今日の市況(2008年01月25日)
かたる:今日も簡単に…
日経平均株価は、今年、初の3連騰だそうです。一昨日の今日の市況に、過去の日経平均株価の急落後の動きのチャートを載せました。通常は1ヶ月から2ヶ月ぐらい戻りの相場に入り、その後、もみ合いなのでしょう。この下げ局面はリバウンドと、新しい流れを探す動きになります。相場をリードするのは株価の動きが強い銘柄でしょう。幾つかありますね。また大きく下げた銘柄のリバウンド狙いも有効ですね。ただ大きく下げたので、直ぐに、全値戻しなどの幻想は抱かないほうが良いでしょうね。相場の弱い銘柄は1/3戻り、強い銘柄は1/2戻りなど、段階的に売りあがるのが良いでしょう。
まだ反騰相場が始まったばかりですので、銘柄により、買い増しをするチャンスでしょう。当面は懐疑のなかでの「戻り相場」になるでしょう。少しぶれると、慌てて売りたくなりますが、充分、下げたので通常は押し目買いが有効だと考えています。2月から第三四半期の決算が発表されます。この数字はかなり良いでしょうし、配当も期待できるので、私はしばらく上げるのだろうと考えています。武富士なんかは、全然、この下げ相場でも下げませんでしたね。配当狙いの動きを先取りしているのでしょうか?
BRICsの代表銘柄の新日鐵もあまり下げていませんね。株式の持ち合い効果が威力を発揮したのでしょうが、そればかりでなく、きっと新興国の需要は落ちてないのでしょう。貿易収支を見ると分かるように、中国がアメリカを抜き、わが国最大の貿易相手国となっています。中国の経済は好調で税収が多く社会インフラ整備は、依然、大きく伸びているようです。ただ都市部の不動産投資は一時的な陰りを見せています。アメリカの景気後退の影響度合いを見るためには、時間の経過が必要です。つまりBRICs銘柄も当面は戻るでしょうが、直ぐに新高値を更新することもないということです。あるとすれば、秋以降、経済情勢が好調な場合だけでしょう。
アメリカでは簿外債務の子会社化処理も終わり、カントリーワイドなど住宅金融はバンカメによる買収見通しで決着し、モノラインの処理は時間が掛かりそうですが、健全化への処理の方向で動き出しているようです。金利は大幅に下がり、サブプライムの借り換えのピークは1-3月なので(既に1ヶ月が過ぎました)、この問題の余震は続くでしょうが、既に、サブプライムは過去のテーマになりつつあります。景気の落ち込みは経過観察の段階に入りますから、相場は1ヶ月~2ヶ月ほど上がり、横這いの模様眺めの段階に入るのでしょう。僕は好業績の新興株が物色の中心になると考えています。果たして、そうなるかどうか…今週はダメ押しの週でしたね。日銀総裁などのコメントにも失望したのでしょう。
来週からは何処まで戻るか? 相場が試されるのです。
「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観のなかで成熟し、幸福感と共に消えていく」だったと思いますが、株式市場には名言が幾つかあります。来週も時々、余震がありますが、その余震に震えないで果敢に押し目買いを心掛けて下さい。そうして、しばらくして、みんなが強気になってきたから、この安値を買った玉を、一旦、手仕舞うのが筋なのでしょうね。通常は流れが変わりますからね。このような環境下で、新高値を取るような銘柄に注意を向けて下さいね。それでは、おやすみなさい。
投稿者 kataru : 2008年01月25日 20:51