今日の市況(2008年02月25日)
かたる:今日は遅くなったので簡単にします。NY市場の株は引けにかけ大きく上がったようです。理由は米CNBCが報じた欧米の金融機関がモノライン大手のアムバック・フィナンシャル・グループを救済すると報道したことがきっかけのようですね。英フィナンシャル・タイムズ紙もシティ、ワコビア、UBS、バークレイズなどが支援を計画しており20-30億ドルの資金投入を検討していると報じているそうです。下のNY株の動向を見ると引けだけで上がったようです。更にカラ売り比率はドンドン上がり続け、過去最高に達しているといいます。
一方、日本株は先物からのアービトラージ(裁定取引)で日本株は上がってきたようです。広範囲に225銘柄が物色されていました。先物が上がり、その先物を売り現物の株を買う動きですね。変化があった時に少ない資金で運用が出来ますからヘッジファンドなどは先物で運用するわけですね。一方、裁定業者は確実に利益を上げられるから、裁定取引を実施するわけです。つまり個別株が良いわけじゃないのです。故に、その日限りの動きになりますね。ここが重要です。多くの人は株が上がったので、自分の買っている個別の会社が、更に明日も上がると思うかもしれませんが、所詮は、先物からの動きなので個別株が上がっている上げと、少し意味が違うのです。
さて、そんな中で活躍しているのが博打株です。値動きが身上。会社の内容などは関係ない需給相場なのですね。先頃、「千年の杜」と言う、訳の分からない会社の株価が暴騰しました。最近、上がっているのは「古河電池」ですね。第三四半期まで赤字の会社ですが、何故か、通期予想は黒字になっています。私はこの予想が正しいのか調べてないので分かりません。一株純資産も74円を低く、今の相場環境でこの業績なら、高くても100円台の筈なのに…なぜか今日はストップ高の396円です。しかし前回の千年の杜より、まともです。理由は売上が伸びているからです。営業キャッシュフローも黒字だし…、一概に泡沫の会社だとは、断言できません。調べないと…分かりません。ある日、突然、利益が出てくることもあるからです。現在の買われている理由は、目先の利益に結び付かないような材料です。小型資本などで株価が乱舞するわけです。
さて兎も角、物色の意欲が市場に広がってきたのは良い傾向です。私は博打株でもボロ株でも、市場が賑わうのは賛成です。しかし健全な形が一番ですが…。内容のない株が乱舞する姿は好ましい姿ではありません。やはりデカップリング論などの論争の方がまともで面白いですね。あるいはサブプライム問題から米国が景気後退に陥るかどうか?と言う読みとか、その影響度合いを論じるほうが株らしいです。マユツバのような材料を持て囃すのは、必ず怪我人が出るし、嫌いです。まぁ、ハイリスク投資を志している「かたる君」も他人のことを批判できませんが…
今の相場の論点は、やはりサブプライム問題の終焉の時期ですね。相場上の終わりです。私は既に終っていると思うから、ビスタニュースに掲げたような原稿になり、金融株も取り上げているわけですね。株が上昇波動に乗るなら、当然、誰でも儲けやすくなります。やはり全体が下げ相場の中で、買いで儲けるのは限界があるわけですから…。この休みは春一番なのかな? 日本中で突風が吹き荒れ、少しずつ春が近付いているようですね。ビスタニュースの原稿も、ようやく当たり始めてきたかな…?
投稿者 kataru : 2008年02月25日 19:53