今日の市況(2008年06月19日)
かたる:NY市場は遂に短期線(25日線と75日線)がデットクロスしました。昨年の3月15日、8月17日、11月19日と3回ありますが、その後3回とも上がっていますね。今回は昨年の3月のイメージが重なります。もう直ぐ、NY市場は強含みの展開になると考えています。残念ながら建築着工件数は17年ぶりだったかな?低い水準ですし不動産が下がり逆資産効果なども心配されるのですが、私は揺り戻し作業がほぼ終了したと考えています。理由はいずれ…。下のNYダウ、SP500、NASDAQのチャートを見るとハイテクは強いのですね。
今日はみずほを売買代金708億円で押さえ、GSユアサが806億円で堂々の首位になりました。市場は電池と言う将来の夢を買ったわけですね。僕は相場に批判的ですが、市場経済だから、株価を上げて公募増資を実現させ、その資金をGSユアサは研究開発費につぎ込めば良いのです。まぁ市場の支持は、そこまで続かないのでしょうが…。つまり市場経済とは、必要なところに資金を流す仕組みですから、それはそれで良いわけです。
トロ:原理はそうだけれど、実際の値動きは目先の金儲けに走る短期売買だからね。理想論はそっちのけだから…
かたる:選挙と同じで日本国民が、その選択をするなら受け入れないと…。事実、市場が応援して大きくなった会社はたくさんあるよ。古くは任天堂、最近はヤマダ電機などが代表的な例だね。
時代や:だいたい、かたるは堅く考えすぎだよ。日本の将来だと…そんなことを考えている投資家はいないよ。自分が目先、儲かればいいのさ。日本の事なんかどうでもいいよ。
かたる:建前を言っただけだよ。株式の考え方の原理を…ね。僕は市場が豊かになって欲しいからね。通産事務次官の北畑さんの「ネットトレイダーは馬鹿な寄せ集めのような…」と発言をされると、カチンと来るからね。博打も結構だよ。このような博打の中で投資家が学び、やがてどんな投資方法が儲かるか? 試行錯誤で考えるようになるよ。市場に厚みがつけば、豊かな市場になるからね。役人は自己否定をしないからね。自分達の作った法律や指導が正しいと思っているから…
今日は国際通信インフラ投資で、海底、光ファイバーの増強のニュースが流れると、大手の住友電工や古河電工をやらずに、沖電線や東京特殊電線だからね。両社は全く関係ないのに…、困ったもんだよ。まぁ、いいけれど…。まぁ、このような動きがあれば、市場は生きている証拠だからね。僕はソフトバンクやヤフーを仕掛けるのが筋だと思うけれど、そこまでのボリュームが市場にないのだろう。
時代や:何かハズレ屋が自己弁護しているみたいだね。要するに、基本は儲かればなんでも良いわけで、お前のような銘柄選びは合わない訳だよ。そろそろお前も引退をすべきじゃないの?
