。
かたる:何故、そうなのか? その解説はビスタニュースの「時代の背景」で説明しているよ。「ディー・エヌ・エー」―2432のモバゲータウンの会員数は僅かな間に急成長をしているよ。この一年で779万人? すごい成長だね。
神主さん:なに、それ?
かたる:僕も良く知らないんだよ。でも会社の説明によると…。
「モバゲータウン」は、本格的なリアルタイム対戦ゲームから手軽に楽しめるミニゲームまで、数々の高品質ゲームを無料で楽しめるサイトです。また、サークル機能(同一の趣味・興味等を有するコミュニティ)・日記・掲示板・ミニメール・チャットなど、SNSやブログと同様のコンテンツも、携帯電話一つで、手軽に無料で楽しむことができます。…となっているね。僕は既にPER70倍だったかな?の評価なので、良い水準かな? と思っているが…、ニコニコ動画とか…、新しいサービスが、色々、生まれるんだね。このDeNAは、今日は高かったよ。
トロ:中身のないものより、確実な利益が見込める商社とか、建設機械の安いところの方が…良いんじゃないの?
かたる:かなり下げているから、反論はしないよ。僕の嫌いな新日鐵でも一回転は効きそうだからね。ただし、あくまでもリバウンド狙いだね。日経平均株価もチャートを見ると良い水準だと思うけれど…僕は、今日はだいぶ買ったよ。互いに頑張ろうね。
2007年11月09日
11月09日
かたる:今日は簡単にします。
週末なのに下げましたね。別に下げなくても良いのに…と思うのですが、日本人は自分から行動するのが苦手のようですね。郵政省は株を買わないのでしょうかね? 日本株が下げている原因をサブプライム問題のせいにして、マスコミは報道していますが違いますね。そりゃ、多少の影響はありますが…明らかに政策不況と行政不況です。
2005年の暮れにリートへの融資を金融庁が気にし始め不動産鑑定士の査定を疑問視し、銀行へ過度の融資を慎むように指導がありました。そうして翌年の1月ライブドア事件が起こります。更に村上ファンドへの攻撃です。昨年は三角合併解禁で、過度のM&A恐怖が走り経済界は動揺します。そうして新日鐵の株式持合い行動に代表されるように、多くの企業が持ち合いを再開します。銀行も応じていましたからね。失われた時代の反省がない。呆れます。そうしてサラ金規制により、広告収入がネット産業中心に大きく減ります。当然、新興株は下げますね。
このサラ金規制は個人事業主の資金源を断ちました。よって倒産が増えています。更にライブドア問題が波及し、公認会計士が買収した会社の資産査定を厳格化します。100億円で買収した会社でも、赤字が純資産価値しか査定してくれないのです。50%なら50億円で残りの50億円は損失の計上を迫られます。そうして多くの新興会社は営業黒字なのに特別損失を計上します。そうして、ここに来て姉歯偽装設計から建築基準法が改定され審査が通らなくなり建築が滞っています。この秋に金融商品取引法が新たに施行され、これまでの金融庁の検査に脅える金融機関は、過度の説明に終始しています。なんと一人のお客様に2時間も説明時間を割くのです。お客様はへきへきしています。
不二家から赤福へ、行政の姿勢がマスコミで攻められ、頭にきている行政当局は、過度の指導をし強硬姿勢をとり、どんどん景気は悪化しています。みんな役人の指導ですね。90年代の失われた時代を、ようやく抜けてこれから頑張ろうとしたら、ブルドックのような保守的な判決や事象が散見され、日本は異質だと言う認識になっているようです。何故、黒字で配当をしている会社が純資産倍率1倍を割っても経営者が交代にならないのでしょう? おかしいですね。経営資源を無駄に使っている経営者が首にならない。日立はどうですか? 社長に能力があるのでしょうか? 何年も、何年も…正常な市場経済なら買収されていますね。純資産を割っても買収されない市場になりました。借金をして買収し解散すれば、儲かるのに…経営権が手に入らない。故に論理が通らない。
株価が下がってきたのだから、新日鐵は自社株買いを発表し、自社株を買えば良いのです。株式の持合などせずに、自社の株を買うべきです。みずほも株価が下がってきたのだから、自社株を買うべきですね。最近、三菱東京が自社株買いを発表しましたが、僅か1%ですね。それでもやる会社は良いですね。今日はトヨタの売買代金がトップです。明らかに自社株買いと思われます。日経新聞に寄れば、ようやく福田内閣は成長路線も考えると報道されているのに、町村官房長官は株が下がってきたからと言って、証券税制は優遇延期はせずに、抜本的な改正を目指すと言うような発言をしていました。アホか…と思います。株が下がると言うことは、景気が悪化しているからです。GDPが伸びないから時価総額が増えないのです。国民の「命と財産」を守るのが政治家の使命だろうに…。この国には国民を苦しめる役人と、自分達のことしか考えない政治家と、時代音痴な経営者しか居ないのかな? 悲しくなります。
このように政策批判をしていますが、来週はチャンスだと考えています。
2007年11月08日
11月08日
かたる:NY市場は大幅安していますね。GMの大幅赤字や米国貯蓄金融機関(S&L)ワシントン・ミューチュアル(WM)が多額の引当金を計上する見通しを発表するなど、住宅絡みの損失の話題が次々に表面化しています。噂ではモルガンも…とか、言われています。下のグラフは見難いですが、アメリカの住宅着工数の1996年からのものです。2006年から急落していますね。226万戸をピークに9月は119万戸まで急減しています。私はこの数字がサブプライム問題の先行指数だとの仮説を立てています。つまり前から述べていた11月株安説は、やはり来たのかな?と言う印象ですね。
時代や:一時、強気に見えたけれど、また弱気説に逆戻りなの?
