未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年02月10日)

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まもなく米国の財政出動策が実施されると言います。中身を見ると道路補修が430億ドル公共の建物の建設・修繕が310億ドル電力の配電施設の近代化に320億ドル、環境は33億ドルで、他に失業保険給付に430億ドル、食券給付に200億ドル、失業者の医療保険に400億ドル州政府に対する高齢者医療補助に870億ドルであとは減税など…と言う報道をみました。環境関連が市場では賑わいましたが…どうなのでしょう?

一方、バッドバンク構想は、一部の政府出資か、政府保証とか…不良資産を切り離すといいますが既に投資銀行の株価は高いので整理は終わっているのでしょう。むしろ商業銀行の株価が安いから、実体経済の悪化による貸し倒れ費用の増加を警戒しているのではないかと推測しています。報道の内容も悪いものと改善を示すものと混じっており、まだら模様の展開になっています。米国の車の購入の90%近くがローンの利用だという話もあるし販売実績は25年に1台の売れ行きだというし…。やはり米国経済は余程のへまをしなければ立ち上がるように感じるのは私だけかな?

一方、中国経済の近況が日刊工業新聞に載っていました。自動車は予想より売れていませんが世界で唯一の成長を示し前年度比6.7%増の938万台。テレビの利益は上がりませんが数量は伸びており稼働率は落ちていないとか…電線は公共事業投資の影響もありフル操業でも追いつかないとか…ただ電子部品は軒並み縮小しているようです。バークレイズが5日間連騰しており、この下期に配当を出すとか言っています。下のGSの株価を見てもわかるように、最近は陽線が多く株価もこの3ヶ月では最高値の位置にあります。

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過度の悲観をするのはどうでしょうか?
新日鐵の三村さんは文藝春秋で、100年の1度の危機と言いますが、日本には創業から100年以上の生延びてきた企業が10万社以上もあり、200年以上だと世界7千社のうち3千社が日本企業と言っていました。日本企業は危機に対応する企業だと述べ自信を持って頑張れが良いと言っています。まぁ、彼は株式持合いの考え方は嫌いなのですが…。

多くの会社が大幅な減産調整を実施しており大きな赤字を計上していますが、日本もそうですが、今では世界中の企業がSCM(Supply Chain Management)を取り入れており、調整(整理)は長引かないのです。ここが重要ですね。この談話の中で三村さんは6月に調整が完了すると言っていましたね。先日のトヨタが増産に転じる日が4月17日の予測。まぁ、多くのボトム予想は第二四半期なのでしょう。

世界景気の実態を表す一つの指標が海運指標です。コンテナ船や原油を運ぶタンカーなどは儲かりませんが、資源や穀物を運ぶバラ積み船は儲け頭です。そのBDIの指標は600台から1800台になってきましたね。金融規制の行方が問題になるのでしょうが、底が見えれば安心です。最近の株価はそんな値動きを思わせます。

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投稿者 kataru : 2009年02月10日 16:22