今日の市況(2009年01月27日)
今日の上昇には驚きました。同時に少し安堵しています。ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド(RBS)に続く欧州銀行の決算懸念があったのですが、バークレイズ(BCS)のマーカス。エージス会長とジョン・バーリーCEOが連名で追加の増資は考えていないとの書簡を発表したとか…決算数字も16日に事前で示した53億ポンドの税引き前利益をかなり上回ると言います。株価も2.03ドルの66%上昇で5.1ドルです。また米国の中古住宅販売件数が、予想の440万戸を上回り、前月比6.5%増の474万戸になったそうで、在庫は12%も大幅に減ったといいます。
更に懸案だったガイトナー氏の就任が納税問題で遅れていましたが承認されたそうです。これで金融政策に弾みがつくと良いのですが…。一方では、1日で6万人もの人が首になり、依然、実体景気は厳しい様子が伝わっています。なかなか日経新聞は好材料を報道しませんからね。GSEの差し押さえ件数が減っていることは、依然、書きましたが、今日は住宅の中古販売が増え在庫は12%も減っていることを覚えて置いて下さいね。この動きは予想通りのタイミングで、米国の住宅事情は動き始めたようです。
正直に言えば、正月のシティーバンクのスミスバーニー売却はショックでした。その後の日興証券売却話も同列ですね。実はFRBがMBSを5000億ドル買い入れると言う報道で金融問題は終わりかな?とも考えていたからです。あとはバッドバンクの設立が決まれば、株は自然に上がるだろうと…。此方の政策対応が遅れているのが気になるのです。でも既存の処置で浮上しても不思議ではないし。そう考えると、今日の銀行株の上げは自然な動きにも見えます。バークレイズ効果かな? ただ大統領の就任演説は、金融にとって冷淡に聞こえますね。どんな具体的な政策対応をするのかどうか…。株価の方向性や位置は政策により変わります。
野村證券の4-12月期の最終損失が4923億円なんですってね。すごい金額です。
果たしてリーマンを買って損失償却しましたが、ちゃんと会社が機能するのでしょか? 欧米の金融株並みの損失ですが、株価はマズマズの動きですね。それにしても正月からの動きは良く下げたものです。7600円ラインが日本を代表する日本生命の簿価ラインと言われますから、今日は公的年金の買いではないかと推測しています。景気などはムードの問題ですから、株価を確りさせれば変わると思うのです。どうして自虐的な日本人ばかりなのでしょう。やはり規制が強いからでしょうか? 僕の基準ではないわけです。僕のような考え方をする人間はかなり減りましたね。最近では珍しいのかな? 変わる社会を見て僕も変化をしなくては…とは思いますが、なかなか自己改善は出来ませんね。
時間の問題で株は上がるのでしょが、目先の追証などを気にするようになると、大局観が狂いますからね。新興株のヤフーが決算を発表していましたね。全体が大幅減益の中で増収増益を示しており好業績銘柄の一つですが以前ほどの人気はなくなりましたね。また前期のような規模のような自社株買いを今期もするのでしょうか? 私は3つのシナリオを中心に相場観を組み立てていますが、最近は冒険をしなくなりましたね。きっと気持ちに余裕がないからですね。痛手が大きすぎて、なかなか少ない儲けでは冒険を加速させるわけには行きません。せめて上昇相場は1年ぐらい続けば、かなり傷は癒えると思うのですがどうでしょうか? 出来るだけ早い段階の追加政策を米国に求めたいものです。旧正月を過している中国の頑張りが、世界の中で一番早くトンネルを抜け出すかどうか…。まもなく春節が明けますね。
投稿者 kataru : 2009年01月27日 16:53