今日の市況(2008年05月09日)
かたる:今日は遅くなったので簡単にします。
アメリカ景気はこれからかなり落ち込むとの意見は多く見られます。確かバフェットなどもその派閥でしょう。しかしグローバル化の進展で、意外に失業率などは高まらないのではないでしょうか? アメリカ景気の落ち込みを新興国が補っていますからね。デッカプリング論です。この話は明日の株式教室にテーマにしようかな? 例えば小売大手のウォルマートの売上は確りしているそうですね。カレンダー効果と言う意見もありますが、下のウォルマートのこの1年の動きを見ると消費は落ち込まないと物語っているようにみえます。
一方、強かった日本株は予想通り下げましたね。当然の一服でしょう。昨日は日経平均株価が26週線の移動平均を越えたチャートを載せましたね。同時に信用の評価損が改善しているとは言え15%と大きいことを示しました。そのために連日、信用買い残が減っていることを解説しました。乖離調整が進み、一旦、上げ波動に対する調整が行われますが、長くて2週間程度、まぁ、早ければ来週にも人気銘柄の復活が見られるでしょうね。理由は単純平均からも覗えると思います。東証一部の単純平均は300円ぐらいが日本の底値なのでしょう。2003年に308円を付け株価が上がり、再び297円まで下げて二番底を打ったのだと思います。今度が上がる順番だと思うのです。信用買い残の推移を見ると、そのように感じます。
この数週間、全体の株は上げてきましたが、先駆して株価を上げてきた三菱商事は、好業績でしたが利食いに押され軟調でしたね。ヤフーなどは、もっと鮮明に休んでしますね。全体相場の動きと逆に、早めに調整入りしています。チャートを見るとハッキリしています。僕はヤフーが米国ヤフーとマイクロソフトとの合併問題に対し、過度に反応しているように思いますね。日本のヤフーはなかなかいい決算です。おそらく、20%以上の増収になると思っています。ソフトバンクの決算説明会の模様をまだ見ていませんが、新聞によれば、孫氏は「モバイル・インターネット」と言う表現を用いていたかな? その関連に投資をすると述べていましたね。この構想は、かたるが前から述べている構想と同じです。
ヤフーはソフトバンク・モバイル中心ですが、インターネットの伸びは20%程度でしょが、モバイル・コンテンツの伸びは40%を遥かに越えるでしょう。因みにDeNAの予想数字は40%増収でしたね。僕はヤフーがモバイルの伸びを評価する年になると思いますね。だからヤフーの株価位置も大きく変わると思っています。株価ゾーンが下値から一段上が定着しそうで、業績の伸びが鮮明に見えるようになれば、株価のゾーンも、もう一段、上を目指すと思っています。自分で調べてみれば良いのです。インターネット上には様々な統計資料がありますからね。
新興株式は輸出(外部環境)にも影響を受けずに好業績です。2年間、基本的に調整波動を強いられましたね。株価が上がる条件は揃っています。しかし日経平均株価が15000円、18000円と伸びるためには新興株だけでは力不足です。故にグローバル化を積極推進している企業が株価革命を起こすのでしょう。同じ力を注ぐのに、日本での10の努力は、中国ではGDPの伸びが違いますから、3倍から5倍の効果を発揮するのでしょう。
労働契約法の施行やインフレに苦しむ中国は、新規の投資が停滞しますからチャンスかもしれません。世界の金融機関はサブプライム問題で、金融の力が逆風ですから、痛みの少ない邦銀を活用できるチャンスでもありますね。何かキーワードは揃っているように思います。胡錦濤主席が新日鐵ではなく、JFEを訪問した理由は公害の一因になった工場が、どうやってエンジニアリングのリサイクル工場に変わったかを視察したと言います。どうも、この辺りに相場の新しいヒントがあるように思うのですね。具体的なスター銘柄が誕生するかどうか? 新興株と共に注目している次第なのです。今日は概論だけで…おやすみなさい。
投稿者 kataru : 2008年05月09日 22:04