今日の市況(2008年02月01日)
かたる:週末なので簡単に…
アメリカ株も乱高下していますね。このように、いつもより変動率が高くなるということは、天井圏や底値圏で投資家の強弱観が対立している様子を示しています。NY市場の朝方は大幅安でしたが、MBIの赤字決算発表をし、その際に資金調達への自信を示したことが背景になり、同業のアムバック・フィナンシャル・グループなどと共に、株価が上がったそうです。この動きが全体に波及し株価が上がりましたが、引け間際に、S&Pがモノラインの会社の格付けを引き下げると伝わり、引け際、NY市場の株価が下げたそうです。
個別株でも同じです。
乱高下する株価は新しい居所を探しているのですね。今のような環境下では、底値を形成するのでしょう。中外製薬、大日本インキなどがストップ安しましたね。しかし大日本インキは現時点でストップ安するほど業績が悪化しているのかどうか? 確かに石油製品(ナフサ)など値上がりし原料高になるでしょう。さらに景気後退の影響も受けるでしょう。しかしどんどん下がるのでしょうか? 今日はインドに新工場を作ると発表していましたね。300円台前半になれば、買ってみたいかな?
逆に割安感が際立っていたパイオニアがストップ高し、平和もストップ高していました。両社とも割安株だったのですね。パイオニアは、何故ここまで売られるのか? 定かではありませんでした。一株あたりの純資産額は1567円もあり、シャープは1385円で3000万株もパイオニアの株を買ったのです。払い込みは12月ですよ。その株を722円まで売るのですから…、市場はどうかしていますね。きっと赤字を予想していたのでしょう。しかし黒字を維持できそうなので、買いが増えたのでしょう。きっと…
一方、平和です。ビスタニュースでも何度か取り上げている銘柄です。スクリーニングを実施すると、必ず割安株の代表のように検索に挙がりました。会社が自社株買いを発表した途端に、昨日も上がり、今日はストップ高でしたね。この会社はオーナー系です。基本的に、年末に、ご紹介した武富士などのオーナー系の会社は、業績が多少悪くても配当を実施しますね。期末が近付き配当利回り株が見直される時期なのでしょう。大和証券、野村證券は自社株買いを発表していましたね。現在のように極端に買い需要が少ない市場では、自社株買いは有効な対策になります。
ブルドックソースは、このような時期に現預金が豊富なのにも拘らず、自社株買いを実施せずに、預金や有価証券投資をしていたのですね。お金を貯蓄に回す? 事業会社ですよ。必要のないお金なら、自社株買いに使うべきですね。株主に還元すべきです。ところが買占めにあい、株価が高くなると、高い弁護料を払い大幅な赤字を計上する。なんと馬鹿な経営者でしょうか? このような株安の時こそ、企業が自社株買いを実施すべきです。投資より自社株を買えば良いと思いますが…日本の経営者は市場主義者ではないですからね。悲しい現実が続いています。
私は日本株やアメリカ株の乱高下する様を見て、底値なのだろう。と考え、最近、嫌いなBRICs株も買っています。…新日鐵の三村さんが嫌いであって、他はそうでもありません。 筋が通らないやり方が嫌いなだけかな? だって、株式持合いは時代錯誤だし…増資と自社株買いを実施するような会社は、おかしいですからね。明らかに会社を私物化している経営者の姿に見えるのです。自信があるなら自分で借金をして自社株を買えば良いのです。グッドウィルの折口さんは破産寸前だそうですが、男の生き方として、あの時期に借金をして自社株を買った意欲は好きですね。単なる損得勘定なのか…僕は本人を知らないから分かりません。しかし新興企業のオーナー系の会社を応援したいですね。
次の焦点はG7になるのでしょうか?
昔から「節分天井、彼岸底」と言う諺が株式市場にありましたが、今年は「節分底に彼岸高」になるのでしょうか? 私は、どっちにしても強気です。まぁ、「万年」が頭に付きますが…
投稿者 kataru : 2008年02月01日 19:31