未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2008年06月05日)

「出来高急増銘柄」「株式指標」はここをクリック。

かたる:FRBのバーナンキ議長のインフレ警戒感発言から利下げの見送りが観測されているところに、ムーディーズがMBIやアムバックの格付けを見直すとの発表があり、金融株からNY株は下げていますね。金融保証会社の株価は何れも新安値を更新しています。一方、日本でもURBANのように、格下げにより報道から株価が急落しています。金融が安定しないと、ガンガンの強気にはなかなかなれません。今のところ、シティーなどは、前の安値を割っていません。資本増強が確りしていれば、問題はないのでしょう。

s20080605a.gif

時代や:あれ? インフレ相場で強いんじゃないの。アメリカはまた新安値を付けるのかね?

かたる:下のチャートを見ると分かりますが、1200ドル前半はいくつかの壁があり、何とか4月の12269ドルを切らずに反発して欲しいものだね。1月、3月の安値は割らないと思っているよ。こんな環境の中で強いのが日本株です。今日も下げて当然の動きなのですが、重工などは切り返していましたね。ただソフトバンクの動きを見ると、完全に回復しているとは…とても言えませんね。まだ個人のマインドは低いようです。実はこのソフトバンクはチャート上のポイントに株価が位置していました。アップルの話は単に切っ掛けに過ぎないのでしょう。効率市場仮説を信じれば当然の好材料だと言えるのかもしれませんね。

s20080605b.gif
s20080605c.gif


時代や:何? それ…かたるは予想していたような口ぶりだね。神様じゃあるまいし…ところで、その効率的市場仮説って?

トロ:株価はすべてを知っているという仮説さ。

かたる:僕は株価が業績で決まると思っているんだよ。しかし多くの人はテクニカル判断で株の売り買いを決めているね。確かにチャート上のポイントなど僕も株を売り買いするよ。そうして最近、多くの人が株で失敗するのは売り買いの仕方が問題だと思うようになってきたから、ビスタニュースの原稿で色んなチャートを示し、その解説を掲げることもあるんだね。残念だったけれど…実は今日は逆のケースがあったのさ。株を買った瞬間に下がっちゃったケースが一つあったね。先日のヤフーと同じケースだね。

時代や:ビスタニュースを読んでいる人は分かるかもしれないが、IRNETの読者は分からないよ。どういうことなの?

かたる:そうか…下のヤフーのチャートを見てよ。僕は支持線のAの地点で株価が上がると思って買ったんだね。所が意に反し株価はその後下がる。下がる。原因は分からないが、大量の売りが出てきたんだ。推測ではヘッジファンドの利食い売りだね。そこで下がるたびに買っていたら…ヤフーは自社株買いを発表した。それでも連日、まだ売っている筋があるんだね。僕は6月なのでヘッジファンドの売りがまもなく切れると推測をしているよ。売りが切れれば、業績は増収増益で自社株買いが入るから株価は上がると思っているね。今日はようやく出来高が20万株を割れてきたね。6/2が267千株、6/3が243千株、6/4が218千株、そうして今日が181千株だね。僕は売り物が薄れてきたと感じているが…果たしてどうかな?

s20080605d.gif


別にヤフーが上がるとか下がると言っているわけじゃないよ。僕が何故、このような話しをしたかと言えば、チャートを見る場合、チャートの形も重要だけれど、それ以上に出来高が、重要な意味を持っているということを分かってほしかったわけだね。株価情報には様々な見方があるからね。まぁ、僕はヤフーの株価ステージも実は変わると思っているが…そんな事はどうでも良いか…。

時代や:ステージが変わるって…まさか。

かたる:まぁ、どうでも良いよ。そんな話は…あまり言いたくないから、個別株の話しは…。ここで言いたい事は株価も重要だけれど、出来高の意味を考えろって、言いたいわけだね。

トロ:さすが…一応、歩合給だけあって、色々、経験している知識だね。まぁ、ヤフーとインフレ相場がどうして一緒なのか? 整合性が見えないけれど…

かたる:ふん。相場の流れの話か…。今日は時間がないし…。昨日、日本の内外価格差の問題が出たね。実は日経産業新聞に、その話が載っており僕自身知らなかったので…。ここで面白いから紹介しておくね。残念ながら日経新聞も朝日も読売も、官僚ご用達新聞だから書かれてないからね。この資料は自動車工業会の資料が元になっているから、恣意的なものかもしれないが…その点を含んで読んでね。(この報道の原理の話はまたの機会に…)180万円の車を買うと掛かる税金を国別で比べたもので、アメリカは17.4万円、フランスは40.8万円、ドイツは54.1万円、イギリスは61.3万円だけれど日本はいくら?

時代や:きっと、日本は高いんだね。なら100万円ぐらい?

かたる:おいおい、180万円の車だよ。そんなにはならないが、実は81.4万円だそうだね。その内訳は自動車税が43.5万円、自動車重量税が20.8万円、自動車取得税が8.1万円、そうして消費税が9.0万円で合計81.4万円なんだって…。アメリカが17.4万円なのに、日本は5倍弱だよ。この消費税を除いた車体課税72.4万円は全て特別会計の税金で、国会の予算の承認を得ずに官僚が勝手に使えるお金だね。ガソリン税もそうだけれど、内外価格差がたくさんある実例だね。

時代や:税金の話なんか…株に関係ないよ。

かたる:いや、あるんだね。この理解が深まるとインフレ相場を実感できると思うんだよ。何故、日本が長い間GDPデフレーターがマイナスで、閉塞感に包まれたうつむき加減の社会だったか…。僕が何故、インフレ相場を言い出したか? 僕が2003年に底だと思っていたが、実は2008年が底と、何故、考え始めたか? 全ての理解の鍵が、内外価格差の問題に集約されている。知っていた? 有名ブランドメーカーの「フェラガモ」の日本販売価格だけが、世界で値下げされることを…日本だけなんだよ。

なんで、こんな国になったのかね。東京の百貨店で、新宿の売上が多い秘密は中国人の存在とか…百貨店では中国語を話す店員がいるんだってね。秋葉原でも銀嶺カードが使えるんだよね。あらら…悲しい話でね。なんだか日本人が、どんどん地盤沈下していくよ。とうとう、時間切れが迫り、税制会合では消費税の話しで盛り上がっている。日本では女性問題を抱える中川さんだけが、市場原理を主張する政治家だね。彼が総理になれば…僕らにとって良いのだけれど。その芽があるのかな?

人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

ビスタニュース
株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2008年06月05日 19:20