かたる:さぁ~、もう少し見ないと分からないね。しかしほぼ仮説どおりの株式の展開だと思うよ。今、発表されているサブプライムがらみの損失は7-9月期の数字だね。10-12月期は、来年発表されるよ。サブプライム問題の数字上のピークは、何度も解説するが、来年の1-3月だと言われているね。つまり、まだ大きな損失発表が控えていることになる。しかしFRBは連続で0.75%金利を引き下げたので、予断を許さないが、住宅ローン者の破綻懸念は減っているはずだね。
神主さん:しかし当初はドイツが被害を受けていると言う話だったけれど、やはりアメリカの損失は大きいんだね。
かたる:当事国だからね。GMはサブプライムの金融子会社だけでなく、GM本体の過去の損失の累損と、これから見込まれる損失を、前もって計上したのではないかな? そんなことが出来るのかどうか…分からないけれど、解説ではそのようになっているね。だから数字の大きさに驚かないほうが良いね。WMは10-12月期の貸し倒れ損失の引き当て見通し額は13億ドルだと言う。利下げをしているから、深刻になる必要があるかどうか…
トロ:アメリカの落ち込み以上に、アジアの需要が補えると言うのが通説だよ。BRICs関連は売られすぎじゃないのかな? 好業績なんだから…
かたる:そうだね。何れ株価が下がる可能性も否定できないけれど、現時点ではPER10倍割れも散見され、まともな数字になっているね。信用買い残が多い新日鐵や双日は売られている。追証の声が、あっちこっちから聞こえ始めたね。
時代や:今日は全面安だったけれど、新興株が戻り始めたね。このまま続くのかな?
かたる:アメリカ景気は住宅着工数のグラフを見ても分かるが、ソフトランディングできるかどうか見極める必要があるよ。一方、好調な中国も共産党大会が終了し、徐々に新しい動きが見えるだろう。そんな中で日経新聞には、オリンパスが中国からベトナム工場へ生産基地を分散する話が載っているね。これは重要です。既にIRNETでは中国が来年から労働基準を見直すことを指摘しているね。オリンパスのような動きが広がるかどうか…
時代や:奥歯にものが、はさまった様な言い方だね。
トロ:かたるは先読みだからね。米国のスタグフレーションからドル・キャリーの動き、中国への投資が減り、失速の話しなどを、言いたいんじゃないの? 相場が弱くなると弱気の見通しが受けるからね。
かたる:「3丁目相場」は、必ず来ると思うよ。しかしやはり順序が正しくないと…僕のイメージは2009年頃なんだけれど…今、下げている銀行の復活が先なんだね。
時代や:先の話は、どうでも良いの。目先の動きだよ。
神主さん:輸出など外需が不透明だとすれば、内需だね。しかし建築基準の改正問題で建設関連は50%ダウンだと言うし…金融証券取引法の新設で投資信託も売れないと言うね。
かたる:まさに行政不況だね。役人が景気の足を引っ張っているよ。一度、役人は中国の共産党に研修に行ったほうが良いね。みんなが中国の役人と自分を比べてみれば良いよ。如何に自分たちが働いてないか分かるね。民間の足を引っ張るばかりだから…。国会議員は守屋前防衛庁事務次官の証人喚問もいいけれど、建築基準改正法を指導した国土交通省の怠慢ぶりを国会で質問すれば良い。それこそ大問題だね。更に金取法で、銀行が投資信託を10万円売るのに、時間給3000円の社員を2時間も縛り、商品説明に時間をかけなくてならない現実を質問すれば良い。馬鹿な役人のために効率はどんどん失われる。
時代や:じゃ、買える株がないじゃないの。サブプライムで信用収縮を起こしているし…株は空売りしかないかね?
