今日の市況(2008年01月09日)
かたる:NY市場は238ドル安の12589ドルと大きく下げましたが、しかし株は未だに高値圏内に位置しています。日本株は2006年6月安値の14218円と2008年2月18000円のボックス相場だと思うのですが…。NY市場は下げたけれど、まだ高値圏内ですからね。以前から、何度もIRNETに登場しているカントリーワイド(CFC)が下げの主導権を握っているとか…住宅ローンの保証会社ですが倒産の噂が出てきたようです。私は前からこの会社が倒産すれば、サブプライム問題は終わりだと思っていましたが…いよいよ最終コーナーを回り直線に入った感じですね。
他にも景況感の悪化からインテル、アルコアなどが下げていたようですね。代わりにデフェンシブ・ストックは確りしていたようです。日本でも同じような環境のようです。富山化学が臨床第二相入りを発表し、人気になったようです。まぁ、この段階でも、薬として開発されるか分からないわけで…仮に順調にいっても、発売はまだかなり先でしょう。とても株の材料になるとは思えませんが…不思議な株ですね。
時代や:今日は驚いたね。また下げるだろうと思っていたが、まさか高くなるとはね。何故なんだろうね?
かたる:僕は前から配当利回りで株が買える水準だと述べているよ。今日もノックインが話題となりSQに向けた駆け引きがあったようだけれど、昔、意識して売られたときは業績が伴っていなかったけれど、今回は下値が崩れない水準なんだね。だから売り崩しの仕掛けが入っても無駄だよね。
時代や:どういう事? 誰が株を買っているの?
かたる:年金資金の信託と、オイルマネーだろうね。しかし今日上げたのは、仕掛け筋の買戻しかもね。銀行株には、ソニーと同じようにオイルマネーの介入が噂されているね。株価の動きを見ると、ソニーのケースと良く似ているよ。この水準は買い場なのだろう。
トロ:ふん。上値を買うやつは誰も居ないよ。当分、底這いだろう。その内、信託はこの水準の買い余力が薄れるよ。そうすれば、まだまだ株は下がるだろうね。今度は減益決算になるのだろう。
神主さん:今のところ2009年度の予想は増益だよ。
時代や:アメリカの消費はかなり悪化すると…、中国の輸出も減り、資源の需要が減るんじゃないの? どうも分からないんだよね。原油価格も高値圏で金価格は新高値だよ。
神主さん:そうだね。久しぶりに住友鉱山が反発していたね。朝から高くなり始めたよ。
かたる:BRICs銘柄も好業績なのに、株は既にリセッション予想し、かなり売り込まれているね。僕はサブプライム問題から発展した悲観的な景気後退予想は、修正されると考えているよ。1月末には反発しだし、2月頃から春に向けて株は高くなると思うけれど…ソニーが高いのは、そのような観測なんだろうね。以前から、何度もソニーを取り上げているから省くけれど…。銀行は信用の期日が来ているが、逆行高を演じ始める可能性があるね。このことも、以前から述べているね。
サブプライム問題→景気悪化→中国経済の減速→市況品価格の下落→日本経済の落ち込みと言う予想される流れは、最初の段階から景気後退の波は小さいのだろうね。過剰に心配する懸念は是正されるのが、今年前半の見所だろう。市場と現状のギャップが開けば儲けのチャンスがあるんだね。つまりアメリカの減速予測が過剰に市場に織り込まれているんだね。2月を過ぎれば明らかになると思うよ。そうして春に向かって日本株は反発する。
トロ:お前も指摘していたように、中国のGDPの40%ぐらいが輸出なんだよな。
かたる:そう記憶しているよ。固定資本形成が4割で、中国の消費は伸びているが、全体の割合から考えると小さいんだね。
トロ:やはりアメリカ景気の減速が、新興国の成長を阻害するよ。中国はいろんな問題を抱えての成長だから、整理の期間が必要だよ。
かたる:確かに減速はするだろうが、僕はリセッションと呼ばれる状態になるかどうか…意外に落ち込まないかもしれないよ。今月末のFOMCは0、5%程度の利下げが求められるだろう。それに第二のアメリカのサブプライム対策が発表されると言われているからね。どっちにしても、今年は今のような買いにくい場面で株を買い、みんなが安心し始めた時に売れば良いね。今年は大きく儲かる銘柄が見つかるかどうか…。少ない幅で何度も売り買いしないと…
トロ:お前の話の根拠は、希薄だからね。
かたる:あるデータを見れば、僕の主張も納得できると思うよ。今度、ビスタニュースで詳しく書くかな? 僕は、最近、強気な理由は根拠があると思うよ。少なくとも、僕は昨年のブルドックソースの判決が出たときより、ずっと強気だよ。当たり前の政策を実行すれば、株なんか簡単に上がるんだけれど…。頑張れ、新興株!
投稿者 kataru : 2008年01月09日 19:04