今日の市況(2008年05月14日)
かたる:NY市場の景気指標はマズマズでハイテク株が高かったようですが、FRB議長の戒めを受け株式は下がったと言います。ヤフーが話題にのぼっておりカール・アイカーン氏がヤフー株を3.5%取得し、プロクシーファイト(委任状争奪戦)に持ち込むと報道されています。アメリカらしいね。株主が経営者に文句を言えるんだね。当たり前だけれど…MSが買収価格を31ドルから33ドルに上げたのに、ヤフーの経営者は37ドル以上と言い買収をこだわった為に、MS、ヤフー以外の第三者が株主になり、プロクシーファイトを仕掛けるか…どうなるのでしょうね。面白いね。
一方、日本株は一服感が強いのかな?と考えていたら、後場から先物の買いからか、株式が戻してきましたね。意外に強い展開です。昨日、話題にした「CTA」が関与しているのでしょう。お金は市場にあるのでしょうね。クウェートが中東で1兆円を越える最大規模の製油所を作るそうですから…。中東での人件費は高騰し忙しいらしいですね。その為に千代化だったかな? 見積価格を上回ってしまって大幅な減益ですからね。所謂、資源国にとっては、収入も増えているので鋼材価格が3割程度上がっても、なんでもないのでしょうが…成長率の乏しい国は堪えますね。
ここに来て、高成長の新興国、中国も苦しんでいる様子が見え始めています。もともとチベットの騒動も、物価高による生活苦が原因の一つとも言われていますから、これ以上の輸出による成長戦略は難しいのでしょう。労働契約法も施行されましたし、中国の人件費の優位性は消え始めています。
トロ:そうだね。アメリカ経済はサブプライム問題からの実際の影響はこれから始まるね。一部で減税効果により、景気の落ち込みは小さいという見方が広がっているが、実際はどうかわからないよ。さらに日本の金融危機でもそうだったけれど、事の外、システム不安の解消には、時間が掛かるんだね。日本の場合は不良債権を、片付けても、片付けても増え続けていたからね。米国も独自モデルのレベル3の資産は急増しているよ。この資産は自己査定だから信用性が怪しいよ。一回目の増資は世間が引き受けるが、米国では2度目に入っているし、3度目になれば懸念が勝り、お金が集まらないよ。予断は禁物だね。
かたる:売れない資産か…日本の不動産業界もサブプライム影響で倒産が増えているね。利回りが5%程度の資産には買い手が付かないね。10%程度あっても、物件によってはものが余っているというからね。少子高齢化を迎え拡大はありえないし…
時代や:話を聞くと悲観的だね。
かたる:そんなこともないんだよ。財務省の発表の資料によれば、所得収支が増え続けているからね。日本企業の海外子会社が稼いでいるんだね。今、通産省ではこの配当の無税化を検討しているからね。これが通れば大きいよ。法人税も下げねばならないが…、国庫の財源はないし…ますます国民の負担率はあがるね。今度は介護保険か…
トロ:だから、日本は衰退するんじゃないの。
かたる:僕はそうは思わないね。
時代や:そんな話より、最後に残ったかたる銘柄の「ベンチャーリンク」の決算数字は悪かったね。大丈夫なの? 株価は下がっているし…。いやはや、お前に付き合ったばかりに…えらい目に合っているよ。
かたる:僕の失敗作だね。そう思うなら、早く売ればいいじゃないの。僕は買って欲しいなどと、一度も言ってないよ。勝手に買って下がると文句ばかり言われるね。上がったのは当たり前のように思われるし…トホホ。まぁ、仕方ない。宿命だからね。早く株が上がって、そろそろ引退したいね。
確かに良い所がない内容だったね。売上も減り赤字も増えるし…。その背景には、三つの要素があり大幅な赤字計上になったらしいね。一つは不振が伝わっている「毎度おおきに」の立て直しの為の損失、もうひとつは新規開発のための研究開発費の計上、そうして最後が景況感の悪化から、新規加盟店の減少だね。そのために第一四半期の数字は、売上が17%減の3389百万円で、営業利益が1542百万円の赤字だったんだね。下のグラフの通りだよ。
しかし加盟店数は増えており、実質的な成長路線は崩れてないね。ベース収入は19.2%の増収だというからね。悪いけれど既存店からの収入は積み重ねられているね。僕はFCの加盟店数が伸びているから大丈夫だと思うよ。でも悪い事は、悪いから、積極的な買いはしてないが、消極的に株を買っているよ。まぁ、仕方なくって感じかな? 早く上値を10万単位で買えるような、業績になって欲しいね。仮に業績の好転がなくても、株価の調整波動は既に2年を超えており、調整は充分だから株価はそんなに下がらないと思うよ。横這いでしょう。
でもね。会社側の業績予想を信じれば…、15億円の赤字が、中間期には13億円に減り、最終的に7億円のプラスになるというから、改善度は22億円もあるのだから、株価は今が底値で、逆に大きく上がる筈だね。果たしてそのようになるのかどうか? これからの業績推移が、問題になるね。
トロ:何か今までと違い、力が抜けている発言だね。ようやく諦めたかな?ハハハ…ボロ株を手掛けるから、痛い目に合うんだよ。
かたる:僕は諦めたわけじゃないよ。成長性は抜群の素質を持っていると今でも思うよ。上のグラフを見てもらえば分かるが、株価が1万円を付けたときは、一株利益が急成長して行ったんだよ。今はその下準備だな。と感じているが…、既に持ち株が多くあまり多く買うことは出来ないね。でも業績が上向けば100万株ぐらい、いつでも買うよ。
トロ:あきれるやつだ。そんな日が本当に来るのかね? 逆に会社更生法の適応される日が来るんじゃないの? ハハハ…
時代や:あぁ~。本当についてないなぁ~。他に何か面白い話はないの。
かたる:意外に株価は強いね。トロの主張のような弱気派が、依然「はば」を効かせているが米国景気も落ち込まずに、中国も日本の失敗を見ているから、過剰な引き締めをしないだろうし、このまま本格的な上昇波動になる可能性が高いかもね。日本もようやく成長を探る戦略を民間企業が始めたし政府も動いてきたね。ブラジルの会社と鉱山開発をするんだってね。海外子会社の配当の無税化とか…。成長路線に政策の舵がきられれば、日本株の2万円は、充分、可能性があるよ。何しろ地理的な人口が多いアジアが近いからね。
時代や:ただ、かたるが「相場の焦点」だった? 「三菱商事」に「楽天」、「みずほ」と主力銘柄の見所を株式教室で解説していたが、いずれも株価の勢いが止まってしまったね。最近は先物からの株価の上下だけで、実需の買いのイメージからは遠い相場展開だからね。日経平均株価は確りしているが、お客さんは儲かってないね。今日上がった銘柄は、明日は下がるし…、今日下がった銘柄は、明日は上がるといった展開のシーソー相場だね。
かたる:シーソー相場…か、なるほどね。そんな感じだね。スター株が育って欲しいね。でも今年の3月17日までの相場とは一転して、強い展開になっているからマズマズだね。このまま強含みで展開をして欲しいものだね。また明日ね。
投稿者 kataru : 2008年05月14日 18:36