今日の市況(2008年05月23日)
かたる:今日は時間が遅くなり、相撲を見たいので簡単にします。NY市場は微妙な展開です。金融株のレベル3の資産が増え、2次の増資は一巡したようですが、3次があるのでは…との不安が背景にあります。理由はこれから迎えると思われる住宅価格の下落です。多くの関連商品は不動産絡みが多く、不動産価格の下落幅が大きくなったり長引けば更なる追加の引き当てが心配されるからです。日本は住専の時に公的資本を投じて確り対処すればよかったのですが、政府の目標が年収の5倍で買える住宅と言うことを公約に掲げており対処が遅れたのですね。悪政は後で気づくのですが…資産価格を下げれば景気が低迷するのが当たり前です。今でのDGFデフレーターなる言葉が幅を利かせるのですから…日銀は馬鹿じゃないかと思うのですが…僕のような意見は竹中さんですね。更に譲位論と開国論を掲げる政治家は中川さんです。この二人が主導しないとなかなか日本は新しい扉が開けません。Jパワーの問題などペリーの黒船のような存在なのでしょう。消費庁などは清貧の思想を主眼とした考え方に思えます。残念ですね。
さて、NY市場は微妙だと言いましたが、カラ売り残は全然減りませんね。日本と同様です。まぁ、日本の場合は買い残が減っているわけですが…来週のNY市場は正念場を迎えますね。日本株は難しい株価位置にあります。そうじて強いように感じます。しかし不思議ですね。BRICs銘柄の資源依存度で乗り越えられないのでしょう。理由の一つは中国が、鉄鋼価格の政府の関与を否定していますね。中国紙の上海証券報は「中国政府が鋼材価格の決定に関与することはありえない。」この報道は面白いですね。『鋼材価格の決定は市場行為に属し、国家は鋼材価格を完全に解放している。川下企業の中でも、家電業界は鋼材価格の断続的な値上げを受け入れられないかもしれない。いったん川下業界が値上げを受け入れいれなければ、鋼材価格は下落する可能性もある。』と国家発展改革委員会工業司の熊必琳・副司長が個人的な見解として述べています。この発言は重要です。相場の流れを左右しますからね。もともと馬鹿高値で資源を買い漁っているのは中国ですからね。
さて今日はヤフーが自社株買いを発表していましたね。実に1年分の利益600億円で自社株を買い消却する報道されていました。121万株です。すごいことですね。さすがROEが30%を越える企業です。ヤフーは連日、日本のネット優良企業を囲い込んでいますね。グーグルは自前で構築するのは大変ですね。日本ではヤフーなのでしょう。私は新興株派だから嬉しいです。BRICs派の新日鐵は株式持合いをして譲位論の代表格、ヤフーは自社株買いをして開国派の代表かな?どちらの株式に軍配が上がるでしょうか?
来週は戻った株価の値固めの展開に終始すると思っています。三菱商事が先頭を走っていますが、この動向が全体相場の行方に影響を及ぼすのでしょう。みずほは値決めの最中ですからね。僕は批判をするわけじゃありませんが、このような重要な時期に大量の自社株買いを発表した会社側の姿勢に、多少、違和感を覚えます。日本の経営者はサムライが居ませんね。まぁ、政治家もそうですが…今、僕は佐伯泰英の「交代寄合伊那衆異聞」を読んでいて…藤之助がかっこいいのです。既に7巻出ていますね。変化から上海まで…NHKの大河ドラマも同時期をテーマにしています。自民党(官僚機構)と江戸幕府が似ているような…不思議なものです。
投稿者 kataru : 2008年05月23日 23:18