かたる:だから…20%以上売上が伸びているネット関連などの新興株に相場の芽があるわけだね。ところが多くの人は株が少し下げると、2006年1月からの悪夢が甦るから、株が下げると投げる人はいても買える人は少ないね。考えて御覧よ。20%以上も伸びている業界だよ。株はようやく適正な評価を受ける時期に来たね。ヤフーのネット広告の中間期は売上がなんと27%も伸びたんだよ。僕が期待している楽天は11月15日に決算発表するね。ネット・ショッピングは順調に伸びている事だろう。
トロ:おいおい、TBS株の処理はどうなんだ? NISも四苦八苦しているようだが、クレディアの倒産は、銀行の借り換えが出来なかったからだね。楽天も苦しんじゃないの? TBSなんかに多額のお金をぶち込んで…。たしか東電からも赤字会社のフィージョンを買ったんだよな。しかし、お前は危ない匂いがする会社ばかり好む奴だね。
かたる:僕はいつでもハイリスク・ハイリターン派だよ。同じ新興株でもヤフーと楽天なら、安全なヤフーより天井が高い楽天を選択するね。
時代や:ハイリターンなんて、ここ何年も味わってないよ。いつも損ばかりだよ。
かたる:ようやく、自信を持って薦められる相場展開になってきたからね。少しは気分が明るいね。今日も強気に買いで臨んだけれど、リハビリ中なので、ロットが少ないね。
神主さん:新興株か…なんか恐いね。
かたる:そう思うのは、一つは会計士の問題なんだよ。みんなは良く知らないだろうが…ライブドア以降、公認会計士が赤字の会社の査定が非常に厳しいんだね。例えば10億円で買った有望な会社が2年後に利益を生むと言っても、現状で赤字なら資産査定がゼロ評価なんだね。これで企業買収に積極的だった会社が投資を抑制しているんだよ。まさに行政不況だね。インデックスは盛んに投資をして拡大路線を目指したが、公認会計士が保守的な考えに、急に転向したんだよ。USENもそうだし…多くの新興企業は苛立ちを隠せないよ。特損を計上している会社は、将来、有望な宝物になるかもしれない。
トロ:しかしお前は…楽観的と言うか、馬鹿と言うか…。公認会計士も馬鹿じゃないよ。見込みがあるのをゼロ査定する筈がないよ。
かたる:いや、本当だよ。意見の分かれる難しい案件は、査定したがらないね。会計士も根性がない奴ばかりだね。僕が会計士なら、実際に払ったお金の価値で、みんな認めてやるよ。
時代や:大丈夫、かたるは公認会計士試験に受からないから…
トロ:そうだな。ハハハ…。
2007年11月07日
11月07日
かたる:今日は遅いので、簡単にします。
世界中で日本だけが売られる展開です。まぁ、日本人が日本の株を買わずに、中国などの新興国の株を買うし、日本の株をカラ売りするのだから、仕方ないかな? 僕は16000円のラインはかたいと思っていますが困った展開ですね。下がりだすと慌てて売りがかさむし、この現象はネット証券が栄えて起こるようになりましたね。何日も株が下げ続けたり、上げ続けたり、昔は適度なリズムがあったようですが、最近は一方通行の動きになっています。市場心理が弱気に傾き、なかなか修正できない様子です。
通常は黒字で配当をしている企業が、純資産倍率1倍を割ってくれば、TOBが掛かるのでしょう。ところがブルドック事件以降、日本にお金を投じても無駄だと言う風潮が、どうも形成されているような気がします。新日鐵の三村さんは、たしか経団連の副会長だと思いますが、株式持合いをするようじゃ…。何故、その資金があるなら自社株買いを実施しないのでしょう。僕には保身のように見えます。こう言うと、彼は日本の経営者は、2期4年(6年)ほどで交代すると言いますが…そうかな?
