今日の市況(2008年01月11日)
かたる:今日は遅くなったので簡単にします。
3連休を控え期日売りでしょうか? あるいは追証の投げで安くなっていたようです。気になるのは外人投資家が持っていると思われる銘柄も下げていることです。電機の値嵩株も安いですね。まぁ、コアと呼ばれている銘柄は確りしているようですが…。今日は、まさかの14218円を割りましたね。チャートだけ見れば嫌な形になっています。このラインを破られると「12000円台まで覚悟しろ」と言う声が聞こえてきたようです。業績は良いのに…。日本株だけ見ればアメリカの景気後退を織り込み、新興国の成長率鈍化も見込んでいる様子です。しかしNY市場は高いし、新興国の株も上がっています。
考えられるのは日本だけが改革の遅れで、鎖国時代のような展開を株式市場は恐れているのでしょうか? 今日は金融新聞に大阪府の地方債返済先送りの記事が載っていました。財政再建団体になると大変なので、夕張化を避けるために粉飾していると言う記事ですね。本給より手当ての方が多い地方公務員が存在するそうです。福田さんの肝入りからか? 今度は消費者庁の創設が検討されているそうでして…、小さな政府の構想は頓挫し、どんどん役人だけが右肩上がりの拡大政策を実行する気配です。独立法人の民営化を先送りし、膨れ上がる役人国家ですね。
大蔵省スキャンダルの時に権力の分離が叫ばれ、予算権、徴収権、監督権のうち監督権を金融庁に分離しましたが、金融庁は毎年増殖し、以前の体制より、かなり大きくなりました。焼け太りです。アサヒビールが減収目標を掲げたことが話題になっていました。既に民間企業は売上の増大を諦め、サラ金にように縮小均等の道を歩み始めました。どうやって膨れ上がる役人様を食わせるのかな? 増税をするのでしょうが、法人税を引き上げればグローバル企業はどんどん海外に行き、その内、本社を海外に移す事になります。日本には年金を頼りにする老人が残り、物価高に脅えながらひもじい思いをするのでしょう。
誰が考えても分かります。ブルドック問題を嘆き、新日鐵の株式持合いを憂う僕は、間違っているのでしょうかね? 新日鐵はどんどん自社株買いをして、新興企業にお金を回す役割を市場が担わないと、日本は活力が失われGDPがどんどん減るのでしょうか。グーグルの時価総額は22兆円ほどでしょうか? 一方、わが国を代表するソフトバンクは2兆円です。仲良しクラブで通用するのでしょうか? IHIのように、経営者は失敗の責任を取らずに、先人が作った財産を食いつぶすのでしょうか? 国際会計基準があり日本の会計は認められない方向です。しかし市場価格を無視したシャープは、この3月にパイオニア株の減損処理をするのでしょうかね? 市場が無視されPBR1倍割れが続々と出ているのに、割安株に資金が向かなくなりましたね。だって…安いと思って買ったら、株主として認められない国ですからね。誰だって嫌になり日本を離れます。
悲しい現実ですね。フィデリティーファンドはニチアスを買ったと言いますね。リスクを取る投資家がまだ居るのですね。日本の政策にはウンザリしますが、景気後退の仮定の下で過剰に株を売り叩く動きはチャンスなのでしょうね。それとも、僕だけが危機感を語りながら、日本を信じて馬鹿なピエロを演じているのでしょうか?
投稿者 kataru : 2008年01月11日 22:35