今日の市況(2008年03月10日)
かたる:アメリカ株が続落した。NYダウをみると、まだ先の安値を割り込んでないが嫌な形、しかしSP500で相場をみると、ここで頑張れば底打ちの動きに見て取れる形だが…どうなるか? カラ売り残は膨らみ続け、過去最高を更新していると言う。149億株を超えて、まもなく150億株に…。一方、日本株もNY市場を受け一段安になり、此方は既に1月22日の安値を切り下げてしまった。でも僅かだから、ここで止まる可能性もあるが…市場では買い手は少なく、売り手ばかりの様相になってきましたね。
トロ:やはり株高には無理があるね。中国の1-2月の貿易黒字が前年度比29%減少したと言うしデカップリング論も影が薄くなってきたね。市場で人気の一翼を担っていた資源関連の背景も怪しくなってきたね。やはり株は当分ダメだよ。カラ売りをしないと儲からないよ。
時代や:強気のかたる、おい、何とか言えよ。手持ち株はお前のおかげでメチャクャなんだから…。全部、おまえのせいだよ。おいらが損をしたのも…お客さんが損をしたのも…みんなお前が悪いよ。
かたる:ゴメンね。でも僕には不思議だね。仮に僕のシナリオが正しければ、いつ上がっても不思議ではなかったんだ。ところが先週大きな展開が二つあった。一つはアムバックの増資規模が事前予想より減ったこと、もう一つはシティーの住宅融資の縮小だね。もともとシティーのCEOが充分な自己資本を確保したと述べていたが、それなら資産を圧縮する必要がない。戦略的かもしれないが…気になる話だよ。
実は今日、新たに分かったのだけれど、アメリカは日本と仕組みが違い、金利の引き下げが直ぐに住宅ローンの低下に繋がらないらしいんだね。資料によれば、住宅ローン30年物固定金利で1月下旬の5.48%から、現在は6.03%だと言うね。逆に上がっているんだね。この現象は僕の読みの根底が崩れる可能性があるんだね。僕は今、行われている利下げ効果が、春から夏に表れると思っていたんだけれど…
神主さん:だから株式は6ヶ月先を読んで動いていると言っていたんだね。つまり今は3月だから9月の景色に、株式は反応すると思っていたんだよね。その為に株が上がるという読みだったんだろう。
かたる:うん。先々週の展開は読みどおりだと思ったのだけれど…。でもまだ僕はその考えを捨ててないよ。今週は来週FOMCを控え株価が反発しても可笑しくないよ。故に買えないまでも、追証以外は売ってないよ。ここはじっと辛抱で、現引き処理をお願いしているよ。
トロ:お前と付き合っていたら、金がいくらあっても足りないな。だいたい株を売るという事をしないんだから…、所詮、駄目な相場だよ。お前がよく引き合いに出すコマツと日立建機の株価比較は面白い考え方だね。一理あるよ。市場に流動性がなくなってきたから内容の良い筈の日立建機の方の株価が安くなるという見方は…一理あるね。
かたる:流動性が不足すれば、人気の圏外の株は、買いが入らなくなるので、乱高下しやすくなるね。
時代や:流動性って、市場に入ってくるお金の量を言っているんだね。
かたる:そうだね。今日はある人が「鉄鋼バブル」は終ったと、述べていたとか…。その解説は流動性がなくなったからだそうだ。新日鐵は決算悪のほかに、今度は持ち合い株の損失を計上しなくならないよ。盛んに持ち合いをやっていたからね。金額が膨らむだろう。住金だけだって、既に3割程度、下げているんじゃないの? だいたい無理があったよね。市況関連のPERを16倍だからね。しかし株が上がっている時は、誰もそんなことを言わないよ。
今は全く逆の動きだね。株価水準はかなり安いよ。例を挙げればゴロゴロあるね。しかしブルドックのおかげで、日本で株集めをして経営者の首を変えようとすれば、途端に、イエローカードが出るからね。株なんか下げても経営者の懐は、何にも痛まないから、景気が悪いで済まされ、経営者は真剣に経営をしないね。だって持ち合い株で、自分の首は守られているから…やはりブルドックは効率化社会から、かけ離れた判決だったね。
サッポロビールなどくれてやれば良いのに…。スティールのお手並みを拝見すれば良い。会社は株主のもので、利益を上げる経営は社会を効率的にするね。予算を官僚に使わせるのは間違っているよ。本来は市場が決めるべき話だね。今、話題のガソリン税も同列だよ。道路の補修作業だけで大変な資金が必要なのに、毎年5兆円以上も道路を作るなんて…。少子高齢化社会の意識が、道路族には欠けているね。株でもやらして信用取引をすれば、国民の痛みが分かるよ。
時代や:そうやって、政策批判しても…株はダメだと認めているみたいだよ。でも中には上がっている株もあるよね。楽天はマズマズだよ。
かたる:筋論からすれば、丸紅や住友鉱山で乗り切るのは無理があるね。何故なら、中国状態は分かるのは、アメリカのあとだよ。外部環境に左右されない国内産業で好業績銘柄は…やはりネット株になるね。僕には分からないことがたくさんあるよ。会社の実態はよくなっているのに、株は安くなるとか…。どんどん、イメージ株価と実態の株価の差が開いているね。…と言うことは、やはりビックチャンスが来ているということなのだろうね。批判はあるが、僕は土曜日の株式教室の時期が近付いていると思うね。だから株は買わなくちゃ…
時代や:追証でどうやって買うんだよ。馬鹿野郎が…
かたる:追証の人は仕方ないね。…しかし1月も言ったように、僕は出来る限り我慢をするよ。辛い冬の後には、必ず春が来る。2000年のITバブル時もひどかったね。しかし見事に立ち直ったよ。人生は思ったほど悪くはならないし、考えるようにも良くならない。やはり適度な目に見えない調整が働くのだろうね。苦しいけれど頑張ろうね。
投稿者 kataru : 2008年03月10日 17:46