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今日の市況

今日の市況(2008年01月31日)

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かたる:今日は遅いので簡単に…
アメリカが0・5%のFFレートを引き下げ年3%にしたそうです。22日の0.75%と合わせ1.25%ですね。すごいね。「株なんて景気に関係ない」と言い、利上げした元日銀総裁の三重野さんは、その後「失われた時代」の原因の一つを作りましたが、市場主義のアメリカでは実務者が現場についており、全然、政策対応が違いますね。財務長官は証券会社出身者が多く、政策がスピーディーに実行されている印象です。昨日、株は下げましたが心配ないでしょう。

懸念されていたモノライン大手のMBIは15億ドルの資金注入を投資ファンドより受けたと言います。金融は連鎖しているので、一つがこけると次々に波及し、損失の規模も拡大し回復に時間が掛かるようになります。だから初期消火が必要なのですね。実はFRBも昨年の2月だったかな? グリーンスパンが利下げを催促した時期がありますが、あの時に利下げを実施すべきだったのでしょうね。遅かった為にGDPも悪化し、ここに来て急激な利下げに追い込まれている印象を持ちます。

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株というのは、あまり下げると回復するまでに時間が必要なのですね。今日はGMOが上がっていましたね。もともと本業のサーバーは好調なのですが、サラ金が足を引っ張りました。しかし際どいタイミングなのです。たぶん、あと1年程度の余裕資金があれば、生きたのでしょうが…。このような現実を考えると、僕は証券マンとして悲しいですね。30代の若き意欲のある経営者に、資金を提供できない証券市場を悲しく思います。今でこそ、値嵩株になりましたが、任天堂などは、僕が証券界に入った当時は、しがない会社だったのです。カルタやトランプしか作ってなくて、ローカルな売り買いのない銘柄でした。たしか500円前後だったと思います。堅実な会社でしたが、魅力の乏しい時代遅れの会社のイメージでした。

その会社がゲーム・アンド・ウォッチからファミコンへ移行していく段階で何度か証券市場は資金を提供しています。野村證券が幹事でした。あの当時は株価操作なのでしょうね。株価を高値に放り上げて、公募増資をさせるわけです。CSKと言う会社も野村の援助で大きくなりましたね。インデックスやGMOなどの例を見ると悲しくなります。DENAを高値に放り上げ、100万円で公募増資を実施させ、その資金を利用させて、更なる開発をさせてあげたいものです。バイオベンチャーも同じですね。掘っては埋める、埋めては掘る道路工事の無駄な資金利用より、ずっと効果があるでしょう。

日本航空やIHIのような大企業が、資本市場から資金を取り、経営の失敗に埋めるより同じ資金なら新興会社に与えたいものですね。何とか新興株のPER50倍が標準になるようにしたいなぁ~。証券マンの夢かな? 自分が応援した会社が、世界的なソニーやトヨタのような企業に成長するなんて素晴らしいね。株主としても、自分が世間から見向きもされない頃、株を買ってあげて応援してあげた。と誇れるような銘柄を買いたいものですね。官僚が無駄な資金配分を決めるより、市場が認める会社に資金を回したほうが、効率的なのではないでしょうか?

今日は日経金融新聞の最終刊でした。1987年に創刊され、今日で幕を閉じました。この20年、金融新聞は日本の「失われた時代」を書き綴ってきたわけです。昨日こんな下のような表が載っていました。日本企業の資金効率は低いのですね。日本に高炉メーカーが4社も必要なのでしょうかね?

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投稿者 kataru : 2008年01月31日 22:05