社長を辞めれば、会長になり、相談役になり、子会社の監査役になり、ほぼ死ぬまで喰えるような仕組みですね。何も官僚だけでなく、上場企業も会社に死ぬまで食わしてもらうのです。その仕組みを維持するために、持ち合いをやっているんじゃないのかな? 僕は極端な話、鉄鋼会社などなくなっても良いと思っています。まぁ、どう考えても高炉メーカーが、何社も必要ないですね。市町村合併じゃありませんが、道州制にして…鉄鋼会社も1社で充分です。まぁ、多くても2社でしょう。
そうして、そこで働く優秀な人が、他の分野に行き働けば良いと思うけれど…まるで公共事業投資を見ているような錯覚に思えます。農家が百姓をやめ、食うために建設業に転向させ、公共事業投資でお金をばら撒き、無駄な開発をしたわけですね。税金に頼る生活を農家は兼業農家としてやってきたわけです。ところが社会資本が不足している時は、良いけれど、日本中に道路も鉄道も電気も水道も完備されたのに、食うためにお金をばら撒く公共事業が依然行われ続け、グリーンピアが生まれたのです。厚生労働省も予算を使う為に…
国を考え、必要な投資をせずに行き詰った姿を誰も真剣に考えない。国債が多いから借金を返す為に増税? 政治家と役人の数を半分にしてから、提案をするなら分かるけれど…市場経済が栄え正常な資金配分の方法を阻害する。国策逮捕に…最高裁の判例、ネットの発達で世界中の情報が分かるようになりました。民放などのテレビを見ない人が増えていますね。僕なんかNHKと有線テレビの海外ドラマしかテレビを見なくなりました。くだらない番組を視聴率争いして、いい番組を作らなくなった民放は、買収されれば良いと思うけれど…過去、ソフトバンク、ライブドア、楽天と挑んだけれど、体制派の壁は厚く敗れない。もう少しだと思うけれど…僕らの年代が局長になるのはまもなくですね。そろそろ優秀な人は局長になるでしょう。やはり世代が交代しないと、この壁は破れそうにないですね。
何故、日本では株式投資が少ないか? 何故、政治家も役人も株式投資が禁止されているのか?(実質) 間接金融で国債を買わせ、自分たちが資金を使う。有意義に使うなら、兎も角、みんな、ぶちゃっている。はぁ~、どう考えても株が低迷するわけだよね。何かをやろうとすれば、規制や規則の壁に阻まれ、自由な行動ができないのだから…。閉塞観が生まれ、妬みの社会構造になり、チクリ合う日々か…。何故、内部告発をするのかな? そんなことが正義だと思っているのかな? おかしいと思ったら首を覚悟して、上司に文句を言えば良い。真剣に話して上がまともに取らないなら、そんな会社は、いつか駄目になるから自分から辞めればいい。でも内部告発なんて卑劣な行動を僕は取りたくないね。
はぁ、閉塞感か…日本株式市場は閉塞感、でも僕は決して諦めない。ネットが新しい時代を築くと思うし、情報の公開は実力のある人を社会の上に押し上げる。そう信じて、僕は自分の道を、毎日、黙々と歩むだけだね。今日は少し下げているけれど、そう心配は要らないと思うよ。日本市場にも良識はあるよ。頑張ろうね。
「今日の市況」は人気blogランキングに参加しています。2007年11月06日
11月06日
かたる:NY市場は金融株の損失の話題で持ちきりの様子。シティーの株価が日興証券絡みで注目されています。昨日は35.90ドルとか…ここに来て急落しています。まぁ、それでも20兆5378億円ほどの時価総額がありますね。三菱東京は11兆788億円です。中国の工商銀行は、なんと41兆円ほどの時価総額があるんですね。不思議なことです。アメリカのGDPは1500兆円、日本は550兆円、中国は330兆円ほどです。世界のトップの時価総額は、エクソンモービルで、およそ56兆円あります。日本のトヨタは19位のランキングで時価総額は23兆円ですね。
時代や:最近、海外との比較が多いね。どうしてなの?
かたる:これからはIAS(国際会計基準)で会計法が一緒になり、世界比較が出来るようになるんだね。ネットの発達で海外の話題も直ぐに手に入るね。マスコミが流す恣意的な情報を頼りにしなくても、自分で調べることが誰にでも簡単にできるよ。成長率の高い国の企業に投資したほうが儲かるね。
日本を、僕だって応援したいけれど、政治家も官僚も経済界もみんな自分勝手で…アホらしくなってくるよ。だって、そうでしょう。一生懸命に考えて伸びる業界に投資しても、直ぐに、妬みか何か分からないが潰されるよ。何故、同胞同士で仲間争いをしなくてはならないの? 一緒に頑張れないものかね。最近の傾向を見ていると…「雪印」辺りから、おかしくなっているね。「不二家」もそうだし、最近では「白い恋人」や「赤福」なども…最近では5日間連続ストップ安した「ニチアス」の対価偽装健在の問題、そうして今日は「東洋ゴム」だね。
むかし、中国で文化大革命の頃、次々に内通者が現れ、多くの人が命を落とした時代があったね。恐い話だよ。嘘を言ったりするのは悪いけれど、日本は自虐的過ぎるんじゃないの? 僕にはどうも分からないよ。何故、マスコミはそう言う話題ばかり報じるのかな?マスコミの報道には記者の「ほこり」が感じられないね。何か…視聴率稼ぎだけの話や、面白おかしく報道しているだけのようで、僕らが健全な日本を創るんだという気構えがないのかな?
