今日の市況(2008年03月14日)
かたる:今日は遅くなったので簡単にします。
いやはや…って、感じですね。S&Pはサブプライム関連の評価損が峠を越えたのではないかと言うレポートを出したそうです。当初より、1-3月期がサブプライムの山場だといわれていましたが、それを裏付ける内容のレポートのようです。まぁ、アメリカ株はそう心配してないのですが…問題は日本株ですね。新東京銀行の処理が話題になっていますが、グローバル企業は良いのですが、中小企業は原料高、為替などで壊滅的な打撃を受けているのでしょう。昨年後半から建築法改正などの制度変更についていけない企業が多くあります。大変ですね。他人事のようですが、株屋も大変です。本日の東証一部単純平均株価の引け値は306円15銭です。
チャートを見てもわかるように、折角、浮揚のチャンスを得たのに、政策でふたたび潰しました。不動産融資の厳格化などの影響もかなり現れているようです。結局、日銀の政策も問題なのですね。過去、日銀出身者の総裁の時は引き締めになる傾向があるようです。金融庁が通達で金融を引き締めているわけだから、内需が元気になる道理がありません。何故、消費関連が息を吹き返すまで、成長路線の政策を維持しないのでしょうかね。少し元気になった不動産も今は大変な状態です。頼みの外需もサブプライムから減速懸念にあり内需も駄目。四面楚歌の株式市場ですね。しかしこの状態でも、なかなか政策転換はやり辛いのでしょう。何故なら、経団連のお偉方の企業は、キャノンにしてもグローバル企業だからです。内需企業は蚊帳の外ですからね。百貨店やスーパーを見ればわかります。
単純平均だけでなく時価総額も384兆円だそうですね。GDPが500兆円の国で起こる現象でしょうかね? まぁ、文句を言っても仕方ありません。国民が選んだ政治家だから…二世や官僚出身者で構成されている政治家さんに、何を期待しても無理だとは思うのですが…。1989年の一部の単純平均株価は1579円でした。その単純平均が今は306円です。1/5になりましたね。元気が出ないわけです。上値を買う勇気のある投資家の外人投資家は株を売っていますし、買いは日本の事業法人だけかな? 年金基金も怪しくなっていますね。だんだん暗い話しばかりになっていますが、明るい話もあります。新興株はあまり下がってないのです。
なかなか新高値を綺麗に追えないのは、市場参加者にゆとりがないのですね。恐怖心ばかり先走り、正常な判断が出来ないパニック症候群状態なのですね。普通は参加者をここまで追い込んじゃ駄目なのですが…。株も高くなれば買う人はいますが、安くなって買う人は非常に稀ですからね。新安値を、勇気を持って買いに行く人は多くいません。新安値を更新している最中は、極端に買い板が少なくなりますね。内需のイメージの銀行株も新安値圏ですからね。単純平均が306円まで下落して2003年の安値を更新したわけですが、この辺りは底値に近いと思っています。まぁ、週末は株価のことを忘れてのんびり過したいですが…そうも行かないかな? 真剣にそろそろ株価のことを考えて見ないと…。それでは、また明日。おやすみなさい。
投稿者 kataru : 2008年03月14日 22:59