今日の市況(2009年01月05日)
みなさん、明けましておめでとうございます。
今年は3年ぶりの上昇相場です。2006年、2007年、2008年と、3年もやられ続けると流石にIRNETの読者も減ってきたようです。しかしうれしい事に熱心な読者の人もおり感謝する次第です。
ようやく、陰に隠れた悪代官の存在が明らかになり成敗される動きになったのが昨今の動きでしょう。切っ掛けはリーマンの破綻です。これでサブプライムと言う手先ではなく、大物の存在が明らかになりました。知っていた人は居るのですね。何度か「かたる君の考えは甘いよ」との指摘のメールも頂きましたから…。当初から投資銀行の存在意義を問う声は少なく、サブプライムと言う手先に照準が合っていたために、問題の本質を見失った結果がこのザマです。トホホ…。貧乏生活も3年になると蓄えもなく、借金だらけの有様で税務署にお世話になる心配もありません。
さて冒頭に3年ぶりの上昇相場と決め付けましたが、理由はあるのです。世界中の政府が景気を良くしようと必死になって頑張っているからです。日本政府ぐらいでしょう。ノー天気にデフレ政策を堅持している国は…。世界では今年、インフレターゲット論が話題になるでしょう。政策目標をインフレにすることです。物価が上がることを容認するのです。おそらくFRBは、何処かでこの目標を掲げると思うのです。4%程度のインフレ目標を…。信じられないでしょうが、私の読みではそうなります。また外れると、多くの人が思うかもしれませんが…どうでしょうね。
実は…30日(日本時間は31日に判明)にFRBは5000億ドルのMBSの買い入れを半年間で実現すると発表しました。すごいですね。流石、市場経済の雄の国家です。この政策に拍手…
加えて1月2日に米国の財務省はシティーグループに実施した資産保証制度を他行に広がると発表しています。この二つの政策は非常に重要です。案の定、米国金融株は揉みあい相場から放れます。その模様はまだ明確ではありませんが、間違いないでしょう。そのグラフが下のものです。よって昨年の夏ごろより予想していた展開になり始めてきましたね。本格的な上昇相場です。思い返せば昨年の大発会は616円安の14691円と大幅安で始まりました。そうして一番人気銘柄は悲しい事に、仕手株の三洋電機だったのです。今年はみずほが一番人気を飾っています。この違いは歴然としていますね。FDKが値上がり第一位だから…云々とか言わないで下さいね。三菱商事なども人気になっていました。
そうです。イスラエルによるガザ地区への軍事侵攻が切っ掛けです。中東の不穏な動きをアメリカ新政権は容認しました。何故、イスラエルがこの時期に軍事攻撃を仕掛けたのでしょう。選挙があるから? 色んな説がありますが、私は世界の経済にとって急激な原油価格の値下がりは好ましくないから行った作戦だと思います。ロシアは保護主義の動きを見せ、中国は10年ぶりに軍事パレードを再開とか…。すでに株価を考える時に、日本の政策だけの影響で、決まらなくなっていますね。外人投資家に主導権があり、日本の機関投資家は自分で考えることを放棄しています。こう考えると、重要な要素がいくつも見えてきます。市場では馬鹿な連中に先導され、オバマが環境保護派なので太陽電池だとか騒いでいますが…失敗は繰り返されるのでしょう。まぁ、かたる君の読みが外れ続け3年ですから…私の発言も神通力を失っています。
IRNETではあまり銘柄観を語ることを避けて、大筋だけを理解していただければ良いと思っています。今日は基本的に、この高い所を買い増しし、相場テクニックから利食いも先行させました。果たして2009年は、どんな年になるのでしょう。また2005年のように年末年始は海外旅行をしたいものですね。今年の正月は落語です。実はこれからまた寄席に行きます。この世界も奥が深そうですね。どの世界もそうですが、表面上だけをかじった程度で理解できる世界はありません。知れば知るほど奥が深く面白くなってきます。IRNETの視点を通じて株の魅力を理解して、その知識を生かしお金を儲けて、日本の為に使いたいものですね。2009年、本年もよろしくお願いします。
投稿者 kataru : 2009年01月05日 13:09