今日の市況(2009年02月17日)
案の定、今日も株価は下げ、今年の安値を下回りました。
なす術がないという状況なのでしょうか? G7での記者会見の対応から中川昭一財務大臣が辞任するとか…僕だったら「笑って少し酔っていました。何しろこれだけの経済危機なので、大きな気持ちになって事を運ばないとなりませんから…」と笑いながら応じますが…小粒になった日本人の対応らしく辞任とは…。いくら表舞台の記者会見とは言え、たかが記者会見だから…ね。辞任するほどの事かどうか…。兎も角、市場では今晩のGMの話題が盛り上がり、夜間取引が安いから今晩のNYは安く、明日も日本株は下がるから、カラ売りだと…売り屋さんが大勢騒いでいました。しかし何故、多くない売り物に脅えるのでしょう。オリックスの下げ方をみれば、外人売りが継続しているのでしょうが、それにしても行きすぎだと思うけれど、自信を喪失している日本の投資家は、売りしか考えていません。悲しいことです。
住宅着工件数が悪いといっては株を売る。どの指標も下落していますから、売りの材料にするのです。折角上がったバルチック海運指数まで売り材料だからね。トホホ…。中国株は強いのに…分かりません。調べてみると日米の新規の住宅着工件数は過去の歴史ではおよそ2倍の推移でした。米国が200万戸に対し日本は100万戸と言う具合です。ところが近年の数を見ると、昨年12月までの3年間の動きは…御覧のように米国は日本の半分の水準になっています。おかしいですね。明らかにこんな馬鹿な現象が長く続く道理はありません。何故なら、米国の人口はおよそ2億8千万人、日本は1億2千万人です。米国は人口が伸びており日本は低迷しています。加えて米国のGDPは13兆8413億ドルもあります。日本は4兆3797億ドルです。参考までに世界のGDPは52兆1154億ドルしかありません。日本はおよそ8.4%でも米国は26.5%ですね。でもドイツが3位で3兆3235億ドル、中国が4位の3兆2417億ドルです。2007年の数字ですが…
車にしても自動車にしても最近の統計値は異常な数字で、この現象は長くは続かないでしょう。昨年の原油価格が異常高した現象と同じです。同じ統計値でも前向きに捉えれば、それだけ需要が溜まっているから、経済が落ち着くと爆発的に戻るとみる見方も出来ます。先日、久しぶりに山本清治さんのホームページを見たら、同じような発想で車の話が載っていましたね。今の米国は25年に1回しか車を買わない現象だとか…。僕と同じような発想で物をみています。株式市場は買いと、売りがあり、必ず相反する見方をする人がいます。目先的にはどちらが正しいか分からないので、チャートを参考に多くの人が売り買いをしていますが、おかしな現象が散見されており、まもなく流れは変わるでしょう。
BRICs株が人気化している時に、私は新日鐵の価格はおかしいと思っていました。同じように住友鉱山が3000円を付ける時は、明らかに異常だと思っていたのです。しかし連騰する相場の流れには、逆らえませんでした。上がるんだから、かたる君の考えはおかしいとお客様から言われ、仕方なくお客様の希望で新日鐵や住友鉱山を買ったものです。今はその裏返しの現象が起こっていますね。
相場は行き過ぎるものでしょうが…既に投資銀行は商業銀行の資産ポジションに縮小し、レバレッジが30倍から10倍へ。統計数字も異常な数字を連発し、時間の問題で相場は反転するでしょう。中国の異常な銀行貸し出しをバブルと懸念する声があり、銀行借り入れで株式を買っているとの見方があります。なにしろ1兆6200億元の貸し出し増加額だそうです。経済規模からみてこの数字はおかしいのですが…借り換えじゃないかな?と思うのですがね。まぁ、数字は兎も角、何故、中国人のように強気にならないのかな?
何故か日本人は弱気論者ばかりで…。トホホ。いい加減に嫌になります。
投稿者 kataru : 2009年02月17日 17:23