未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年01月21日)

「出来高急増銘柄」「株式指標」はここをクリック。

アメリカ国民の新政権に対する期待はすごいレベルですね。過去にない水準です。その当日にこれほどNYダウが下がることもありませんでした。昨晩のNYダウの動きは想定外の動きは続いています。シティー・バンクのスミス・バーニー処分が二次損失の拡大懸念が形成されている所に、RBSの巨額損失の話題が切っ掛けになり、一気に警戒観が広がりました。昨年の11月24日が金融株の最安値で回復相場に入っていると思ったのですが…その支持線を割り込んできました。RBSの損失はのれん代なのに…、つまり2007年10月にアムロを買った時の価格が高過ぎたのでしょう。しかし昨晩のNY市場は金融株が軒並み安値を更新しました。GSとMSだけが頑張っていますが、他のBAC、JPM、WFC、Cと何れも安値を更新しています。資本増強や資産売却のスピードが不十分で資産デフレの拡大懸念が株価への信認を与えないのでしょう。さらなる追加対策を市場は催促しているわけで新政権の手腕が試されているのでしょう。

s20090121a.gif

予期せぬシティーの追加対策が市場に動揺を与えています。
金融株は安いのですがNYダウは比較感をすれば頑張っています。この水準は3点底の形成と見えるかもしれません。しかし同時に銀行が安値を割っているので、当然、NYダウ平均株価も新安値の可能性を考えて行動しなくてはならなくなりました。まぁ、私はいつものように楽観派ですから、当然、3点底の形成と思っているのです。

s20090121b.gif

2003年の日本株の底入れのパターンは決算発表前の4月の月末に安値を付けました。決算数字発表が恐怖を生み株価の底入れを演出したわけです。この考え方を延長させると、米国は12月決算なので1月末が安値と言う事になりますね。2003年の日本は5月になると株価は上がり始めていますからね。果たして2月の上げに備えたダメ押しの下げなのかどうか…。株高を演出する材料は多く揃っているのですが、同時にGMに代表される負の遺産も引きずっています。安いから買いなのですが…。

s20090121c.gif

政策に対する市場の信認さえあれば、FRBに積みあがった膨大な量の準備預金が動き出す筈です。銀行間の取引懸念と将来に対する希望に自信がないから資金が眠っています。その為に資産投資の需給バランスが大きく崩れているのです。1月7日の東京市場はその巻き返しが始まったと思ったのですが…。先週のシティーは乖離調整で済まずに、過激な政策対応への催促に変わりました。バッドバンク構想を今週中にまとめるのか? それとも…その辺りが時間との戦いのようです。シティー・バンクもバンク・オブ・アメリカも大きな銀行です。黒字のJPモルガンまで新安値ですから、金融システムに対するかなり強い市場の要求ですね。

人気ブログランキング 「今日の市況」は人気ブログランキングに参加しています。

株式会社「ケンミレ株式情報」さんのチャートへ

投稿者 kataru : 2009年01月21日 19:00