かたる:うん。確かに最近、思うよ。目先も考慮すべきかな?って…。でもね。このような材料株の動きで一時的に儲けられたとしても、またやられるんだね。僕はやはり企業が成長して、その企業の成長に合わせ売り買いをする方法が正しいと思うね。2年や3年は長い人生の中で大差ないからね。僕は株式投資の基本は、世の中が豊かになるものを提供する会社が、伸びる社会が良いのだと思うよ。だから銘柄選びもそのような豊かになるような社会起業的な会社を選びたいね。まぁ市場経済だから、儲けなくてはならないがね。
時代や:じゃ、サラ金やは、必要なのかよ。
かたる:効率的な市場原理は必要だよ。日本の場合は銀行が独自で動けないんだね。マニュアルで資金配分を決められる。公務員なら決まったお金が毎月入ってくるよ。民間企業は特に中小企業は、今月は給料が遅配になる…ってな事もあるよ。あるいは退職金も出ずに潰れるとか…そのような社会は当たり前だよ。ところが貸金業法改正は、国民、全てが公務員だという前提のような形で、作られた法律改正だよ。個人事業主だって国民だよね。取引先が支払いを1ヶ月待ってくれとか…、手形が落ちないとか…、そのようなことは日常茶飯事なのに、年収規制などで資金元を閉めるんだから、やはり異常な法律だね。最近倒産は増えているのは、そのような現象が原因の一つでもあるよ。
サラ金屋を上場させたからには、日本で認められた企業形態だからだね。違法なら潰せば良いし、上場させるべきじゃないよ。銀行にちゃんとした融資機能がないから、サラ金が発展したんだね。いわば補完機能だよ。僕はまた法改正を迫られると思うし、サラ金も世の中に必要だと思うよ。株価がぼくの算盤の理屈に合わないから買っているんだね。武富士は、何故、TOBされないのかな? NISだって事業金融として、必要な存在だよね。
トロ:なるほど…。なんか、かたるの銘柄選択は曲がってないかい? 企業の利益が増えるから、儲かるから、業績がよくなって株価が上がると言う発想だけじゃないね。社会に必要だけれど、政策で潰している。故に、悔しいから応援するって、聞こえるね? だから政策批判するのかな? 株屋は政治家ではないよ。やはりお前は変わっているね。
かたる:僕は市場原理の仕組みが…、例えば僕は買わないよ。GSユアサなんか…。直ぐに業績に貢献するわけじゃないし…。でも昔から市場では夢で相場を作ってきた時代が沢山あったからね。仮に本物の相場になると仮定すれば…、GSユアサの利益が30円、50円となって、株価も1000円、1500円と成長し、1500円の高値で3000万株の公募増資を実現させる。そうして、その資金450億円で新工場を建てて、多くの従業員を雇用して、世界中の自動車メーカーに輸出すれば価値のある話だね。
でも残念ながら、調べてないが大手の自動車メーカーには納入しているかどうか…。それに技術力もそんなに高いかどうか…。四季報では自動車電池は25%となっているから、電池自動車の夢は常識的に考えれば、幻だと分かるよね。だから僕は買わない。でもいつかも言ったけれど、僕の考えが正しいわけじゃないよ。日本製鋼所の例を見ると思うよ。また木村化工機もね。いずれも僕には乗れない株だったね。
時代や:理屈はいいの。株は儲かればいいのさ。電線株も強いね。東京特殊電線って…仕手化しやすいからね。
かたる:そうだね。でもGウィンはどうしたの? 一時的に水着は売れるかもしれないが…調べてみると、何回も着れない素材らしいね。例の水着は…。まぁ、改良されるのでしょうが一般的じゃないよ。どうも僕には一時的な線香花火のような銘柄は…苦手だね。
トロ:仮に米国株が堅調になると…どんな展開の相場を考えているの?
かたる:内緒。色んな銘柄が考えられるけれど…、意外に米国は強いって仮定も成り立つわけで…今、株価が弱い時に、こんな事を言っても無駄かもしれないが…僕はその路線も考えているよ。でも今は新興株優先だけれど…この考えはもう直ぐ分かると思うよ。
時代や:その自信たっぷりな言い方に騙され続けて…○○年。時々、当たるけれど…最近はサッパリだからね。
かたる:政策が…って、言い訳をしたいけれど。無駄なことだね。みんなは清貧思想が好きだね。僕にはサッパリだよ。インフレ相場の再来を臨んでいるよ。そうそう、重要なヒントを書いておくね。ペトロチャイナが大幅に下げているが、その理由は、親会社の中国石油天然気集団公司の税引き利益が40%減ったんだって。その理由は「特別収益金」の存在で、中国では昨年の10月から同じ価格で売られているんだね。つまり補助金を出しているわけ。そろそろ、この現象は限界で近く市場価格を引き上げると言われているとか…。この話は重要だね。意味はそれぞれが考えればいいよ。それでは今日はこの辺で…。
投稿者 kataru : 2008年06月19日 17:36