今日の市況(2008年04月17日)
かたる:今日は遅くなったので簡単にします。
相場の焦点はサブプライム問題から景気動向に移っているようです。IBMの決算・見通しとも悪くなく予想を上回りました。昨日のインテルもそうですね。JPモルガンも減益ですが予想よりは良かったのですね。ただメリルは60-80億ドルの追加損失で増資が必要だと報道されていたようです。
今日の日経新聞にはコマツの地域別のセグメントが載っていましたね。この記事はデカップリングの可能性を指摘したものですね。株価も全体相場に助けられ高かったですね。久しぶりにザラバ中に日立建機の株価の方が高くなっていました。(引けはやはりコマツですが…)すこし市場に流動性が増してきたのでしょう。日経ヴェリタスの記事で、みずほの転換売りを警戒する報道がされたのが日曜日です。しかし皮肉なもので、株価は月曜日から一番人気で続伸しています。
三菱商事、楽天は市場に先駆けて上がっていたので休息を入れており、いい感じです。今日は楽天に仕掛け売りらしい動きがありましたが、あの程度の売り物で崩れなくなって来ましたね。株価の腰が強くなっている印象です。手代わりをする筋が参入していれば、一段高が相場が期待できるのですが、どうでしょうか?
私は既に全体の株価は底入れし、上がり始めていると思っていますが、政策動向を見るとそう強気になれません。やはり下値でのボックス相場をしばらく強いられるのではないかと考えています。民間企業は既に日本政府をあてにしておらず、行政が民間活動の邪魔をしなければ良いと言うスタイルなのでしょう。もう少し労働者に対する利益配分率が増えても良さそうですが、法人税との兼ね合いもあるのでしょう。富の配分は官から民へが望ましいのです。
みずほは一番人気ですが上値は大きくないでしょう。しかし確実に売り物を消化しており少なくとも下降相場は完全に払拭したイメージです。本来、このまましばらく上がり続けるのが理想なのですが、難しいと考えています。50円万前後に株価を落ち着かせれば、優先株の転換株数が減りますからね。将来の自社株買いの負担が減るから、株価が高くなるのが当たり前だと思っていたのですが、日経ヴェリスタの記者の影響は大きいのですね。何であんな恣意的な表現を用いたのか…不思議です。
総花的な相場展開は儲からないものです。再び先物の売りが出れば下がるわけです。次の焦点は米国の景気の悪化度合いを占う展開ですが、この判断はもう少し先になります。利下げ効果を何処で確認できるかですから…市場の下げはきつく、確認しないとなかなか上値を買う勢力が登場するかどうか…だから私は大きな資金が必要でない新興株の相場だと考えているのです。それでは今日はこの辺でお休みなさい。
投稿者 kataru : 2008年04月17日 23:10