今日の市況(2009年02月18日)
格付け会社のムーディーズが、東欧で事業展開する欧州金融機関の財務などへの懸念を指摘したことなどを受け、世界の金融システム不安が、改めて強まり銀行株が下がったと言います。このような背景から景気指数などの動向を受けてNY市場は株価が崩れたといいますがオバマ大統領の方針が分からず、市場は疑心暗鬼になっている様子です。世界の金融の源を培っているNY市場の上昇がなければ、日本株が上がるという道理がなかなか見えてきませんね。
一方、中国は好調のようです。
全人代大会を控え景気の回復をアピールする狙いがあるのでしょう。農村部おいて家電製品の購入に対し13%の補助をする「家電下郷」政策により1月の薄板生産は好調のようです。2月よりこの政策適用地域を都市部にも広げ全国展開しました。更に3月には「汽車下郷」政策が実施されそうです。オート三輪を1300CC以下の小型乗用車に買い替えると、補助金が出るのだそうです。自民党もデジタル化対策を検討している様子です。中国の政策の真似をして、デジタルテレビ購入顧客に対し2万円の補助金を検討中とか言います。宝山鋼鉄は冷延鋼板の価格の引き上げを実施するのだそうです。更に2012年度までに、まだ鉄の生産を2倍に増やす計画だとか…。すごい量です。
信じられないのが中国の1月の銀行の貸し出しです。どうも嘘みたいな気がしますが…1兆6200億元も貸し出したというのです。年間GDPが25兆7306億元しかない国なのです。単月で異常な数字なので、たぶん返済の分が加味されずに指数に反映された。…と勝手に判断をしています。数字は兎も角、世界で一番早く経済は立ち直るのでしょう。中国アルミが、何故、リオティントに出資したのでしょう。胡錦濤主席は中東や、アフリカと盛んに訪問していますね。電気自動車も動き出しBYDの株価は右肩上がりです。政策担当者が国家目標を持って、GDPのノルマがあるというのは良いですね。この姿が当たり前なのでしょうが、日本ではバブルの反省が行き過ぎて、金融商品販売法かな?更に個人情報保護法案など…。立て続けに清貧思想論者思考が広まり成長を忘れたカナリアですね。
野村證券では証券不祥事以降、営業部隊が冷や飯を食わされ、仕事の出来ない裏方の活躍が長く続いていますね。その野村證券は新安値更新です。コンプライアンスを重視しすぎて、喰えなければ意味がないと思いますが…。私には社会の流れが分かりません。どうも境界線が極端に歪んでいるように感じます。サハリン2の開設式典に出席した麻生さんは男を上げるチャンスですね。北方領土返還は日本の悲願の一つです。資金難に苦しむロシアに対しシベリア開発で恩を売り需要を作れば良いのです。資源を確保して将来に備えます。コマツはこの相場のなかプラス圏で引けましたね。北方領土返還と議員定数の削減を掲げれば、自民党にも神風が吹き選挙に臨むことが出来ます。
相場の中身をみると、やはり株価は正直ですね。清貧思想の米国は沈み、積極財政の中国は浮く展開になっているようです。BRICs銘柄の復活なのでしょう。だってCRBは既にこの水準まで異常に売られているのですから、反動相場が始まっても不思議ではありません。
投稿者 kataru : 2009年02月18日 18:59