未来かたるが語る

今日の市況

今日の市況(2009年02月19日)

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相場動向を見ていますと非常に弱く、何を買っても駄目なような展開に見えます。
期待が高かったオバマ政権の政策評価は未だに分かりませんが、失望感を感じる展開になっているようにも感じます。世界で一番頑張っているのは、中国の活躍です。定説になりつつあるのは、中国が一番、早くこの苦境から立ち上がるというものです。全人代総会が3月5日なので、予算が付くのはそれからなのでしょう。つまり本格的な立ち上がりは、4月になってからと言うことです。一方、景気予算が議会を通った米国も、これから需要が生まれますが、此方は力不足のようで株価は今のところ反応していません。逆に金融安定化策の行方が気になるのか…商業銀行の株価は低迷しています。

やられ続けていると、弱気の考えを支持したくなるのが人情です。マスコミ論調をはじめ強気を唱える声は皆無の状態になりつつあります。ドイツの一部の銀行は国有化の話しが出ており、オバマ大統領は否定しているようですが、市場主義のアメリカにも国有化論が出ています。しかし株価の安いシティーバンクには、中東をはじめとする国家ファンドの資金が入っており、戦略上、国有化を選択できるのか疑問です。一方、日本のマスコミが良く話題にするGMですが…既に倒産会社の格付けの「CC」なのです。市場では織り込んでいるでしょう。日足のSP500をみると、如何にも二段下げを演じる形に見えます。

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考え方は二通りです。
Aと同様の下げがA1となって現れるという考え方もあります。逆にBと同じような形でB1となる形も想定できます。今の状況下では二通りの選択が考えられます。B1ならば、下のボックスを抜け出す上昇波動も期待できますが、A1ならば世界は再び混乱します。この形を決定するのは、具体策が乏しかった米国の金融安定化策の行方でしょう。米国の出方を待っている市場と言う展開です。日足をみるとそう見えるのですが…迷った時には時間軸を伸ばすと良いのですね。次に月足のSP500を見ると…どうでしょう。かなり下方乖離が開いており、下がるにしても一旦は上がるように見えますね。だから底割れはないと思っているのです。

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日本株のトヨタの増産記事が、昨日、日経新聞に載りました。言葉は面白いですね。
増産ではないのですが、1-3月からみれば生産を増やすので増産になりますね。しかしこれまでの生産水準から見ると、少し戻る程度の印象なのでしょう。日本企業は横並び意識が高いからトヨタの赤字容認により一斉に費用の前倒し計上をしたのですね。だからGDPが大幅なマイナスになってしまいました。気掛かりなのは米国金融の動きです。トヨタだけが上がり米国金融が下がっている道理はありません。つまりトヨタの上値は限られるのです。しかし需給は改善されておりカラ売りが多いのか?取り組みは売り長です。

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ここでの対処の仕方は幾つかあります。
中国に期待するやり方。米国の政策に期待するやり方。既にポジション整理は終わったので、日本を代表する独自技術のあるユニークな企業の打診買いをする方法です。気をつけることはチャートの形を重視する方法ですね。需給状態はチャートの形に表れます。一目均衡表で好転現象が起きており、信用の取り組みなども見る必要があるでしょう。私が底入れ判断したのは11月25日なので、上のSP500のチャートではBの地点になります。米国の政策発動スピードが鈍ったので、折角、1月の始めに上昇したのですが、再び株式市場はオバマ政権のリトマス紙に成り下がりました。

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投稿者 kataru : 2009年02月19日 17:23