今日の市況(2008年07月15日)
かたる:NY市場は緊急声明にも拘らず、ファニーメイもフレディマックも安くなったようですね。つい最近まで30ドルぐらいだった株価が、あっという間に9ドルですからね。金融株や不動産株は扱っている額が大きいから自己資本など簡単に飛びます。日本の金融危機と同じような様相を呈してきました。BIS規制で自己資本比率を問われ、株式の価値を資本にカウントしないなど、日本にとって「塗炭の苦しみ」を味わった「失われた時代」です。この間に空洞化現象に耐え、鉄鋼会社は空前のリストラを実施したのです。パイオニアは希望退職者を募集すると世間から非難の声を浴びました。当時は終身雇用だったのですね。そのような苦しい時代を経て、雇用を流動化し人材派遣会社が当然のように栄えたのですが、少し景気動向が回復すると株式の持ち合いを復活し厚生労働省はグッドウィルやフルキャストと言う狭間を支えた会社の見直しに入りました。これほど株価が弱いにも拘らず、新日鐵の株価は意外に強く感じます。やはり株式持合いの成果でしょうか?
近年GDPが若干のプラスで推移し景気が回復していたのに、何故か、消費が盛り上がりませんでした。私が相場の読みを間違った原因が、最近、色んなレポートで明らかになっています。ダイエーを狙ったのに失敗した原因ですね。そもそも景気は金融株から立ち上がります。そうして設備投資に火がつき忙しくなるから雇用のバランスが拮抗し所得が上がる筈でした。だから消費が盛り上がる筈と相場を読みハイリスク銘柄のダイエーを選択したのですね。ところが可処分所得は増えませんでした。企業が労働者に利益還元しないことが問題化し始めたので、厚生労働省が契約社員の正社員化を言い始めたのです。残念ながら、ここで不幸にも米国が失速です。しかし…この読みの影に、実は交易条件の悪化が大きな影を落としていた事実が、最近多く指摘されています。その様子が下のグラフです。
考えてみれば、日本企業は儲からない事業に拘りを持っていますからね。何から何まで、効率を考えずに自分の手でやろうとする風土があるようです。日立のような会社が代表例ですね。交易利得の問題は重要だと思われ、僕はもっと勉強しないと駄目ですね。少しピンと来ないのです。確かに米国は売上高営業利益率が高い会社が多いです。よってROEも高いですね。しかし日本企業は薄利多売を信条にやっています。だから資源高のような今日の状態になると問題になるのでしょう。トヨタは新安値を更新、今日は148銘柄かな?新安値だそうです。なんとイビデンは昨年1万円だったのです。本日は3120円か…このような動きは明らかに欧米の景気後退が影響している様子を示していますね。
このような相場は前から分かりきっていることです。本日は中国のGDPの予測が出ています。2008年の上期は10.4%だと言うのです。第一四半期が10.6%ですから、第二四半期は10.1%程度なのでしょうか? 私は前から米国はそんなに落ち込まないと言う論者です。マイナスになるかどうかも怪しいと思っていますがGMは明日も追加のリストラ策を発表するようですね。ここに来て地方の銀行が倒産し消費が一気に冷え込んでいるのかも知れませんが…。まぁ、今日の下げは少し嫌になる下げでした。そ
最期路キュ磯たs899んrじゃんの78あ7んjのろそろだと考えていますが、「いつまで、お前はそろそろ…って、言っているんじゃい。毎日、言っているじゃないか?」って、怒られそうですが…。17日はメリル、18日はシティの決算です。今日は忙しいから簡単に…、明日は遅くなります。
投稿者 kataru : 2008年07月15日 17:07