未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年01月23日)

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良かったらビスタニュースで執筆している櫻井英明氏の「世界同時恐慌のすべて」と言う本を買って読んでみてください。本日は夕刊フジに彼の話が紹介されていました。(ここをクリックするとアマゾンへ)

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さて本日も日本株は安くなりました。新聞を読むと暗い話しばかりです。ソニーの大幅赤字からリストラの話しや新日鐵の高炉停止の話しなど…。30~40%程度の売上が落ち込む事態になっており雇用調整が長引くとの見方なのでしょう。実体経済が悪化し負のデフレ・スパイラル現象が起こるという懸念が駆け巡っています。新大統領が就任してまだ実績が分かりません。彼が就任した日のNYダウ平均株価はなんと332ドル下がりました。年初からの動きは下の通りです。

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シティー・バンクのスミスバーニーの売却は意外感がありました。2度の資本注入と政府保証で出血が止まったのだろうと考えていたからです。ところが…下落を食い止めることが出来ないのですね。バンク・オブ・アメリカへの公的資金投入は理解できます。JPモルガンの黒字は引当金を大量に積んでおり大丈夫なのでしょう。だからCEO自らが、自社株投資をしたのでしょう。しかし政策の後押しは欠かせません。その催促が就任式の332ドル安なのか? それとも別の見方が存在するのか?

今日、私は読売新聞に掲載されていた就任式の原稿を全文読んで見ました。印象としては誠実な印象を持ちました。しかし同時に清貧思想の匂いも感じました。経済を立て直すのは国民の感情が大切なのです。日本では未だに1989年のバブルの清算を引きずっているのです。実に20年間の歳月を掛けても抜け出せないのですね。その背景にあるのは清貧思想です。確かに投資銀行の強欲が行き過ぎたのでCDSの行き過ぎた利用が行われたのです。そのためにサブプライム問題を筆頭にバブルの芽が放置されました。だから手堅い精神で困難を承知で立ち向かうことを国民に求めることは理解できますが、経済の動きを知っているのかどうか…。全文を読んで多少の疑念を抱いた次第です。

2006年の日本もそうでした。ライブドア事件です。あれから急速に活動的な動きが否定されて過剰な法令が施行されました。サラ金法の改正などは異常だな…と、私は思っています。確かに低金利の時に暴利を貪っていたのは、業界としておかしいのですが…。昨日、判決が下された最高裁の判決も首を傾げたくなります。国家利益を無視した清貧思想は部分的には正しい判断ですが、全体的に見ると経済が萎縮し後退しますからね。合成の誤謬が起こり、日本株は新安値を更新したのは、これら政策の失敗なのですね。景気を立ち上げることも、株を上げることも簡単なことです。ところが資産デフレが進行しているためにPBR1倍以下の企業がゴロゴロしているのです。

安いから買おうと思うと、ブルドックのような最高裁の判決があり、フジテレビの考え方や東洋電機の社長の考え方が、社会で容認されるので株券の価値はどんどん下がりますね。オバマ大統領の最初の仕事はキューバ・グアンタナモ米軍基地のテロ容疑者収容所の1年以内の閉鎖や拷問の禁止や、イラク撤兵、ロビー活動の停止などです。時間を置けばおくほど劣化するのが資産価格です。経済問題は難しいから対策を練る時間が必要なのでしょうか? 市場原理派の株屋としては、不満を感じますね。まだ就任して僅か3日ぐらいだから、全く分かりませんが、中国の「元の為替操作」発言など、不安を感じさせる材料は揃っています。

負け組みの金融株は下げましたが、勝ち組はマズマズ確りしています。バッド・バンク構想など早めに進めないと…住宅減税処置など追加の対策は、いくらでもありますね。果たして3点底を形成し、株価は底になるのか? ここが最後の買い場なのかどうか…、もう直ぐ分かるでしょうね。そうして今年の旧正月は1月26日なのですね。米国の政策より最近は中国の財政出動に興味を持ってみています。世界の粗鋼生産が発表されており、とうとう昨年は暮れにかけて世界経済の低迷から伸び率が大きく落ちましたが、中国の生産量は5億トンに乗りましたね。すごい量ですね。バルチック海運指数は戻り高値を更新しています。

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投稿者 kataru : 2009年01月23日 18:58