今日の市況(2008年03月12日)
かたる:あらら…、JAPAINだって、日本の株安をサブプライム問題の責任にしているが本当は違うと思うのだけれど…何を言っても無駄だけれどね。英エコノミストの表紙に馬鹿にされている日本が描かれていると日経新聞は報道していたね。失われた時代の背景を考えると日本の制度不良が見えるのに…道路族の政治家も…民間の新日鐵の三村さんも…みんな同じ穴のムジナ。北越製紙への王子のTOBに絡み、日本製紙が買った株の強制減損処理の話しが日経に載っていたけれど…経営者は責任を取らないのかな? 少なくとも、あの時に役員だった連中は賞与のカットは当たり前だよね。または退職を迫るべきだろうね。失敗したら経営者が変わるのは当たり前だね。それにしても日本と言う国は…
バブルが1989年だから、かれこれ20年が経過するね。あれからGDPは伸びずに低迷し社会に元気がないから、子供達もうつむき加減になり、そのような人間がどんどん増産されているね。最近の若者は鬱病になるという。そういえば僕の友達も大腸に穴が開いてストレスから腹膜炎をおこしていた。はしゃぎすぎのホリエモンは国家権力により失墜させられた。司法も検察も大人げないと感じているね。日本は2003年の未曾有の不況から立ち上がりかけてきたのに、2006年、直ぐにつぶしている。充分な効果が全体に波及しないうちに成長の芽を摘み取った訳だけれど…。不動産融資への過剰な反応はバブルの反省が強いのだろう。ほんの僅かな出っ張りに、わざわざ目くじら立てて潰さなくても…良いじゃないの。今度はドバイでも買収するような連中が出てくるまで、意欲のある若者に好きにさせてあげれば良いと思うけれど、やはり松平定信の登場は早すぎるよね。
トロ:いきなり政策批判とは…。折角、好材料が飛び出し株価が上がったのに…でも駄目だろうね。この程度のことじゃ…これから起きる景気後退やインフレは…どうなるのかね?
かたる:アメリカは市場主義の国だから…、株価が際どいところになると政策を打ち出すね。日本の誰かさんみたいに、「じっと見守る」だとか「予断なく…」だとか、言葉遊びをして何もしない人よりマシだね。いつも思うよ。株価はアメリカ経済の政策の判断材料になっていると思うんだね。ところが日本は、株なんて関係ないと考えている。だからPBR1倍以下の株がゴロゴロしているんだね。有効な資産活用を出来ない経営者がゴロゴロいるわけだから、通常は経営者が交代をしなければならないよ。通常は2年程度らしいね。
先日会った、再生ビジネスを手がけている友達はすごいよ。経営コンサルタントがお手上げの会社を、見事に再生させるのだから…。彼らのチームにPBR1倍以下の会社は経営をお願いすれば良いよ。少しは効率がよくなるね。無駄を省けるよ。通常は2年間、株が下げ続ければそろそろ止まるものだけれど…銀行は2006年が天井だったからね。そろそろなんだけれど…
時代や:最近、かたるは、銀行株の話しを良くするようになったね。
かたる:うん、やはり銀行の株が上がる市場が望ましい環境なんだよ。BRICs相場はある意味で歪なんだね。輸出に頼っているのはおかしいと思うよ。GDPの構成比で輸出がどんどん伸びるのは悪い現象ではないが、本来ならアメリカのように消費が伸びるべきなんだね。だからエコノミストからあのようなことを言われるわけだよ。悲しい現実だよ。
神主さん:そんなことより、今回の処置でアメリカ株は立ち直るのかね?
トロ:18日にも0.5%程度金利を引き下げるのだろうが…駄目だろうね。この効果はやはり一時的だよ。これから1-3月期の業績が発表されるからね。損失は依然拡大しており、業績発表される4月には、再び株価は下値を試すだろう。
かたる:損失の拡大は1-3月期がピークなんだよ。このことは前から何度も触れているよ。ようやく出口が見えているね。僕はシティーなどが大幅な赤字計上したところから、株価は上がり始めると思うね。この度のFRBによるRMBS(住宅ローン担保証券)を利用した融資は実体経済の安全弁になるよ。日本のバブルと比較するのは間違っているよ。政策が全然違うよ。
トロ:いや、銀行は融資するリスクを取れないから、やはり景気はどんどん悪化するだろうね。住宅価格の下落は2年程度続くとされ、消費に回るお金は減る傾向にあるからね。
かたる:僕は強気を堅持だね。でも株がどんどん上がるのはまだ先だろうね。やはり住宅に対する投資の姿勢が確認されないと駄目だろうね。その兆候が最初に出るのが、「春から夏」だと思っていたが…
時代や:ねぇ、かたる。いつも「春から夏」を強調していたが、要するにその時期まで株は駄目だということじゃないの? はっきり言ったらどう?
かたる:分からないよ。基本的に株は先見の明があるからね。通常は6ヶ月先を見て動くといわれているわけで…だからそろそろサブプライム問題も市場の話題から終焉を迎えるんじゃないの? もともと資産評価の再査定が終われば良いわけだから…。サラ金の過払いの引当金処理と同じだよ。今回の形は一度突っ込んで、あとは暫く横這い波動かな? そのように考えているよ。すでに先の見えたサブプライム問題より第二幕が気になるね。
神主さん:どういう事なの?
かたる:まぁ、ビスタニュースで書く事にするよ。だから銘柄の選択は気をつけないとならないね。
トロ:偉そうによく言うよ。ハズレ屋の癖に…
かたる:うん。確かに…。今日は材料が出ていたからかもしれないが、コマツと日立建機の株価は再び逆転していたね。やはり流動性は重要な問題だね。銘柄に広がりが見えないし…
時代や:なんでもUBSだった? かなりの先物の玉を持っているとか…その影響かね?今日の日本株は元気がないのは…
トロ:そんな事はないよ。要するに株は駄目なだけ。
かたる:ソシエテ・ジェネラル証券じゃないの? なんでも3万枚以上の玉を持っているというね。しかし市場が弱いから、このような他人の玉が、どうのこうのと気になるんだね。仮に市場で処分されても一時的な現象だからね。でも普通はそのような処理はありえない枚数だからね。やはりジャンプするのかな?
カラ売りさんへ、強き相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育つというからね。そろそろ撤退したらどうかな? アメリカの政策を見れば不退転の決意で政策を実行するからね。国策に逆らうなと言う格言もあるよ。
トロ:おいおい、アメリカの話しじゃないよ。日本株の話しだよ。日本は所詮何も出来ない国だからね。
投稿者 kataru : 2008年03月12日 18:22