今日の市況(2009年01月20日)
期待感を持って米国民は新大統領の誕生を待ち望んでいますが市場は暗い展開です。処理が遅れていた欧州の金融機関の発表があり市場は再び先行き懸念が台頭しているようです。RBSは280億ポンド(3兆7000億円)の最終赤字計上だそうです。しかし損失の200億ポンドは「のれん代」ですからね。特殊要因のイメージです。市場は過度に悲観しているのではないかな? まだこれからUBSやドイツ銀行などを控えており、どうなるか…。バッドバンク構想による不良資産の買い取りが実現すれば歯止めが掛かると思うのですが…。基本的に先物からの下げにより現物株も下げたようです。明るい材料は隅に押しやられ暗い話しが前面に出てくる弱気相場の再来です。年初の高値から1300円も下げていますから、どうしても市場心理は弱気に傾きますね。
ただ東京製鐵が異形棒鋼の価格を2ヶ月連続で引き上げると言います。背景には原料のスクラップに引き合いがあり実際に価格も上がり始めています。その様子は上のグラフです。一時1万円を割れていた価格は、ここに来て2万円を付ける事例もあるようです。現在は1万6583円のようです。今日の日刊工業新聞によれば、1月のスクラップへの応札は過去最高だったそうです。この背景には中国の需要があります。昨日は鉄鉱石の輸入量の話しをしましたが、中国の粗鋼生産は目覚しい伸びで、今年は5億トン前後でしょう。ときわ会のH鋼の在庫など適正水準になっているようです。
何故、私がこの二つの材料を採り上げたのか?
毎日、レポートを読んでいる読者の人には、意味が良く分かると思います。さて今日はこんな話題から、少し銘柄の話にも言及しましょう。
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投稿者 kataru : 2009年01月20日 18:02