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今日の市況

今日の市況(2008年04月24日)

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かたる:今日は簡単にします。
米国ではモノライン大手のアムバックが巨額の損失を計上し、2.57ドル安の3.46ドルとなり大きく株価を下げました。昨日はRBSが1兆2000億円の損失を計上し、2兆4500億円の増資を実施すると伝わっています。峠は越えたのでしょうが、大きな損失ですね。兆円単位の損失は実体経済にも大きな影響を及ぼすでしょう。しかし不思議な事に意外に株価は強いのです。

今日は注目していた三菱商事の決算速報が日経新聞に観測(推察)記事として掲載されていました。あくまでも観測記事なので恣意的なのです。三菱商事の決算発表は30日です。いつだったか、日経新聞がミツミと言う会社を、このように大幅増益と書いて株価が上がったのですが、実際の決算発表では逆の減益になり2日間連続ストップ安した事がありました。僕はその記事を信じて買ったのでしょう。記憶に残っていると言うことは…まぁ、今回の場合は、概ね6000億円の数字は正しいのでしょう。僕がここで言いたいのは、投資の世界では、だれも信じられないと言うことです。天下の日経新聞が誤報をするとは思えないでしょう。しかし日経新聞は現実にたくさんのミス報道をしています。数え上げればキリがありません。まぁ、論点がずれるのでこの問題はこの辺にして…

最近の相場を見ていて思うのです。投資心理は極端に萎縮していると考えるのですね。どの銘柄も人気株はカラ売りがずいぶん入っています。買い残は大きく減り、売り残だけが増えるのですね。お客様の反応も儲かるのに鈍いようです。まぁ不思議なものですね。折角、儲かるようになったのに…。投資心理の不思議さを感じます。楽天は昨日、2万株を超えるカラ売りが入っていますね。日証金の売り株数はそのぐらいでした。だいたい出来高の1割です。恐い話しです。三菱商事も今日は利食いを待ち構えていた売りに押されましたね。私も当初、決算発表までの期間限定商品と思っていましたが、今日の株価の動きを見て少し考え方が変わってきました。みずほも売り残が増えていますね。

私が証券界に入った頃、宮地鉄鋼と言う株が仕手株として賑わいました。200円から2000円ぐらいまで上がったのです。あるお客さんはこんな株が上がる筈がないとカラ売りを仕掛けました。しかし買い戻すことが出来ずに期日を迎えました。仕方なく期日になったので買い戻しに行くと、毎日、ストップ高の比例配分で買い戻すことが出来ません。そのお客様は大損をして家を売りましたね。こんな話は腐るほどあります。売りは天井がないのです。まぁ、商事やみずほは大きな会社ですからそんなことにはなりませんが、充分に気をつけたほうが良いですね。

今の私のメイン・シナリオは、どうも大底を叩いたと思っています。1989年から下げ続けていた単純平均株価は2003年の金融危機の時に一度、308円で底入れをしました。そうして株価は上がり2006年1月に597円を付けます。このときに日銀が政策転換をします。過剰流動性を供給するゼロ金利政策を転換します。加えて地検がライブドアを叩きます。折角、育ち始めた新興企業が厳しい洗礼を受けるのです。特に厳しかったのが会計基準の見直しでしょう。今までは良かったものが駄目になるのですから厳しいですね。そうして先月に297円の新安値を単純平均は付けます。僅かですが2003年の安値を割れるのですね。日本の未来を象徴するような現象です。W底を叩き上昇波動に移ったと考えています。

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福田首相は消費庁なるものを作るそうですね。消費者の為の省庁? 私には官僚の増殖ににしか見えません。厚生労働省も農林水産省も国民の為の省庁ではないのですか? 監督権がダブルとどうなるか? 福田さんは現場を知っているのでしょうか? 大蔵解体により金融庁が誕生し、スタッフを補う為に地検上がりや警察などの職員を多く採用した金融庁。その後、金融機関の検査は厳しくなり通達一本で融資がストップするのです。民間企業が独自の裁量で動けないのです。フジサンケイ・ビジネスアイと言う新聞に、渡辺喜美金融行革担当相は「コンプライアンス不況という、われわれにとって非常によろしくない言葉がはやり始めている」と指摘。「(金融商品取引法、金融検査、貸金業法改正が不況の一因になっているという)“金融庁の3K”という言葉を耳にし愕然(がくぜん)とした」と嘆き、金融行政への不信感が広がることに警戒感を示した。…と報道されていました。

本当の話ですね。現場の検査を受けてみれば分かります。ひどい話です。僕らの仲間はアホらしくなり、みんな退職しています。今日は日本板硝子が人事を発表していましたね。買収した筈の英ガラス大手ピルキントン出身のスチュアート・チェンバース氏が社長に昇格すると言うのです。昔、中央信託が三井信託を買収したのに、人事権など全て三井信託に握られ中央信託の職員は悲哀を味わった話しを思い出しました。実力のある人間が会社を支配すべきなのでしょう。株式の持ち合いなので自分達の地位を守るような姑息な手段を取るべきではありませんね。この現象を見て日本もようやく変わるなぁ~と考えた次第です。

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投稿者 kataru : 2008年04月24日 18:50