今日の市況(2008年01月10日)
かたる:今日は遅くなりましたから簡単にします。
NY市場は上げましたが、日本株は信用期日の売り物や追証の投げが出ていたようです。私は2006年6月の安値(14218円)が下値だと考えていますが、怪しい様子になってきましたね。現在、期日が重なっており、どうしても弱い相場展開になっているようです。抵抗しても良さそうな株価位置なのですが、買う勢力が少ないようです。下に主だった市場のチャートを掲載しました。株価は正直ですね。日本株が一番弱くNY市場がどうなるか? 正念場を迎えつつあるようです。リセッションに入る確率が40%とか…。一方、アメリカ景気の落ち込みを補う役目が期待されている。上海総合やムンバイは、依然、高値圏での推移で株価の動きを見る限り、世間の批評が正しいように見えますね。株価が景気動向をまともに反映しているのでしょう。
今日の金融新聞には建築基準改正法による需要の落ち込みは単なる審査の遅れであって、時間が経てば正常に戻ると福井総裁の認識が書いてありました。しかし…私のお客様である材木屋さんの話しでは弱小の商店主が資金繰りに窮していると言う話しです。サラ金法の改正も短期の資金繰りを難しくしているようですね。二ヶ所(二人)の審査による建築基準の認可は却下されるケースもあるようで、過剰に厳しくなっている様子。再申請になるとまた申請費用が掛かり、建築主に請求はできないと言う事で…どうも業界が淘汰の動きにあるようです。つまり福井さんの認識は甘いと言う話ですね。僕も最初は福井さんと同じように考えていたのですが、お客様の話しを聞く限り、大変なんだなぁ~と認識を新たにしました。
現在の日経平均株価は、輸出企業(グローバル企業)で支えられており、アメリカが景気後退になり、その余波で中国の需要が落ち込むと日本の企業は失速すると言う前提で、日本株は動いているのですね。会社側は黒字発表しているにも拘らず、株価は赤字を織り込み始めている様子です。不思議ですね。工作機械などは空前の好景気が持続していると言われていますが、株価は高値から半値になっています。オークマなどはそうですね。森精機は人員を大幅に増やすのに…。金の価格は最高価格を更新しているのに、住友鉱山は高値3280円より大きく下がり1867円ですね。僕は持ってないから、関係ないように思うけれど大変な事態です。
理解できない株価の出現率が増えてきました。黒字で配当もしているのに、一株あたりの純資産を大きく割り込むのです。通常は裁定観念が働くのですね。TOBをかけて会社を解散すれば儲かる水準なのです。ところがブルドック事件により、その裁定観念が働かなくなったのでしょう。公認会計士の査定が狂っているのか、それとも再び未曾有の不況に突入するのか? 与謝野さんのような政治家が、プライマリーバランスを持ち出し、増税論議をするのだから株価が下がるのでしょうが…。僕は下値は堅いと思い買っています。状況から考えれば、NY市場はこのラインのボックス相場になるかどうか…微妙な情勢です。しかし僕は市場経済の国だから株価が下がれば、どんどん追加の対策が出てくるので心配はないと思っています。株を上げる為には、お金をばら撒けば簡単に上がりますからね。インフレは基本的に株高なのですね。
さて、明日は休日前で期日が重なるでしょうが、あまり弱気にならないほうが…と考えています。まぁ、のんびりやろうかな? 今日は利食いを先行させずに我慢しています。再び買い乗せに向かうかどうか…。そろそろ株価波動が変化している銘柄があるので、トレンドに注意を払いましょうね。さぁ、頑張れ新興株!
投稿者 kataru : 2008年01月10日 22:20