神主さん:つまりグローバルの考え方を持とうと言うことで、最近は海外株との比較が多いのかな?
かたる:あぁ、そうだったね。比較論の話か…例えば、グーグルのPERは56倍だね。素晴らしい会社だね。このグーグルの時価総額は26兆円もあるんだね。そういえば、今日、香港に上場したアリババは、なんと30香港ドルで寄ったんだね。その後、32まで行き、28まで下げた後、引けは39.5香港ドルで取引を終了したみたいだね。すごい人気だね。発行株式総数は50億株ぐらいだから、なんと時価総額は3兆円弱かな? 果たしてグーグルのように成長するかな?アリババの株価などは此方から…
トロ:しかしお前は、ネット株が好きだよね。今日は、新興株は下げたんじゃないの?
かたる:うん、「ドワンゴ」、「ぐるなび」などの株を除くと、多くの銘柄は利食いに押されているね。中には、既に追証を心配している人もいたね。僕は、既に長い期間、下げてきたので、押し目買いだと思うけれど…。だから、今日も少し買ったね。
時代や:ドワンゴと言う株はすごいね。こんなに上がるとは思わなかったよ。
かたる:僕はPSRで何時だったか解説したね。そうしてチャートを用い、初押しは買いと言う諺も紹介したよね。あの押し目の買いは、たしか276千円だったと思うね。既に10万円以上も上がっているね。僕もビックリしたね。
神主さん:そんなに、恐い株をよく買えるね。
かたる:うん、IRNETのSNSを見ていたら、ドワンゴの話を書いている人がいて、調べてみたんだね。ニコニコ動画の話で株が上がっていると…話だった。清水の舞台を飛び降りるつもりで、最初に23万円前後で買ったんだよ。だから初押し場面を、再び買えたんだけれど、昨日、半分売ったよ。ひぇ~。まだ上がっているね。まるで博打株だね。
トロ:おいおい、赤字企業じゃないの。
かたる:うん。赤字でも有望な材料があると、株はあがるんだね。このような株価の評価は難しいので、PSRを用いるんだね。僕はもう買えないけれど、高値を追い続け、スター株になってくれると良いね。
時代や:しかし…ネット株のヤフーや楽天、ソフトバンクは安くなっていたね。
かたる:うん、基本的に急騰したから、休むのは当然だね。僕は新興株派だから、この押し目を買い続けるよ。果たしてどうなるかな?
トロ:おいおい、他人の金だと思って…ボロ株と知っておきながら、取り上げるのは罪な話だよ。
かたる:ネット株は長い間休んでいるから、大丈夫だと思うけれど…赤字企業の博打にも色々あるからね。業績が、見合い可能性が合う博打と、まったく、見合わない博打と同じ博打でも千差万別だね。丁度、競馬みたいなものかな? 例えば、トヨタなどは本命の◎だね。そうして、みずほなどの銘柄は▲かな?対抗の○はなんだろう。商社の三菱商事? それにひきかえヤフーなどは、ただの△かね。ドワンゴなんか倍率が100倍以上の無印かね?
要するに、リスクとリターンの関係は明確にあると思うよ。短期で儲けを大きくしようとすれば、リスクを取らなくてはならないね。逆にリスクなんて嫌だと思うなら、国債を買うとか…現金を持っているとか…しないとね。銀行も1000万円までなら国が保証してくれる。しかしこの国債だって、昔、紙くずになった例があるんだよ。
時代や:そんなことは、誰だって分かっているよ。
かたる:そうかな…? 僕には日本人は画一化教育で育ったせいか、金融知識の訓練が小さい頃からされてないから、大人になってから騙される人が多いように感じるね。振り込み詐欺とか…あるいは、先日の「円天」詐欺のエル・アンド・ジーとかに引っ掛かる人が多いね。自分で考えてみれば良いね。最後は自分自身の問題だよね。
神主さん:やはり株が下げると心配だね。本当に新興株は上昇波動に移っているのかね?再び新安値を更新するんじゃないの?
かたる:時代の背景を考えれば、20%以上の伸びている業界はそうないよ。僕は下がったら買い続けるよ。それではまたね。