未来かたる・時代や・トロ・神主さんの

今日の市況

今日の市況(2008年06月26日)

「出来高急増銘柄」「株式指標」はここをクリック。

かたる:昨日はケース・シラー住宅価格指数の地域別を選んで載せましたが、今日は10都市の指数を載せます。20都市も同じ傾向なのですが、この2ヶ月間の下げ幅は、やはり縮小しているのですね。ロサンゼルスと同じ傾向です。グラフを見ても分かるように前年度比と比較すると大きく落ち込んでいると思われますが、この2ヶ月間は前月比の下げ幅が縮小しているのです。グラフも数字もトリックがあるのですね。雑誌や新聞を読む時に自分なりに考えてみると良いですね。

s20080626a.gif

さて、アメリカは人口が増加している国です。2000年は2億8233万人だったのですが、2005年は2億9573万人、そうして2006年の7月現在は2億9844万人です。既に3億人を突破していますね。まぁ基本的に、地価がズルズルと長く下がるような国ではないのでしょう。

s20080626b.gif


トロ:お前は逆資産効果のことを、言っているんだな。つまり米国の景気低迷は長くないと言いたい訳だ。しかし、レベル3の資産が多くなり評価損が膨らめば、自己資本は毀損し、自己資本比率が下がるから、その解決策として増資をするか、総資産の圧縮をする事になるね。更に今、話題にされているのはSPCの問題だよ。会計処理を厳密にすれば、日本と同じ現象になる可能性があるよ。既に大きなファンドからの追加の資本投入も難しそうだよ。

時代や:今、懸念されているのは、上海総合やムンバイの株が下がっているように、新興国からの資本の引き上げがあるという、懸念なんだろう? つまりBRICsの景気も落ち込むということを新興国の株は訴えている。

かたる:そのだね、可能性はあるよ。
しかし今日は6月26日だよ。カレンダーでは来週の月曜日で、今月は終るよ。日本株は4日目受け渡しなので、既に6月の中間決算の処分売りは終っているね。だから株式市場は、次第に落ち着いてくるんじゃないの。事実、今日感じた動きは、ビスタニュースの原稿通りの動きに成りつつあるよ。

時代や:以前も聞いたよ。もう売り物が切れるって話は…。

かたる:うん。僕が法人マンをやっていた時は、だいたい15日が目処だったんだね。伸ばしても、20日までには決算対策を終えるのが普通だったんだ。だから、てっきり終ったかな?と思ったのだが、相場の動きを見ると、昨日まで処分売りがあったようだね。でも今日は、それらしい売り物は見られなかったよ。

今、関心があるのは、一番目は自社株買いの銘柄。これはROEに関係があるよ。自己資本を減らせば分母が小さくなるからROEは上がるよ。二番目は金融株の動き、三番目がソフトバンクかな? 来月から、みずほの転換売りが開始されるね。同時に既に、みずほは自社株買い期間に入っているね。今回は僅か1500億円だけれど、追加で自社株を買うことを発表しているよ。

時代や:今日は少し嫌な雰囲気だったね。てっきり50万円を割れるかと思ったよ。

かたる:そうだね。チャートを見ると、少し疲れを感じるようにも見えるし…。果たして1500億円程度で株価が反応するかどうか…この銘柄もカラ売りがあるからね。相場としては面白いかもしれないよ。

s20080626c.gif

時代や:今日は下げたけれど、カラ売りの水準ならGSユアサじゃないの?

トロ:そういえば、このところ株価が強かったオリンパスも、たしか自社株買いをしたと発表していたね。

かたる:そうだね。でも100億円程度じゃ…インパクトが小さいかな? 少なくとも発行株式総数の1%以上でないと…。時価総額の1%だから1兆円の企業なら100億円だね。毎年、1%程度の自社株買いを実施する企業はたいしたものだね。それなのに自社株買いをせずに、株式持合いをする株主還元の意識の薄い経営者が大勢いるから、困ったものだよ。会社の利益は株主に33%、社員に33%、内部留保に33%、僕はこんな感じで考えているが…。

自社株買いの一覧は…此方

トロ:自社株買いと言うのは、償却をしなくては意味がないね。しかし日本の場合は株式持合いの為にするとか…経営者のストックオプションの為にするとか…金庫株として一旦買うケースが多いね。

かたる:今の市場は弱いから、当然、自社株買いは注目されるよ。何度も言うけれど、インフレ相場の可能性があるとすれば、海外から資金流入があること。その資金が株式に向うことだね。その意味で、昨日の日経朝刊の大機小機と同じく昨日の夕刊の所得流出の交易利得(損失)の実質GDP比の話しをもう少し勉強する必要がありそうだね。企業の利潤が海外にプールされている問題と合わせて考えてみたいね。

時代や:どうもお前の考えていることがサッパリなんだよ。一体、何が重要で何を言いたいのか分からないよ。

かたる:僕はいつも理想派だからね。日本株が上がることを考えているよ。その切っ掛けは何かな?と思っているの。だから海外に向っている資金が日本の戻ってくる動きは非常に重要になるね。株が上がるという事は資金がだぶつく必要があるよ。分かるかな?今は確かに低金利だよ。世界で一番低い金利だけれど、清貧思想が跋扈して、金融業行政の締め付けが大きくてお金が流れない。だからPBR1倍割れがゴロゴロしているんだよ。本来なら、TOBや自社株買いが盛んになるはずなのに…Jパワー問題を見れば日本のスタンスが分かるね。悲しい現実だよ。

トロ:そうそう。全て却下されたんだね。日本興亜もそうだね。しかしあの要求はないね。社長になった期間が短いんだってね。やはり継続されるべきなんだろうね。

かたる:僕もその記事を読んだよ。まぁ、ケース・バイ・ケースなんだろうね。しかしアデランスだとか…いろんな問題が起こる事によりだんだん世論が変化し日本もグローバル化されるのだろう。やはりまだ時間が必要なのかな? 今の日本は中国の文化大革命の時期に似ているね。あれほどひどくはないが似たような経過だね。冬の時代か…でも春の来ない冬はないから大丈夫。さぁ、今度こそ、売り物が切れていて欲しいものだね。久しぶりに、明日の相場が楽しみだよ。


人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

ビスタニュース
株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2008年06月26日 18:06