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今日の市況

今日の市況(2008年01月17日)

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かたる:今日は時間がないので簡単にします。
下のグラフを最近持ち出すことが多いのですが、東証一部単純平均株価の月足です。実は現在の株価水準は非常に安いのです。先日、PERが15倍前後の水準が34年ぶりとの日経新聞の報道がありました。私はこの世界は1979年の入社ですから、今年で29年になるのかな? ところが今の水準は1974年以前のものなのですね。だからよく知らないので、今、調べている所です。日本株の利回りは1975年が2.24%、1974年が2.41%、1973年は1.96%、1972年は2.21%、1971年は3.37%となっており、それ以前は3%以上の利回りで回っていたようです。現在は1.79%のようですね。まぁ、何れ分かりやすい形のグラフでまとめますから…

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単純平均株価も1976年が307円で1977年が320円なのです。考え方を変えれば、つまり日本は昭和50年から成長をしてなくて、市場経済で評価すると30年前の水準のままだというのですね。悲しい現実ですね。日経新聞は日経平均株価を自分達の利益のために用いていますが、PER、利回り、単純平均などの指標は1975年前後と同じなのですね。1989年にベルリンの壁が崩壊し、共産国家、社会主義国家はなくなり市場経済化が進みました。しかし日本だけが計画経済・資本主義かな?…を採用し、世界から取り残されていると言う見方もできますね。まぁ、この話は何れグラフを交えて考えて見たいと思っています。

市場には米国景気の後退を懸念し中国まで波及するストーリーで株を売っているわけです。目先ばかり拘る市場参加者が増え、堅実な考え方をする投資家が不在なのです。ファンドマネージャーは合議制で、投資活動とは程遠い存在です。責任を曖昧にするから、こういう現象になったのでしょう。機関投資家は2%に満たない国債を買っており、何故、配当利回りの高い株を拾わないのでしょう? 何故、PBR1倍以下の黒字配当企業の株を、買わないのでしょう。コーポレート・ガバナンスと言う言葉が、ブルドック以来、失われたようですね。TBSや新日鐵か…株価が安くても経営権がいつまでも安泰だと思っているのでしょうか? ブルドックは割安の株価を放置し財テクをしていたのですね。豊富な使わない現金を抱えていたわけです。だから投資ファンドに狙われたのです。高くなってくると慌てる経営者は、存在意義があるのでしょうか? 

現在の株価は非常に割安なのです。景気動向がどうのこうの…と言う水準ではないですね。信用買い残をたくさん抱え、期日や追証により一時的に下がっている株価水準だと思っています。私のシナリオはこの段階で株は底を打ち、春に向かって上がっていくシナリオがメイン・シナリオと考えています。果たして、そうなるかどうか? 年末年始のアノマリー現象で、外部環境に左右されない新興株が活躍すると思っていたのですが、やはり一旦全部の銘柄が調整を強いられたのですね。現在、新興株の動きは鈍いように思われるかもしれませんが、新しい時代を切り拓くメインの業種だと考えています。さて今週で調整過程は終了したのでしょうか? 通常、株価が落ち着いてから、下値を確認する為に、2週間ほど確認作業が必要になると考えられています。弱気になる場面ではないでしょう。

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投稿者 kataru : 2008年01月17日 20:58