今日の市況(2008年04月15日)
かたる:ワコビアの増資の材料より業績の方が影響し株価は安くなったそうです。更に驚いた事にベアスターンズの12月―2月期の決算数字は0.86ドルで黒字だったそうですね。つまり噂により清算を強いられたわけですね。この話しを聞き、私は、サブプライム問題は行き過ぎた反応をしている表れだと感じました。一方、中国です。ご存知のように株は急落しています。しかし3000ポイントラインでは、仮に大台の株価を多少割ったとしても止まると思いますが…どうでしょうか? 何しろ引き締め政策の経験が少ない政策当局ですからね。まぁ日本よりは市場原理を知っている国のようですから大丈夫だと思いますが、此方がハッキリするのは秋以降でしょう。
時代や:そういえば、かたるは昨年からずっと「春から夏」と言う季節に拘っていたね。どうしてなの?
かたる:相場が上がり始めるとしたら、アメリカの金融政策の効果が見えないと駄目だね。その効果は通常6ヶ月から1年程度、掛かるといわれているね。1月に大きな利下げを始めたので、この効果が出てくるのは7月になるね。更にサブプライム問題の峠は、前からこの1-3月期と言われていたから、その峠が越えたわけだよ。何とか金融機関の毀損した資本の増資が終わり、新たに変化がなければ業績発表が終わり、次の発表の7月がターニングポイントになる可能性があるからだよ。この変化を相場が読み込まないはずがない。だから早ければ、春には相場は上がり始めると最短距離を考えていたわけだね。
時代や:何か、人気株の「みずほ」が確りしてきたので…、相場全体はあまり高くないが、みんなが儲かり始めたように感じる。主要の銘柄は意外と株価が確りしているよ。
かたる:今回のやられは二段下げのパターンだからお客様の損失が大きく、多くの投資家が市場から離れたのだろうね。しかし本当はこういう時が儲かるのに…。まだまだ、相場は、はじめチョロチョロ段階なので、稼いだと実感できるほど儲けられないが、今までは買っても下がる損ばかりの相場ツキだったけれど、明らかに変化が出てきたね。
トロ:サブプライム問題を甘く考えないほうが良いよ。何か事件が起これば自己資本の少ない銀行は、再び危機に陥る可能性があるよ。日本もそうだったよね。住専の時に公的資金を入れていれば小さな損失で終っただろうに…。あの時は、逆に傷口を広げた政策を実行したのだから、こんなにながい「失われた時代」を経験したわけだ。
かたる:アメリカは市場主義の国だからね。大丈夫だろう。日本のように共産党的な考え方をする人は少ないから…日本は資本主義とは名ばかりの…何かをしようとすれば、資格だの、申請だのとやたらに許認可を必要とする国だからね。国民を管理したがる国だよ。本来、考えると言う人間が持つ能力を認めない国だからね。
神主さん:皮肉な言い方だね。しかし、的を得ているかもしれない。国民も管理されたがっている。自分で自分の行動を決められない人間が多いからね。
かたる:うん。何故、振込み詐欺のような簡単な事件に引っ掛かる人間が、こうもいるのかな?不思議だよね。まぁ、日本の政策を批判しても無駄だから…日本には真剣に考えるトップがいなくなったからね。僕はいつもPBR1倍を割れている株価を見ると、経営者落第のはんこが押されているように感じるよ。与えられた経営資源を有効に活用して利益をあげてない落第経営者だね。
しかし、その状況を改善する仕組みが日本には存在しないんだね。通産省が管理するJパワー問題をみると、何が国家の安全だと思うよ。建前ばかりで本当に国民の財産と命を守る政策を実施しているなら「失われた時代」などとのレッテルを貼られないよ。本来の市場経済は落第の経営者を変更する力が市場にあるのに…新日鐵のように株式の持ち合いをするのだから…
時代や:わかった、分かった。耳にタコが…ホラこんなに大きいよ。相場は資源関連が主役なのかね? 商社を中心に…
かたる:僕は違うと思うよ。商事を僕も買っているが期間限定商品だよ。想像してごらんよ。大幅な増額した今期予想を出した後の市場を…昨日は竹内製作の決算が発表されていたね。この決算数字は新日鐵に続く意味があるのだろう。僕はそう考えているよ。
トロ:偉そうに…ハズレ屋が。それで、その意味って…なんなのさ。
かたる:今日は時間がないから自分で考えれば良いよ。日経新聞が2桁減益を報じた鉄鋼株は今日は高かったね。しかし…主役は。。。
投稿者 kataru : 2008年04月15日 20:14