今日の市況(2008年04月25日)
かたる:今日は簡単にします。
日本株は強いですね。どの銘柄のチャートを見ても底入れをしているような感じです。連日、人気になっていた商社は一服していますが、「みずほ」が強い動きですね。「初押しは買い」のセロリーどおりの展開になっています。僕はあまり力が入っておらず、数字を計算していませんが、前にも述べたように、何れ…新日鐵の株価とみずほの株価は逆転すると思っています。何れって、いつ? なんて突っ込まないでね。金融庁が要らん指導などをしなければ、日本の銀行はチャンスなのですね。アジア圏の覇権を握るチャンスですが…頭取にその器があるかどうか…今日は売買代金の上位3位を銀行が独占しています。
JFEHDは鉄鋼の値上げ幅が決まらない為に決算予想を提示しませんでしたが、新日鐵の2009年3月は経常利益が39%減の3700億円と発表していました。その割りに株価は強かったですね。値上げが通ると言う読みなのでしょうか? やはり減益じゃなければ値上げは成立しませんから、その辺りを配慮した数字なのかどうか? 私は現状の新日鐵に興味はなく、こっちも数字の読みがサッパリです。問題はオリンピックが終る中国ですが、大きな落ち込みがなくGDPの伸び率を維持できるのかどうか?
中国と言えば心配なのが物価ですね。3月は2月に比べ若干下落しましたが、最近は食料品が大幅に上がっていますからね。食料品は年率20%を越える値上がりをみせており、金利を引き下げるわけに行きません。上海総合指数はここ数日、値戻しの動きですが、果たして本格的な底入れに繋がるかどうか…微妙です。しかしアメリカでは、この不景気の予想の中でフォードが黒字化したそうですから、景気の落ち込みは軽微なのかも知れません。しかし住宅産業は依然、上向き傾向の兆しも見えません。来週のFRBは0.25%の引き下げか、見送りか?との予想に変化している様子です。今回で打ち止め説も一部であります。米国債の金利も上昇し始めています。
このような外部環境の中で、どのシナリオを描くかが銘柄の選別に影響します。例えば、米国景気の落ち込みは軽微で早晩回復し、中国の活動も鈍らない。…と言う読みなら、BRICs銘柄の押し目買いが有利になりますね。一方、米国景気はマイナス成長を続け、中国も景気が減速するとの読みならば、資源価格まで影響するでしょうから、商社などの人気銘柄は売り場を探す事になりますね。しかしこの関連は、現在、疑われています。資源価格は当分下がらないと言う見方もあるのですね。米国、中国の景気が減速しても、資源価格への影響はないという考え方ですね。色んな見方が出来るわけです。非常に難しい局面になりますね。
市場では今日の日経新聞の報道のように、日本株のPERはかなり高くなっており割安感はない。テクニカル指標でも過熱が見られ、株は安くなると言う読みが一部であります。しかし多くの個別株のチャートは、綺麗な上昇波動に入り始めたように感じます。仮に調整があったとしても、チャートから見て短期調整だろうと考えています。日経での恣意的な報道から、みずほの株は、まったく逆の動きをしています。不思議なものですね。ヘッジ・ファンドが売り仕掛けを入れるとの読みが一部でありましたが、そろそろ、そのような見方は戯言になりつつあります。来週は連休の谷間で決算発表が続きます。基本的に株価が下がって(上がって)いれば、業績悪(好業績)を織り込んでいるのでしょう。INDEX(三菱商事)のような感じですね。
どこかで調整が入りますが、このような下げのあとは、安易な空売りは慎むべきでしょうね。来週の月曜日はお休みを頂きます。それではまた来週。
投稿者 kataru : 2008年04月25日 21:54